DFF劇場。

バッツ「あぢーっ…じめじめするー…」


スコール「…いちいち騒ぐな。聞いてるこっちにも移る。」


ティーダ「あれ?そういやフリオはどうしたッスか?」


クラウド「『野バラの咲く季節だから、野バラの素晴らしさをみんなに伝えに行くんだ。』…って、出ていったぞ。」


バッツ「野バラ野バラうっさいわりには、おもいっきり品種改良されたミニバラだけどな。アイツが持ってんの。」


セシル「仕方ないよ。フリオニール、ど〇〇いだから。」


クラウド「うん、素晴らしい暴言をありがとう。
でも、まったくもって繋がらないからね、話が。」


ジタン「しっかし、こうずっとじめじめしてるってのも滅入るよなー…ナンパもできねーじゃん。」


WOL「…フフフッ。ジタン…だから、お前はまだまだ素人だと言うのだ。」


ジタン「あっ、いたの?…っうか、ジャージの上に兜って前衛的だよな。俺には理解できない。」


WOL「…梅雨…ああ…たしかに気分の滅入る季節だ。
このような高温多湿な環境は、アフリカや西アジアの人々にとっても暮らしにくいという。」


オニオン「…どこだよ、アフリカって。僕、元いた世界でも聞いたことないよそんな地名。」


スコール「あいつの頭の中の出来事だろう。いつものことだ気にするな。」


WOL「…しかし、いや!この季節だからこそ得られる幸せがある!
…そう…それは…おっぱいだッ!!

一同「…はあ?」


WOL「よく考えてみたまえ。この時期、街を歩く女性達はどのような服を着ているのかを。」


ティーダ「イミテーションしかいないッスけどね。ここ。」


WOL「…そう、薄着だッ!!」


ティーダ「…会話のキャッチボールって知ってるッスか?」


WOL「…つまり、そう。彼女達は薄着なのだ!
そこに雨が降るとどうなる?そう、服が濡れる!
服が濡れるとどうなる?そう、服が透ける!
服が透けると…?これを恵みの雨と言わずになんと言う!!」


バッツ「…馬鹿だ、こいつ。」


WOL「…我々は生まれ落ちたその瞬間からそれを求めている。
そう、赤子が求めるもの…それはおっぱいッ!!
これはもはや本能ッ!!DNAレベルで刷り込まれている本質!!理屈などではもはry」


オニオン「…あれ?ティナ、お帰り!買い物終わったの?早かったね!」


ティナ「うん、ただいま、みんな。………。」


―…そう、おっぱいはすべからく素晴らしいのだ!そこに優越をつけるなど愚昧にもほどがry…―


セシル「…落ち着いてね、ティナ。ここでメテオうったら僕達も潰れちゃうから。」


ティナ「ううん、私、そんなことしないわ。」


オニオン「さっすが、ティナ!!大人だ―…」


ティナ「あいにく、豚に説教する言葉は持ち合わせていないから。(にっこり)」

フリオ「おい!みんなこれを見てくれ!!」


ティーダ「お帰りッス。でも、どうしたッスか?やけに嬉しそうッスね?それにその手に持ってるチラシ…」


セシル「…蛍祭り?」


フリオ「そうなんだ!今日の夜、納涼祭って事で蛍祭りをやるそうなんだ!
ほら、この季節って蛍が飛ぶだろ?
それに雨はもうあがってるし、今日は新月だから、よく見えると思うんだ!」


ティナ「…素敵!!」


フリオ「だろ?なあ、クラウド、お前もそう思うー…」


クラウド「…ほたる…ほたる…ライフストリーム?
…や…やめろッ!!…俺は俺はそんな人間じゃ…!」


スコール「お…おい、クラウド?」


ジタン「心配ねーって。どうせいつもの邪気眼が発動してるだけだから。」


フリオ「…こほん…クラウドは一先ず置いておくとして、だ。みんなもちろん行くよー…」


WOL「却下だッ!!


フリオ「…はっ?」


WOL「だから、却下と言っているだろうがッ!!」


オニオン「うっさいな。ティナが行きたいって言ってるんだから行くに決まってるでしょ?
大体、どんな理由で却下してるのさ?」


WOL「…正気か?蛍は…蛍は虫なんだぞッ!!」


ティーダ「当たり前ッスね。」


WOL「…あの姿を思い出してみろ!黒くて…平べったい…。おまけに飛ぶ…!
触角さえ生えていれば、もはや“あのあれ”ではないか!!」


バッツ「…いや、違うだろ。常識的に考えて。」


WOL「蛍とあのあれ…一体、どこが違うというのだ!!
どう考えてもあのあれの尻に蛍光塗料塗れば一緒ではないか!!
とにかく行かん!!私は意地でも行かんぞ!!」

結局、何を言ってもWOLが言うことを聞かなかったため、早々に見切りをつけたコスモス組が納涼祭にでかけたとか…


蛍祭りと言うのは実は釣りでその実態は、カオスのお家のウボァさんが、コスモス組への嫌がらせとして、お尻に黄色い蛍光塗料を塗った“あのあれ”を大量にバラ撒いていただけだったとか…

ブチ切れたティナたんが、どこから持ってきたのかブラッドソード片手にシザーマンよろしくウボァを追い掛けて細切れにしたとか…


このように至って平和に梅雨の短い夜は更けていきましたとさ、めでたしめでたし。







…蛍もそうだけど…正直、カブトもクワガタもコオロギも…







アレそっくりだと思うの
8/19ページ
スキ