DFF劇場。

WOL「…というわけで、我々三人が栄えあるサンタ役に選出された。
今から手分けをしてプレゼントを配る作業に移る。」


ウボァ「ちょっと待て。何の真似だこれは。」


WOL「…嘆かわしい。皇帝、お前はクリスマスが一体何ですら分からないのか…
いいだろう。無知なお前に教えてやろう。
クリスマスというのはとある宗教の行事だ。
しかし、ある国では企業戦術によりリアルの生活が充実しているもの…俗に言うリア充がウフフあははにゃんにゃんをするというふしだらな行事に成り下がっている。
これは由々しき事態だと私は思っている。」


ウボァ「いや、そういう事聞きたいわけじゃないからね。」


WOL「そんなふしだらな異性交遊が許されていいものか。否ッ!
我々、サンタはジェノサイドリア充の名の下、聖夜をあたかも精夜だとでも思い込んでいる愚民どもに天誅を与えるのが仕事だ。」


ウボァ「お前…どれだけクリスマスについて間違った知識持ってんだよ。
それに私が聞きたいのはクリスマスについてではない。なぜ、このような格好をしなければならないと聞いている。」


WOL「赤に緑という立派なクリスマスカラーだ。どこに問題がある。
そして、この星はベツレヘムの星といってクリスマスツリーには欠かせないry」


ウボァ「赤ふんと唐草風呂敷と星型ニップレスだがな。
…なぜ高貴な私がこのような…それにこの格好なら私よりもクジャが適任だろう。常識的に考えて。」


WOL「あいつは革パン貞操帯しか認めないそうだ。
それに、そんなにこの格好が嫌ならベージュのトレンチコートでも着ればいいだろう。」


ウボァ「…なんだよ…そのパンツにかける無駄な情熱…
それに、この状態でベージュのトレンチコートなんか着たら色々なものが終わる気がするのは私の気のせいか?」


WOL「さあ、時間はない!
セフィロスはすでに鼻歌を歌いながら出ていったぞ!我々も急がねば!」


ウボァ「…パラメキアに帰りたい…」

ジタン「あーあ…クリスマスだっていうのにヤローばっかかよー…」


バッツ「んな事言っても仕方ないだろ?」


ジタン「そんなんだからフラグクラッシャーって言われるんだよ、お前。
唯一のハーレムパーティなのに誰ともフラグなしとか尊敬する。
…あー…会わせてくれ、愛しのダガーに…」


スコール「…ダガー?ジタン。お前の武器ならそこにあるだろう。何を言ってるんだ。
お前の武器の刃渡りではナイフではないし、ソードと言うには短すぎだ。
大体、刃物は…」


ジタン「おーい、この武器マニアどうにかしてくれ。」


クラウド「…(クリスマス…か)」


バッツ「おっ?クラウド、どうかしたのか?」


クラウド「…いや、ちょっとな(ティファやマリンやディンゼルは元気だろうか。
…いや、本当ならザックスやエアリスだって…)」


ジタン「ほっとけよ。そいつの世界の話になるとパレスチナ問題並みにめんどくさい事になんぞ。
ニッカーは質が悪いんだ。」


スコール「…ん?クラウド、お前の携帯鳴ってるぞ。」


クラウド「…本当だ。…はい、クラウド・ストラry」


…―私、セフィロス。今、あなたの家の近くの木まで来ているの…―


ツーツー……


バッツ「どうしたんだ?クラウド、椿姫やってた時並みに顔ヤバいぞ。しかも、どうして窓なんて…」


クラウド「気のせいだ、気のせいだ、気のせいだ…
あいつが俺の番号を知ってるわけがない。知ってるわけがry…」


ジタン「…また鳴ってるぞ。
お前が出ないんなら俺が出てやるよ。はーい、もしもし…」


…―私、セフィロス、今、あなたの家の前にいるのー…


ツーツー……


バッツ「どうしたんだよ、ジタン?いきなり振り向くなんて…こっちがビビるだろう…!?おい…なんだ!!
何か窓にイモリみたいに張りついてるぞ!!…って、あれは…」


スコール「…クラウド?何持ってるんだ……?それ、対戦車用のロケットランチャーだぞ…」


クラウド「大丈夫だ。ロケットランチャーにやられようが、あいつなら来週になれば復活してる。」


ジタン「ギャグ漫画みてーな奴だな。」


クラウド「…発射!!」


バッツ「たーまーやー
…室内でロケットランチャー使って無事なわけねーだろ。って絶対にツッコまないこと!みんな、お兄さんとの約束だぜ!」

ティーダ「…今日はクリスマス…か。」


ティナ「どうしたの?ティーダ。」


ティーダ「ん?ああ、どうって事はないんだけどさ…ユウナどうしてるかなーって…」


オニオン「…ユウナ?誰さ、それ。」


セシル「ティーダの彼女の事だよ、ルーネス。そうだろ、ティーダ?」


ティーダ「違ッ!…くはないっスけど…」


オニオン「うわ!うそっ!?ティーダ、彼女いたんだ!
へぇーティーダもすみに置けないんだねー」


ティーダ「…好きと言うか…俺、ユウナを守りたいんだ……ううん、あいつと一緒に歩きたいんだと思う。平和になった世界をさ…」


ティナ「…少し、うらやましいな。私…」


ティーダ「え?」


ティナ「その、ユウナさんって人。だって私は、まだ…人を好きになるって事…よく分からないから…」


ティーダ「大丈夫ッスよ!!ティナなら!きっと見つかるッス!
あっ、これはお世辞なんかじゃないからな!」


ティナ「…ティーry」


―…ティーダ…貴様…彼女がいる身でありながら私のティナくんに…―


オニオン「うわっ!?窓になんか張りついてる!」


―…フフ…私の目が黒いうちは不純異性交遊を許すわけにはいかぬ!!

クリスマスは誰にでもやってくる?

くだらぬ!くだらぬ!

クリスマスとバレンタインに欝になる者がどれだけいると思っているのだ!!

世の中にリア充がはこびる限り私の使命は…―




セシル「…大丈夫だよ。ティナ、落ち着いて。窓さえ開けなきゃ入ってこれないから。だから斬鉄剣は置いておこう?」


ティナ「…それもそうね。」


ティーダ「…あれ、ティナ?
何時の間に煙突の下の暖炉に鍋、置いたッスか?しかももう沸騰してるッスよ…」


セシル「…さすがにこんな古典的な…」


オニオン「うわっ!?WOLが尻から鍋にダイブしてきたよ!!」

ウボァ「さあ…今日も日課の『のばらと言って三時間以内に見つからなければ神』スレを楽しむとしようか。
…ふっ、IDにのばらだと?それで隠れたつもりか?」

カタカタカタ…(キーボードを叩く音)

メリークリスマス。反乱軍。






一方その頃…

ティーダ「…あれ、フリオさっきからずっとノーパソ見てるッスね?何かあるんッスか?」


フリオ「くそっ!!まただ…また見つかった…
誰だ!このスレにいつも粘着してるマティウスとかいう奴!!!!」


ここまで読んでくれた全ての方に…メリークリスマス!!
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