DFF劇場。

ティーダ「何もかもがいきなりだけど、今度は一体何をはじめる気なんっすか?」

コスモス「そろそろ行事ネタも一巡してネタが尽きたそうですわ。……そんなわけですから新シリーズ連載しますよ」

オニオン「……って、某空中城パロするとか言ってなかった?一年以上前に」

コスモス「パルスのファルシのルシがコクーンでバルスになったそうですからなしの方向らしいですわ」

スコール「……最後の部分が滅びの呪文のような気がするのは気のせいか?」

オニオン「しかも、それってFF13に対する皮肉コピペだよね?何、あの管理人アンチにでもなったの?」

コスモス「いいえ。ただの時代に取り残された懐古なだけですわ。だって、今だに四天王といったらカンナ・シバ・キクコ・ワタルですもの。そして、ミュウツーのど忘れの強さといったら」

オニオン「いや、ゲーム違うから」

バッツ「まあ、パルスがバルスになろうがいいんだけどよ。具体的にどうすればいいんだ?」

コスモス「良いところに気が付きましたね、バッツ。流石、原作中ではそれなりに空気読んで行動してただけはありますわ。DFFではただのアホの子に成り下がっている事に私としても憤りを感じていましたが……安心しました」

バッツ「ねえ、それほめてる?ほめてるの?」

【クロックタワー】
クロックタワーとは、ヒューマン社から1995年9月14日にスーパーファミコン用のアドベンチャーゲームとして発売された日本のゲームソフトである。正体不明の殺人鬼の住む館に招かれた主人公が殺人鬼からひたすら逃げながら館からの脱出を図る。
主人公はか弱い少女であり、敵から見つかればなす術がないという緊張感と北欧のドラキュラ城風の舞台が見事にマッチしていると人気を博した。

コスモス「……というホラーゲームのパロディです。大体、飲み込めましたか?」

クラウド「……始まる前から嫌な予感しかしないんだが……」

コスモス「あら……そうですか?クラウドのように思春期特有の病を抱えている人にはよくお似合いだと思うのですが。邪気眼的な意味で」

クラウド「……あんたそれでも本当に女神なのか?」

コスモス「ええ。もちろん。ただ、人の傷口に粗塩塗りたくって練りこむのが好きなちょっとお茶目な面があるだけです(にこっ)」

クラウド「……」

フリオ「……話が進まなくなるからその話は置いておくとして―……クロックタワーか……実は、俺結構なゲーム好きだからクロックタワーもやったことはあるんだが……」

ジタン「ああー……そういや、フリオの中の人ってゲーマーだったな。
たしかあの人、DFFも3日でフリオのLv100にしたんだろ?激務にもかかわらず」

フリオ「精神と時の間に入ってるって真面目に答えたからな。あの人。
……コスモス、一つ聞きたいんだがこの大所帯じゃ人数があまらないか?2ならともかく1は登場人物多くないぞ」

コスモス「ああ、それなら大丈夫ですよ。あなた方は皆でジェニファー役(※主人公)をやっていただく予定ですから。……そして、ほらもう着きましたよ。さあ、私は屋敷の主人のバロウズさんに挨拶をしてきますから、あなた方は屋敷の内で待機をしていてくださいね」

フリオ「お前が黒幕かよ」

コスモス「ふふ……フリオニールあんまりネタばらしし過ぎるとエレベーターで上った先で刺されてしまいますよ?(にこっ)」

フリオ「……」

コスモス「……(にこっ)」

++++++++++++++++++++

ロンダルキアの山間にある大きな屋敷。(※ゲーム違うと言ってはならない)主人の名はバロウズ。
屋敷には大きな時計塔があり、土地の人々は時計塔の鐘を合図にチョコボの放牧を行っていました。そして、いつしか人々は屋敷の事をディシディアタワーと呼ぶようになりました。
しかし、ある時を境に鐘の音はまるで時を止めてしまったかのように途絶えてしまったのです。

一方、両親を早くに亡くした―……一部そうじゃない者もいるコスモス組は皆仲良く孤児院で暮らしていました。RPGのお約束に親がいないっていうのがあるが……マスドラは許さない。絶対にだ。

……2011年某日。養育先が見つかったとの連絡が孤児院に入ります。そして、コスモス組の面々は教師コスモスとともに養育先であるバロウズの屋敷に向かう事になったのですが―……

フリオ「……っと、大体今のところこんなあらすじなわけだ」

ジタン「説明ありがとよ。でも、一体いつまで俺達待てばいいんだ?……ふわっ……眠くなってきた。悪い。俺先に一人でね―……って、これ死亡フラグだから止めておく―……」

???「ギャアアアアアアアアアア!

一同「!!!!!」

スコール「……おい。今の声―……」

オニオン「……ねえ!ティナは!!?ティナだけじゃなくてセシルとWOLもいないよ!?」

ティーダ「……まさか……!」

フリオ「……とにかく、様子を見に行こう。皆、離れるなよ。単独行動はヒュンケル以外の者にとって死亡フラグだからな」

++++++++++++++++++++

バッツ「……いた!セシルだ!!おーい!セシル!!よかった!無事だったんだな!」

セシル「……あっ。みんな、どうしたの?」

ティーダ「どうしたじゃないッスよ!俺達、セシルに何かあったんじゃないのかってすんげー心配を……セシル……俺の見間違えか?セシルの横で誰か倒れてる気が……」

セシル「……うん。僕は大丈夫だったんだ。でも、でも、カインがッ……!」

クラウド「……カインってそこで倒れている奴の事か?」

セシル「……うん。僕がいけないんだ……僕が―……」

ジタン「……んな事ねーよ。セシル。お前のせいじゃ―……おい……お前手に何か持ってないか?」

セシル「ああ、これ?これローザに貰ったバレンタインチョコなんだけど、カインの目の前でつい食べちゃって。そうしたら、カインの奴、鼻水と涙流しながら掴み掛かってきたから、つい(にこっ)」

―…死ね、死ね!リア充死ね!!…―(※血でかかれたダイイングメッセージっぽいの)

ジタン「……だからだと思うぞ。“おれはしょうきにもどった”を二回もやられたのは」

セシル「そんなことないよ。今頃、あの世で詫び続けてるんじゃないかな?そもそも人の彼女に横恋慕する方が常識がないし。あれ?そう言えば、ティナとWOLは?」

++++++++++++++++++++

ガルキマセラ孤児院にて
養育されていた少年少女達の元に
彼らを養子として引き取りたいという
要望が舞い込んだのは
その年の春の事である。

フリオ「何で今更プロローグ?って、あんた挨拶に行ったんじゃなかったのか?」

コスモス「せっかくのホラーゲームの名作ですもの。やはりここは原作に忠実にと思いまして」

オニオン「っうか、何?そのネーミングセンスの欠けらもない禍々しい孤児院名……って、バッツ!?」

バッツ「……に、逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ……!!」

スコール「……おい。大丈夫か?これ。物凄い高速で体がブレてるぞ……」

コスモス「スコール。バッツにも色々あるのですよ。……そうですね。例えば、イベント終わった→城の探索→怪しげな地下を発見→ウボァー
……みたいな?雑魚だと思って挑んでみたらダメージ通らねえ。ライブラでは全属性弱点って表示されてるのに同時に全属性吸収でもあるから蓋を開けてみりゃあ大回復されるわ、苦労して倒しても報酬1ギル的な何かがあったと考えれば何ら不思議な事はありませんわ」

ジタン「……でっ?本当にどうすんだ?」

コスモス「ほっておきましょう。どうせ後々わざわざ戻って俺Tueeeeee!!するでしょうし。」

ティーダ「……ここまでの話、ぶっちゃけ5原作やってないと分からないっすよね?」

コスモス「そんな心配性なあなたに魔法の言葉“仕様です”」

セシル「みんな!いい加減にしてくれないか!?今はそんな事をしてる場合じゃないよ!だって―……」

スコール「……ああ。早くそこに倒れているカインって奴を安全な―……」

セシル「……うん。早く、風呂場に吊すかエレベーターに放り込まないと」

フリオ「うん。それってクロックタワーの二大死に場所だからね。仮にも親友をそこに放り込もうとしないで」

セシル「僕的にはあの牢にハム持たせずに放り込むっていう意見に一票なんだけど―……」

フリオ「ねえ?人の話聞いてる?ねえ、やったらめったらいい笑顔してるけど話聞いてます?っうか、もうそれ殺す事しか考えてなくね?」

オニオン「もう!今はそんな事よりティナ!!ティナ!!」

クラウド「……もう一匹いないようだが―……あいつも探すのか?」

ティーダ「……仕方ない。やっぱり俺が様子、見てくるよ。コスモスも本当にどっか行っちゃったし……それにこの城、確かに立派だけど好きになれないっす」

クラウド「……もしかしてお前―……」

フリオ「ど、どどどど童貞ちゃうわ!」

クラウド「うん。童貞だって知ってる。だから、好きな菓子の名前でも言って大人しくしてて」

フリオ「ねぇ?それって超失礼じゃね?ねえ、失礼じゃね?たけのこの里。……とにかく行くならば単独行動は避けるべきだ。さっきも言ったが死亡フラグにしかならない」

WOL「ふむ……そうだな。流石、と言ったところか?」

フリオ「……そうでもな―……ってぇええええええええ!?お前、何物騒なもん持ってんのォオオオオ!?」

WOL「何故だかは知らないが落ちていたからノリで拾ってみたのだ。―……うまくティナ君の服切り裂いたらパンツを覗く事が―……むっ!?何故逃げるのだ!!!」

フリオ「退避ー!退避ィイイイイイイイイイ!!!」

++++++++++++++++++++

ティナ「……みんな、どこ?どこに……いるの?」

トット「……どうやら私達、はぐれてしまったようですわね」

ティナ「……そうみたい。みんな、大丈夫かしら?」

トット「さあ?私の知るところではありませんわ。それよりこれからどうするか……それを考えるべきではありませんこと?」

ティナ「みんなを探します。……でも、怖い」

トット「うん。それ、オウムの心の臓手刀で貫いた状態で言う台詞じゃないから。うん」

―……フッ……また、リーダーにも関わらずぼっちか……―

……キン……シャ……ン……

ティナ「……何?この音」

―……ならば良かろう。私にも考えがある!!……―

シャキン……シャキン!

ティナ「電気が……消えた……」

―……お前達が私という存在を拒むのならそれもよかろう。ならば、私はお前達の望む役を舞台の上でこなすだけだ!……そう……―

シャキン!シャキン!!

トット「……来ますわよ!!」

WOL「だから、ティナ君!パンツ下さ―……

ティナ「死ね。ストレートに死ね」

++++++++++++++++++++

WOL「……ふむ。皆、集まったようだな……」

オニオン「……この下り何度目?」

WOL「……苦情なら貧相なボキャブラリーと貧相な胸しか持たない管理人に言うんだな」

フリオ「っうか、ハサミいい加減に下ろせよ」

WOL「皆に集まってもらったのは言うまでもない。……皆はつい先日、“FFキャラで恋人にしたいキャラは?”というアンケートが極秘に行われていたということを知っているだろうか?」

バッツ「へー……何時の間に?俺は初耳だな」

セシル「君がそんな事言うってことはもう結果出てるの?」

WOL「……鋭いな。ああ、これが私の知り合いの母親の友人のはとこのいとこの妹の夫の内縁の妻の浮気相手の兄の彼氏のスーパーハッカーがハッキングして入手したデータだ。有り難く思え」

スコール「……えらい遠い上に普通に犯罪臭いと思うのは俺だけか。もうそれ他人だろ」

ジタン「まあ、しょっぴかれて臭い飯食うのは俺達じゃねーから別にいいけどな。んで?どれどれ―……」

※以下、実際のランキング。

【女性編】
Q 恋人にしたい『FINAL FANTASY』シリーズのキャラクターは?(複数回答)
1位 ユウナ(28.5%)
2位 ティファ・ロックハート(13.7%)
3位 エアリス・ゲインズブール(11.7%)
4位 ユフィ・キサラギ(9.0%)
5位 リノア・ハーティリー(5.4%)

【男性編】
Q 恋人にしたい『FINAL FANTASY』シリーズのキャラクターは?(複数回答)
1位 クラウド・ストライフ(18.1%)
2位 ティーダ(8.4%)
3位 スコール・レオンハート(8.5%)
4位 セフィロス(5.5%)
5位 シド・ハイウィンド(5.3%)

一同「はぁああああああああ!?

WOL「何、これ有り得ないんですけどォオオ!?」

フリオ「いや、なんでお前も驚いてるわけ!?先に結果見てたんじゃなかったのか!?」

WOL「せっかくだから皆と一緒に見ようと楽しみにとっておいたのだこんな……こんなの酷い……酷すぎるよ……」

バッツ「わけがわからないよ」

セシル「……流石に少しは野村FFの方に傾くとは思ったけど……天野キャラ全滅って……」

WOL「……これがッ!!これが世界の選択だと言うのかッ!!っうか、おかしいだろ!!特に赤字のところ!」

スコール「……(ちょっとどころかかなり嬉しい)」

ティーダ「……ゆ、ユウナは誰にも渡さないッスよ!」

オニオン「……うわぁ。別に取り立て天野先生の信者じゃないけどここまで露骨だと引く。何、これゆとり臭い」

WOL「よりにもよってセフィロス!?絶対一緒にいたくないだろ!何、串刺し希望なの!?馬鹿なの!?あいつどう考えてもメンヘラじゃねーか!!」

フリオ「……ばくはしようか」

ジタン「おい。それは止めろ」

ティナ「……あ……あの……」

オニオン「……どうしたのティナ?」

ティナ「たいしたことないんだけど……やっぱり、頭のねじ狂ってても顔さえよけりゃどうにでもなるんだな、って」

ジタン「でっ?男性編で一位になった気分はどうだ?さっきから黙ってるみてーだけど」

セシル「……クラウド?クーラーウードー?邪気眼ー。根暗ー。かいしょーなしー」

クラウド「……嘘だ。嘘だウソだうそだ―……」

ティーダ「どうかしたッスか?クラウ―……」

クラウド「く、来るなァアアアアアアアア!!

フリオ「ちょっ、クラウド!?……って、はぇえ。もう見えなくなったぞ」

コスモス「お教えしましょうか?」

バッツ「へーっ。じゃ、コスモス説明よろしく!」

スコール「……もうコスモスが急に湧いて出てくることにはツッこまないんだな」

コスモス「ちょっとしたアハ体験ですわ。……では、まずはこちらを御覧ください」

オニオン「……これ、いつ撮ったの?」

コスモス「女神ですもの。ああ、プライバシーですか?そんな生ぬるい甘っちょろい幻想は捨てなさい。人は平等ではありません。二人いれば必ず序列が生まれるのです。これは真理です」

ジタン「おい。ここ、アルガス臭いぞ」

WOL「……ふむ。何やらパソコンを見ているようだが。……まさか」

コスモス「あなたと違いますからね。それとあなたのパソコン内の例のフォルダ―……フォルダ名を“おいしいおかず”にするって正直どうかと思いますよ。ついでなので消しておきました」

WOL「なっ!?何!?な……ななな……!?」

コスモス「消しましたわ。綺麗にさっぱり。影も形も(にこっ)」

フリオ「外道過ぎる。化け物かよ」

コスモス「……俺が化け物?違う。俺は悪魔だ」

ティナ「……Pixivって書いてあるわ。コスモス」

コスモス「そうですね。クラウドが見ているこのサイトはお絵描きSNSです。どうやらクラウドはここのアカウントを持っていたようですね」

バッツ「あーっ、俺も持ってるぞ!けっこう規模デカいから色々な絵見れて楽しいんだよな」

ジタン「タグ検索“クラティ”って。まーた火種になりそうなワードで検索しやがって」

ティーダ「おーっ!検索ワード入れたらいっぱいイラスト出てきたッス!……俺も今度検索しようかな。……ん?でも、これとさっきクラウドが逃げた事がどう繋が―……」

ジタン「……おい、ティーダ。どうしたんだ、顔青ざめ―……げっ」

セシル「……い、いい事もあるよ。だから、ね?忘れよう」

ティナ「……ねえ?どうしてクラウドとティーダがいちゃいちゃしてる―……」

あ……ありのまま 今 起こったことを話す。
俺は、クラティで検索したと思ったら目に写ったのはティファではなくティーダと絡んだ俺だった。
な……何を言っているか わからないと思うが俺も何をされたのかわからなかった……
頭がどうにかなりそうだった……
催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてない。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わった。むしろ、吐いた。

【クラウド手記より抜粋】

あっ、次回からクロックタワーに戻りますよ、と。

++++++++++++++++++++

トット「あら?コスモス?どういう風の吹き回しですこと?私を急に呼び出すなんて」

コスモス「いえ、大したことではないのです。ただ、ノリで貴女を登場させたまでは良かったのですが……、いかんせん貴女の設定がチート過ぎるものですから」

トット「……ああ、分かりましたわ。つまり、私が前線に出張ってしまうと話が進まない、と」

コスモス「……仕方がないのです。それこそチャパ王がセルゲームに参加するくらい無謀な事ですもの。もしくは彼の有名なゼフィーリアに住む故郷の姉ちゃんが―……」

トット「それは止めてくださいまし!!」

コスモス「あら?いきなりどうしたのですか?」

トット「わ、分かりませんわ。た、ただ、その言葉を聞いた瞬間何やら言いようのない寒気が―……」

コスモス「そうですか。でも、大丈夫ですわ。シャントット。だってそうでしょう?貴女がいなくても―………」

トット「かわりはいるもの」

++++++++++++++++++++

フリオ「……よし!まずは西館の鍵をGETだな」

ティーダ「はへー……そんな箱の中にあったんッスね。フリオニール、よく知ってるなぁ……」

フリオ「だてに精神と時の間で修業はしてないさ」

クラウド「中の人がな」

スコール「しっかし、さっきの悲鳴……なぜかあのハサミ男のものだったような気もするが……何があったんだ?」

WOL「……ふむ。確かにあれは私のものだが―……!?お前達何故逃げるのだッ!!」

ジタン「ちょ……!?フリオニール!なんでアイツがいきなり出てきたんだよ!?お前、確かさっき『初代は2と違って時間経過でシザーマンは出現しないから、フラグ立てなきゃ余裕で全クリできる』とかなんとかほざいてたじゃねーか!」

フリオ「知らんッ!!くそっ……おかしい……ここまでシザーマンの出現フラグはことごとく回避してきたはずなのに!!」

セシル「……みんなー!ふぅ……やっと合流できた。ごめんごめん。お風呂場にカイン吊してたらはぐれちゃって……まったく……気絶していても迷惑をかけるんだから裏切り者は始末が悪いね。だから、幼女より圧倒的に知性が低いんだよ。ところでみんなはどうしてそんなに慌てているの?」

バッツ「おい。たしかシザーマンの出現ポイントって風呂―……」

フリオ「くそッ!!みんな、早くあの扉から隣の廊下に移るんだ!!」

オニオン「……フリオニール!みんな移動したよ!」

セシル「じゃあ、扉開けようか」

オニオン「ばっ、ばっかじゃないの!?あいつ、すぐ近くっていうか後ろ追っ掛けてきてたじゃ―……」

セシル「……よっと」

ジタン「ばっ!?……って、あれ、いない……?どういう事だ?確かあいつすぐ近くまで迫ってきてたよな……?」

説明しよう!クロックタワーにおけるシザーマンは超能力を有しているのだ!そのため、逃げたつもりでもワープを使われ先回りされることもあるが―……なにぶん頭が残念なので扉1枚挟んで隣にいたにもかかわらず急にいなくなるという、ハァ?な行動を取ることも多々あるのである。

クラウド「くっ―……急に声が頭のなかに……一体、これは…。みんな、大丈夫か?」

ひそひそ……

オニオン「……今何も聞こえなかったよね?えっ?もしかしてクラウドまだあの病気―……」

ティーダ「そ、そんな事言っちゃダメっすよ!本人はかっこいいと思ってやってるんっすから!ここはクラウドに合わせてあげたほうが―……」


クラウド「お願いですからそんな可哀想なものを見る目で見ないでください。っうか、全部聞こえてたから。一字一句聞こえてたから。っうか、お前達、まるで潮が引いてくように一瞬にして離れていったよね?ね?マジで止めて下さい。傷つきやすいお年頃なんです」

++++++++++++++++++++

一方―……

ティナ「ど、どうしよう……シャントットさん……急にいなくなっちゃったわ……私、どうすれば―……え?泣き声……?誰かそこにいるの―……?」

WOL「……グスッ……」

ティナ「……ッ!!」

WOL「ま、待ってくれティナ君!!私は君に危害を加えようなどと微塵も考えてはいない!信じてくれッ!!」

ティナ「こないで!!そんなの……そんなの信用できるわけがないわ!!」

WOL「……フッ。そうだな。……ティナ君、君の言う通りだ……」

ティナ「……えっ?」

WOL「私は、君達のように世界の記憶を持っているわけじゃない。……勇者などと大層な称号を与えられてはいるが―……私は、君達のように守るべき世界も、者も、意志も何もない。ただ神によって与えられた通りに動くだけの傀儡。人形も同然だ。そんな私が君達と―……君とともにありたい、信じてほしいなどと願うのはおこがましいのかもしれないな」

ティナ「……あっ……」

WOL「……つまらない話を聞かせてしまったな。……すまない、ティナ君。今聞いたことは忘れてくれ」

ティナ「……同じ」

WOL「……?」

ティナ「……私も……あなたと同じだった。空っぽの……意志も心も何もない人形―……だけど、私、自分の目で世界を見て、聞いて、触れて―……少し……ほんの少しだけど、私、何か分かった気がするの。だから、ね?あなたもきっと大丈夫。大丈夫だって思おうよ」

WOL「……大丈夫?」

ティナ「……うん!私も、それにみんなも一緒じゃない。だから、もう泣くのは終わり。ね?」

WOL「……フフ。私はきっと果報者だな。ありがとうティナ君。……ところで、最後にもう一つ聞いてもらってもいいだろうか?」

ティナ「ん?」

WOL「おっぱい揉ませて下さい」

ティナ「一遍、輪廻廻ってこいや

Fin
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