DFF劇場。

WOL「…というわけで、今日はハロウィンなわけだが…」


ウボァ「十日以上も前にな。それに何故、私を巻き込む。身内でやればよかろう、身内で。」


WOL「案ずるな。お前は存在自体が公式ギャグだから仮装する必要などない。」


ウボァ「お前は卑猥だけどな。」


WOL「ふっ…。」


ウボァ「いや、鼻の穴広げてどや顔するような場面じゃないからね。ここ。
……前々から分かってはいたがお前、彼女もいなけりゃ友達もいないだろ。」


WOL「なななな……!?よ…よよ世迷い事を…ッ!
そんな事があるはずがなかろう!!
今日も我がコスモス組は皆でフルーツバスケットをしたぐらいだ!」


ウボァ「ほう。」


WOL「…私の名前は一度も呼ばれなかったが…。(ボソッ)」


ウボァ「……。」


WOL「…ひっぐ…。」


ウボァ「…なあ…。おいちゃん美味しいおでん屋知ってるんよ。」


WOL「…ぐずっ…。」


ウボァ「ここから近いし、そこの親父が作るおでんは出汁が効いててうまいんよ。
心配すんな。今日はおいちゃんのおごりだ。」


WOL「…うっ…ぐず…す…すまない……。」


ウボァ「…なぁに、大したことねーよ。……今日の北風は目に染みるな…。」

スコール「…流石にさっきのアレは可哀想だったんじゃないか?」


ジタン「…いや、“フルーツ”バスケットって言ってるのに猫缶だったアイツがおかしいだろ。常識的に考えて。誰だよ、そう指定したの。」


セシル「せめて、焼き鳥とか鳥そぼろとかローストチキンとかだったらよかったのにね。ね?バッツ。」


バッツ「なあ、なんでそこで俺を見るわけ?なんでそこで俺を見るわけ?」


セシル「大丈夫。ちょっと羽をむしった程度だから。」


バッツ「だったらいいけどよ。」


スコール「…一体、何からツッコめばいいんだ…?」


ティーダ「…もう夜になっちゃったッスよ…。…俺、探しに行こうか?」


オニオン「…これだからお子さまは困るよね。」


クラウド「…お前が言うか?それ。」


ティナ「……。」


フリオ「ん?ティナどうしたんだ?」


ティナ「…え?ごめんなさい、フリオニール。私、みんなの話聞いてなかったわ…。」


フリオ「ティナらしいな。
…ティナも流石にアイツのことが心配なのか?」


ティナ「…少し考え事してたの。」


フリオ「ははっ。まさか、WOLを消す方法でも…まっ、それはなi―…」


ティナ「あっ…。よく分かったね、フリオニール!
…今、666通り目を考えてたんだけど…。やっぱり一番いい方法って肺に穴を開ける事かな?一番苦しいって誰かが言ってたし…。」


フリオ「…それ、どこのバーロー?」


クラウド「…ところで、今日俺達は何で集まったんだ?」


スコール「…さあ?」


バッツ「そんなことよりさー、次はハンカチ落とししよーぜ!」

WOL「…だからな…ぐずっ…私は…ひっぐ…。…酷い話だと思わないか?」


ウボァ「くぅ―――…!!わかる分かるぞ!ういっく…。
大体、あの野バラ童帝野郎…ヒック…!私が常駐している“野ばらと言って二時間以内に見つからなければ神”スレに現れ…ひっぐ…やがって。
“ベルサイユのばらっておもしろいよな?”だぁ?
ヒッ…ク…姑息なことを…ッ!
親父!!がんも!!」


カオス「ぶるぁあああああ!!(訳:へい!お待ち!!)」




トット「あら、コスモス?
あの酷くボロ臭くて今にも崩れそうなほったて小屋にいるのはカスオではありませんこと?」


コスモス「ほっときましょう。せっかくすき焼き用に買った松阪牛が腐ってしまいますわ。
…それにあんな細切れにしたって細胞が一つでも残っていれば再生するし、自分の負けと分かれば自爆するような頭空っぽの奴に構っている時間はないのですか。」


トット「夢詰め込めーる。」




みんなでハンカチ落としをしたり、おでんを食べたり、最高級国産牛ですき焼きしたり、そもそもハロウィンどこいった。

…こんなかんじで、寒風吹き荒ぶ秋の夜長は過ぎていったそうな。
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