裏ボス討伐記

空から現われし、心を持たぬ者……『オメガ』…
それを追って来た者……『神竜』…
12の武器を持つ勇者達でもかなわない…
静かに、次元の狭間に、眠らせておくべし…
けして、語り掛けることなかれ

―…次元の狭間 1000年前の本より…―

【オメガ】
次元の狭間の洞窟を徘徊しているモンスター。ロンカ文明が生み出した最終兵器。ゲーム内でも全モンスター唯一のレベル100超え。防御・回避能力が異常に高く(物理回避率95%)、雷属性以外の全属性を吸収。弱点である雷属性攻撃と防御無視攻撃以外は殆ど通用しない。更に常時、シェル・リフレク状態である。なお、ディスペル等での解除は不可能。

【神竜】
第三世界の次元の狭間にある宝箱に隠れている神のごとき竜。タイダルウェイブを初めとした超強力な技を多数使用し、特に弱点がないため倒すのには苦労を有する。それまでの敵とは異なる桁外れの攻撃にどうやって対処していくのかが鍵となる。


【はじめに】
さて、誰が待っていたかは分かりませんがやって来ました。FF隠しボス攻略記。タイトルの通り、その元祖とも言うべきFF5の隠しボスを攻略してきたよー。伝説はここから始まった……ッ!!当時、あまりの強さにコントローラーをぶん投げた方も多いのではないでしょうか?かくいう私もその一人でね。
いや、自分から挑んでいって不様に負けたのなら仕方がないよ?誰も文句は言えないさ。何が嫌かって、こいつらラスボスより圧倒的に強いくせに普通にゴキブリのごとくラスダン徘徊してたり、何トチ狂ってんだか宝箱にすし詰め状態になってるもんですから、初見ではわけも分からず挑むことになり、当然ぶっ殺されるわけですよ(※どちらも回避可能)
もはやFF5のお約束。登竜門。誰もが通る道。何、この初心者殺し仕様、怖い。今回、私が戦う相手は、数多くの純朴な少年の心を痛め付けた憎き相手です。大人になった今こそ、全力で報復しようではありませんか。
まあ、当時のスクウェアには、ヨヨという名の違う意味で心を粉にしてくるような奴もいますが、大人になるのは悲しい事なので今回は触れずに置いておきましょう。こっちこそ触れずに眠らせておくべきなんじゃなかろうか。


【概略】
・オメガ及び神竜打倒。
・縛りなし。
・何度も言います。縛りはありません。

まずは、神竜より圧倒的に強いとされているオメガから攻略していくよー


【戦場で生き残るのは】オメガ戦【臆病者】
バッツ Lv57
レナ Lv56
クルル Lv57
ファリス Lv57

《ジョブ》
バッツ すっぴん(マスター済み職業→ナイト・モンク・シーフ・魔法剣士・忍者・狩人・侍・竜騎士)

レナ すっぴん(マスター済み職業→白魔道師・・黒魔道士・赤魔道士・青魔道士・時魔道士・召喚士・風水士・魔獣使い・踊り子)

クルル すっぴん(マスター済み職業→白魔道士・黒魔道士・赤魔道士・青魔道士・時魔道士・召喚士・風水士・薬師・踊り子・シーフ)

ファリス すっぴん(マスター済み職業→ナイト・モンク・シーフ・魔法剣士・忍者・狩人・侍・竜騎士)


《装備》
バッツ
右手 エクスカリバー
左手 ホーリーランス
頭 リボン
体 クリスタルメイル
アクセ 炎の指輪

レナ
右手 賢者の杖
左手 イージスの盾
頭 リボン
体 ミラージュベスト
アクセ 炎の指輪

クルル
右手 ウィザードロッド
左手 源氏の盾
頭 リボン
体 黒のローブ
アクセ 炎の指輪

ファリス
右手 チキンナイフ
左手 正宗
頭 リボン
体 源氏の鎧
アクセ 炎の指輪

《アビリティ》
バッツ&ファリス
魔法剣
乱れ打ち

レナ
白魔法
連続魔

クルル
黒魔法
連続魔

《いざ、実戦!!》

面白くも何ともない戦術すみません。アビリティと装備の組み合わせでバレバレだと思いますが、彼の有名な二刀流サンダガ乱れ打ち戦法です。今更説明もクソもありませんが、一応説明すると―…

①二刀流とは、右手の武器と左手の武器で一ターンに二回攻撃をするアビリティの事を指し
②乱れ打ちとは、一回の攻撃力は通常の半分量になりますが、必中扱いの物理攻撃を四回連続で繰り出すアビリティの事を指します。

つまり、①と②を組み合わせることで2×4=8回攻撃という、思わずバカみたいと言わずにはいられない火力の攻撃を繰り出すことが可能となるのです!そこにオメガの弱点である雷属性を付加できる魔法剣でサンダガを使ってやれば…あとは分かりますね?そして、何より大切なのは乱れ打ちが必中攻撃という点です。前のページにもあるようにオメガの物理回避率はなんと95%!!必中扱いでなければまず当たりません。しかし、これならばオメガの鉄壁の防御を突破できます。恐らくこの二刀流サンダガ乱れ打ちが対オメガ戦の最適解でしょう。それは何故か?オメガ戦の肝はいかに短期で決着を付けるかにあるからです。

確かに防御無視攻撃で地道に削っていくことも可能です。しかし、その場合、鬼畜過ぎて思わず笑いたくなるようなカウンターに耐える事が前提になってきます。やってみると分かりますが、もう清々しくて泣き笑いしたくなること受け合いです。その点、二刀流サンダガ乱れ打ちならば一度にごっそりと削れるため、カウンターを受ける機会がおのずと少なくなります。
そんな北もびっくりな無慈悲な攻撃を可能なアタッカーが二人。更に魔力の高いクルルにも連続魔サンダガで加勢に回わらせる―……フッ……我ながらほれぼれする作戦です。
仮にカウンターをくらい、一番痛いサークル(※仲間一人をバトル終了まで強制除外)を食らったとしてこの火力なら押し切られる前に押し切れます!
高火力なアトミックレイ(炎攻撃)には炎の指輪(炎吸収)で対応可能です。ステータス異常はリボン(バッドステータス防止)で封殺しましょう。

フハハハハハッ!!完璧ではないか!オメガおそるるに足らん!

まず、一ターン目。バッツとファリスで予定通り、魔法剣サンダガを使います。バッツの装備はどちらも聖属性ですが、魔法剣サンダガを使うことにより雷属性に上書きすることが可能です。
回復を一手に担うレナはこの時点では待機。一手目でオメガがアトミックレイを使ってきたためお休みです。
さぁて、魔法剣組は次のターンからの行動だし、こちらの初手はクルルのサンダガでド派手に決め込もうではありませんか!

ド派手にクルルが感電死しました。

ちょっと、オメガが常時リフレクなんて聞いてないよ!?クルルたん合計14000の雷食らってんだけど!!反則じゃない―…

―…常時シェル・リフレク状態。…―(一ページ目より抜粋)

我:あっ。

妹:アホか。

やべぇえええ!完璧とか言ってた自分殴りたい。穴というか笊というかもはやただの枠です。しかも、頼みの綱のバッツのサンダガ剣、エクスカリバーの方は雷属性化出来てたけど、ホーリーランスの方、雷属性化出来てなくて切ったそばから敵を回復してるし。(※トータルでダメージは通ってはいるけど)はあ…ダメだこりゃ。仕切り直しだ。一応、ファリスにも行動させておく―…9999!9999!9999!9999!

ズゴゴゴゴッ!!バキューン!!シュバーン!!

ん?こ、…このダメージ量は…!?まさか、ふぁ、ファリスあなたが?

ちゃちゃちゃちゃーちゃーちゃーちゃっちゃちゃっちゃちゃー♪(※勝利のファンファーレのつもり)

おかしらー!!俺だー!バッツと結婚してくれーーーッ!!なんだ…このチート火力って…ファリス姉さんチキンナイフ装備させてたの忘れてたよ。チキン二刀流サンダガ乱れ打ち恐ろしい子ッ…!!暇さえあれば逃げていたのがここに来て生きました(※チキンナイフは逃げれば逃げるほど攻撃力が上がります)

戦場で生き残るのはいつも臆病者。そんな言葉を思い出した年の瀬。(※プレイ当時12月某日)

何はともあれオメガ討伐完了。次は神竜戦です。


【敗因は】神竜戦【猫魔がいないから】
Take1
《装備》
バッツ
右手 エクスカリバー
左手 ホーリーランス
頭 リボン
体 クリスタルメイル
アクセ 珊瑚の指輪

レナ
右手 賢者の杖
左手 イージスの盾
頭 リボン
体 ダイアの胸当て
アクセ 珊瑚の指輪

クルル
右手 ウィザードロッド
左手 源氏の盾
頭 リボン
体 ダイアの胸当て
アクセ 珊瑚の指輪

ファリス
右手 チキンナイフ
左手 正宗
頭 リボン
体 源氏の鎧
アクセ 珊瑚の指輪

《アビリティ》
バッツ&ファリス
魔法剣
乱れ打ち

レナ&クルル
白魔法
連続魔

《その他諸々》
レベル・ジョブ共にオメガ戦と同様。


《いざ、実戦!》
まずは上を見ていただこうか。うん。おっけーおっけー。だけど、その気持ちは心の中にそっと止めておいてほしいんだ。そんなわけで元気にTake1いってみよー!
さて、オメガも倒したわけでして、残る強敵はこいつただ一人なわけであります。ところで、この神竜―…二大ボスの一翼ですが、正直な話、オメガほど恐れられていません。理由は簡単。確かにステータス的にはオメガと並びますが、神竜の攻撃は属性攻撃が多いため装備品でいくらでも対応可能なためです。
そんなわけでパーティー全員に珊瑚の指輪(水属性吸収+雷属性弱点化)と回復役であるレナとクルルにダイアの胸当て(雷耐性)を予め装備させています。
神竜の初手は必ず全体攻撃タイダルウェイブ(水属性)。水属性耐性がなければ文字通り押し流されます。冗談じゃないからね。こっちのHP3000もないのにタイダルウェイブで8000オーバー余裕だから。溺死します。
珊瑚の指輪を装備することにより雷属性弱点化というデメリットが生じますが、溺死するより感電すること選ぶね、俺は。神竜は雷属性攻撃である『いかづち』も使用してきますが、タイダルウェイブを食らうことを考えたらこちらを食らうほうが絶対マシです。
ライティングとギガスレイブどっちを食らいたいと言われてギガスレイブって言う奴はいないのと同じ原理です。原作第二部いつになったらアニメ化するんだよ>>スレイヤーズ
……とは言え、食らったら食らったで痛いのでサポート組には雷属性耐性のあるダイア装備をしています。何故、バッツファリにダイア装備しないのかって?

外に買いに行くのが面倒だから。

だがしかし!!ここまでガチガチに固めれば神竜の攻撃で怖いものは殆どありませんし、何よりこちらにはチキンという名の聖剣があるのです!神竜はオメガと違い弱点こそありませんが、それでも二刀流フレア乱れ打ちで鬼のようなダメージを与えることが可能です。さあ、神への祈りはすませたか?剣の錆にしてやんよ!!

凍死しました。

妹:ダメやん。

我:うん。ダメだった。

Take2
HAHAHA!吹雪(氷属性)の存在忘れてたze!!うっかり忘れて全体5000オーバーのダメージでうっかり凍死しましたが、うっかりアイスシールド(氷属性吸収)を装備し忘れただけなので、それさえありゃどうとでもなるのだよ!そんなわけで、引きこもりから一変。買い物するために久々に外へと繰り出します。そして、見つからないアイスシールド。これ非売品かよ!!

妹:どうすんの?
我:取り敢えず二個あるからレナとクルルに持たせてなんとかする。

結局、バッツファリは雷半減のダイアの鎧を購入。血涙を飲んで再び挑みます。
さて、肝心の神竜ですが、今回は空気を読んだのか吹雪を使ってきません。開幕タイダルウェイブはいつものように珊瑚の指輪で吸収美味しいです。あれ?これいけんじゃね!?

レベル3フレア!

バッツ・クルル・ファリスに9999のダメージ。(※Lv57なので3の倍数)

ポスッ!!(コントローラーを柔らかいリラックマクッションに投げた音)

Take3
ふて寝をし、パウンドケーキをもしゃもしゃしながら前回二回の敗因について妹と話し合いました。厳正なる姉妹会議の結果。
①装備の見直しが甘かった(※よく見たらまたバッツにエクスカリバー&ホーリーランス装備してました。バカス)
②レベルが3の倍数だった。
③猫魔クルルがいなかった。

…という結論に至りました。猫魔クルルがいない…萌と言う点でこれは大変大きな損失です。猫耳しゃきーんがなければ心が落ち着きません。そんなわけで、吟味を重ねた結果、以下のような構成に落ち着きました。

《レベル》
バッツ・クルル・ファリス→Lv58
レナ→Lv56

《ジョブ》
すっぴん×4

《アビリティ》
バッツ&ファリス
魔法剣
乱れ打ち

レナ&クルル
白魔法
連続魔

《装備》
バッツ
右手 エクスカリバー
左手 ディフェンダー
頭 リボン
体 ダイアの鎧
アクセ 珊瑚の指輪

レナ
右手 賢者の杖
左手 アイスシールド
頭 リボン
体 ダイアの胸当て
アクセ 珊瑚の指輪

クルル
右手 ウィザードロッド
左手 アイスシールド
頭 リボン
体 ダイアの胸当て
アクセ 珊瑚の指輪

ファリス
右手 チキンナイフ
左手 正宗
頭 リボン
体 ダイアの鎧
アクセ 珊瑚の指輪

えっ?猫魔いねーって?アイスシールド装備できない猫魔なんてお呼びじゃねーんです。さあ、準備は整いました。いざ、リベンジ!!

一ターン目。オメガ戦同様バッツファリは魔法剣フレアを使い次のターンの準備をします。一ターン目、必ず暇になるレナとクルルはそれぞれ連続魔法プロテスを使い全員にプロテスをかけました。タイダルウェイブは指輪で吸収できるため、この二人は一ターン目、どうしても手持ち無沙汰になるのです。気休めですが、プロテスでもないよりましでしょう。
あとは二刀流フレア乱れ打ちぶっぱです。すぐ終わると思います。

3ターン程で終わりました。

って、嘘だろ…。マジか。


【総評】
このようにオメガも神竜もある程度対応を取れば、そこまで難しい相手ではありません。
Lvはもう少し低くても余裕でいけるでしょう。正直、上げすぎた。反省している。
今回紹介した二刀流魔法剣乱れ打ちの他にも、オメガ戦なら、かの両さん一押しの『愛の歌戦法』や神竜戦ならば『バーサク戦法』などなど様々な作戦が確立しています。自分なりの攻略法を編み出すのも楽しいのかもしれませんね。

Fin
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