10万打記念小説
コスモス「はい、皆さん注目~!」
WOL「客か。久しぶりだな」
ソフィア「あ、あのコスモスさん」
コスモス「フフ……ご心配なく。私にお任せください。
皆さん、こちらはソフィアさん。某国民的RPGの世界から厚顔無恥にもライバルゲームの世界にやって来てくださいました。はい、拍手~」
バッツ「disってんのか貶してるのかコレガワカラナイ」
オニオン「バッツ、それどっちも同じ意味」
セシル「まあ、それも昔の話だしいいんじゃないかな?ほら、映画で大コケして晴れて合併したわけだしね」
WOL「全然晴れやかではないと思うのは私だけか?」
コスモス「会社について触れるのはNG。
それはともかく、彼女の身の上については私が保障致しますわ。
ソフィアさんは勇者という肩書をお持ちですが、勇者というよりは聖女とお呼びした方がより相応しいと思います。第6章的な意味で。
私が彼女の立場なら迷わずミンチにします」
WOL「この女神の平常運転猟奇的過ぎんだけど」
ティーダ「でも、今回はどうしたんッスか?いつもの異文化交流?」
コスモス「私はそのつもりでお連れ致したのですが……」
ソフィア「……この中にクラウドさんという方はいらっしゃいますか?」
クラウド「……俺だが」
ソフィア「あなたが……クラウドさん。申し訳ありませんでした……!」
わっつはぷん
一同「はっ?」
ソフィア「本当に、本当に申し訳ありません!私たちの仲間が、クラウドさんの世界でご迷惑をおかけしたとおうかがいして……本当に申し訳なくって。彼に代わって謝罪いたします!」
クラウド「アンタの仲間なんて俺は知らな……えっ?もしかして泣いてる……?なんで!?」
バッツ「いーけないんだーいーけないんだークラウドが女の子泣かせた~」
ジタン「お前、それだけはやっちゃいけねーよ。俺マジで軽蔑するわ」
クラウド「いや、全面的に俺が悪いみたいな雰囲気出されても困るから。何より俺が一番意味が分からないから。
……ってか、最近の俺の扱いとことんぞんざいになってないか?アンタたちもそう思うだろう?」
オニオン「……新しいキャラ付け。僕なんかずっと影が薄いのに」
スコール「そうだな。もうツッコミは皇帝さえいればいいな。……俺がいなくても」
クラウド「視線が痛いです。やめろください」
フリオ「でも話が見えないのは確かだな。ソフィアだったな。一体、アンタの仲間は何をしたんだ?」
ソフィア「……私の仲間がクラウドさんの世界で奇行に走ったとうかがったんです。
首を持って海水浴をしていただとか、婦女暴行をはたらいたとか……
普段から趣味の悪い格好をしていますが、よりにもよって最終決戦時にTPOをわきまえないでスキニータイツ一丁で待ち構えていたなんて……私、恥ずかしくて恥ずかしくて……!」
クラウド「……少し話いいか?」
ソフィア「え?はい、何でしょうか?」
クラウド「そいつの髪の色は?」
ソフィア「どう考えてもトイレをするのに不便な不衛生極まりない銀の長髪です」
セシル「……彼かな?」
WOL「……それよりも聖女のメッキが剥がれかけてるぞ」
クラウド「性格は?」
ソフィア「厨二患ってるのでクールを装っていますが、実際は女一人守れない屑です」
WOL「ソフィアちゃん。ピンポイントでクラウドの傷をもえぐり出して塩塗りたくるのやめてあげて」
クラウド「このネタ2回目だからだ、大丈夫だか……ら」
ジタン「どう考えてもダメージ受けてんじゃねーか……」
セシル「……趣味の悪い格好だって言ってたよね?普段どんな服装をしているか聞いてもいいかな?」
ソフィア「今時流行らない全身黒です。しかも、ナルシズム全開なので自信満々で胸元を肌蹴させてます。正直、視界の暴力です」
フリオ「聖女設定を取り繕う気のないこの清々しさよ」
WOL「もう面倒なので単刀直入に聞く。ソフィア、そいつの名前はセフィロスか?」
ソフィア「え?誰ですか?それ。あと、名前はピサロです」
他人の空似
ソフィア「なんだ、人違いだったんですね。私はてっきりピサロがまたやらかしやがったんじゃないかと心配で……
クラウドさんも苦労されたんですね」
クラウド「ああ。たった今もな」
ソフィア「酷い……いったい誰がそんなことを……」
クラウド「アンタだよ」
ソフィア「でも、これで安心して帰れます!」
バッツ「圧倒的スルー力……」
ティナ「ソフィアさーん!せっかくだから今日は泊まってってコスモスが言っているわ!」
ソフィア「え?でも、お邪魔じゃ……」
コスモス「邪魔だと思うなら最初からお呼びいたしませんわ。それにここでなら勇者の肩書を外しても誰も文句は言いませんわ。
だって、ここはあなたが勇者の世界ではないですもの」
ソフィア「……!ふふ……じゃあ、お言葉に甘えますね」
勇者ではなく普通の女の子として
Fin