第3節 温泉
ギルドに沸いたという噂の温泉にやって来たこの俺だが、実を言うと俺はただ単純に温泉を楽しみに来たわけではない。
何を隠そうこの俺は、この薄ーい壁の向こう側にある桃源郷をこの目で見るためにここにいるのだ…!
するとどうだ…!なんやかんやで壁は破壊されているではないか!!
これは好機と密かに機を伺っていた俺だが、なんと壁の側には既に覗きを試みたであろう勇者が二人地に臥しており、その側では体格のいい男が三人。
特にそのうちの一人は竜人で俺よりも身体がデカイ。
残りの二人も細身ではあるがそれなりに筋肉がある。
なるほど、この地に臥した男達はこの三人にやられたに違いない…!
良く見れば三人は壁を直しているではないか!
これはまずい…!このまま女湯を覗きに行けば彼らの二の舞になること必須…!
ここは一度体制を立て直すとしよう…!
一度男湯を出て軽く腰にタオルを巻く。
さてどうしようかと椅子に腰掛け湯涼みをしながら考える。
いつもなら隣にいる相棒に作戦をきくところなのだが、いつの間にか相棒は男湯を出ていたようで姿が見当たらない。
きっとのぼせて先にあがったのだろう。
そう結論つけて俺は一人で作戦を考える。
「どうしようかなー?デフちゃんいないし、俺一人で行くしかないよなー。」
どうする?今なら男湯に戻ればまだ修理しかけの壁から女湯が覗けるかもしれない。
だがしかし、あのデカイ竜人にもし見つかりでもしたらきっとシメられるだろう。
いささかリスクがデカすぎる。
ならば…!
「やっぱ女湯に侵入するしかないな…!うん…!」
††††††††††††††
通路の様子を伺い、他の客の姿を確認。
よし、誰もいない。今ならイケる…!
足音を立てないよう素早く女湯の暖簾をくぐる。
侵入成功…!しかしまだ油断はできない…!ここからが勝負だ。
この先は脱衣場だ、もしここに女の子がいたら大騒ぎになってしまう。
慎重に中の様子を伺う。
…どうやら誰もいないようだ、このまま女湯の方へと少しずつ物陰に隠れながら近づく。
さあ、あともう少しで女湯だ…!
次はどうする?
先程の間欠泉を理由に堂々と扉を開けて女の子に挨拶するか…!?
いや…無理だ…!
俺にそんな度胸は微塵も無い…!
しかし、ここまで来て何もせずに帰るわけにはいかない…!
どうする…?どうする…!
どうしたんだ俺の足…!何故動かない!?
ここに来てビビっているのか!?
くそっ…!こんな所で終わってたまるか…!
俺はこの一瞬に全てをかけてるんだ…!
どんなに足が重くなろうと俺は見るぞ…!あの扉の向こうにある桃源郷を…!!
重い足を引きずりながら扉に手をかける。
やった…!ついに俺はやり遂げようとしているんだ…!
そう思った次の瞬間…
俺が扉を開くよりも早く女湯の扉はガラリと音を立てて開いた。
突然の事に驚き固まる俺、そして目の前に立っている一人の女の子。
「な…っ…!?」
その子はどうやら俺と同じ猫の亜人のようだ。
オリーブ色の目を見開き、耳をピンと立てて顔色を変えて俺を見る。
「は…!はぁーいお嬢さん…!」
とりあえず挨拶してみる。
嫌な汗が背中を流れる。
お互い硬直したまま暫し時が流れた。
そして…
「へ…変態ーーーーーっ!!!!!」
女の子は側にあったものを手当たり次第に俺に投げつけてきた。
俺は死にもの狂いで逃げ出した。
もう少しで女湯から脱出できる…!そう思った次の瞬間、後頭部に衝撃を感じ、目の前が真っ暗になった。
何を隠そうこの俺は、この薄ーい壁の向こう側にある桃源郷をこの目で見るためにここにいるのだ…!
するとどうだ…!なんやかんやで壁は破壊されているではないか!!
これは好機と密かに機を伺っていた俺だが、なんと壁の側には既に覗きを試みたであろう勇者が二人地に臥しており、その側では体格のいい男が三人。
特にそのうちの一人は竜人で俺よりも身体がデカイ。
残りの二人も細身ではあるがそれなりに筋肉がある。
なるほど、この地に臥した男達はこの三人にやられたに違いない…!
良く見れば三人は壁を直しているではないか!
これはまずい…!このまま女湯を覗きに行けば彼らの二の舞になること必須…!
ここは一度体制を立て直すとしよう…!
一度男湯を出て軽く腰にタオルを巻く。
さてどうしようかと椅子に腰掛け湯涼みをしながら考える。
いつもなら隣にいる相棒に作戦をきくところなのだが、いつの間にか相棒は男湯を出ていたようで姿が見当たらない。
きっとのぼせて先にあがったのだろう。
そう結論つけて俺は一人で作戦を考える。
「どうしようかなー?デフちゃんいないし、俺一人で行くしかないよなー。」
どうする?今なら男湯に戻ればまだ修理しかけの壁から女湯が覗けるかもしれない。
だがしかし、あのデカイ竜人にもし見つかりでもしたらきっとシメられるだろう。
いささかリスクがデカすぎる。
ならば…!
「やっぱ女湯に侵入するしかないな…!うん…!」
††††††††††††††
通路の様子を伺い、他の客の姿を確認。
よし、誰もいない。今ならイケる…!
足音を立てないよう素早く女湯の暖簾をくぐる。
侵入成功…!しかしまだ油断はできない…!ここからが勝負だ。
この先は脱衣場だ、もしここに女の子がいたら大騒ぎになってしまう。
慎重に中の様子を伺う。
…どうやら誰もいないようだ、このまま女湯の方へと少しずつ物陰に隠れながら近づく。
さあ、あともう少しで女湯だ…!
次はどうする?
先程の間欠泉を理由に堂々と扉を開けて女の子に挨拶するか…!?
いや…無理だ…!
俺にそんな度胸は微塵も無い…!
しかし、ここまで来て何もせずに帰るわけにはいかない…!
どうする…?どうする…!
どうしたんだ俺の足…!何故動かない!?
ここに来てビビっているのか!?
くそっ…!こんな所で終わってたまるか…!
俺はこの一瞬に全てをかけてるんだ…!
どんなに足が重くなろうと俺は見るぞ…!あの扉の向こうにある桃源郷を…!!
重い足を引きずりながら扉に手をかける。
やった…!ついに俺はやり遂げようとしているんだ…!
そう思った次の瞬間…
俺が扉を開くよりも早く女湯の扉はガラリと音を立てて開いた。
突然の事に驚き固まる俺、そして目の前に立っている一人の女の子。
「な…っ…!?」
その子はどうやら俺と同じ猫の亜人のようだ。
オリーブ色の目を見開き、耳をピンと立てて顔色を変えて俺を見る。
「は…!はぁーいお嬢さん…!」
とりあえず挨拶してみる。
嫌な汗が背中を流れる。
お互い硬直したまま暫し時が流れた。
そして…
「へ…変態ーーーーーっ!!!!!」
女の子は側にあったものを手当たり次第に俺に投げつけてきた。
俺は死にもの狂いで逃げ出した。
もう少しで女湯から脱出できる…!そう思った次の瞬間、後頭部に衝撃を感じ、目の前が真っ暗になった。
