ゾロとわたしとくいな
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「ゾロおかえり〜」
「見てみろチロリ!ジジーから剣もらった!」
カチャ…
おじーさんからもらった2本の真剣をゾロは見せる。
「真剣だ!いいなぁ〜」
「いいだろ!な、今度はジジーのところ"一緒に"行こうぜ」
この男、くいなにチロリをとられたことを根に持っていた。
だが「うん!」と可愛い返事をされては拗ねた気持ちは無くなりニヤッと笑ってみせる。
「おれはこれでさらに修行して強くなるんだ…!」
「う、まけない!わたしも行く!」
「今からやるか!まずは打倒くいなだ!」
小さなふたつの影はいつも修行している場所へ仲良く歩んで行った。
後日、しっかりゾロにつれられたチロリも「お前もこれ、ナマクラだが持っていけ」と海辺のおじーちゃんから無事真剣を貰え、2人はさらに修行に励んだ。
そこから時が過ぎ
海辺のおじーちゃんが亡くなった知らせを受け、2人は道場まで様子を見に行った。
「くいな、すごく泣いてた…」
「あいつのじーちゃんだったんだな」
「…わたし知らなかった」
「おれも」
葬儀のため今日は道場が休みだと告げられた2人はとぼとぼと修行場へ足を向けていた。
「くいな大丈夫かな…」
「明日また道場行こうぜ」
「うん」
次の日、いつも通りのくいながそこにいてチロリは少しほっとした。
そこからさらに時が過ぎ
「やーーっ」バシッ!!
「勝者くいな!二刀流のゾロの敗け!」
「く…!!」
「これでゾロはくいなに0勝2000敗だぞ、あーあ」
いつもの光景、ゾロがくいなに倒されている。竹刀を2本落としたゾロにくいなは竹刀を向けて言う。
「フンっ!なんて情けないの?相変わらず弱いわね……男のくせに!」
「おい!ゾロは弱くねェぞ!」
「そうだ!おれ達の道場で一番強ええんだぞ!」
「大人も入れて一番だぞ!」
道場の男の子達がくいなに叫ぶ。
「あっそ、でも私より弱いじゃない。剣が2本使えようが弱い奴は弱いのよ。負け犬は黙ってなさい」
「くいな凄いな〜…」
チロリの頭を撫でながら道場の子達へ振り返り言うくいなに惚けた声を出し撫でられている彼女。
悔しいゾロは「くそっ」と思わず声が出る。
「くいなの奴ムカつくよなーっ!ちょっとかわいいけどよー」
「本当腹立つ女だぜ!道場の先生の娘だからっていばりやがって!」
「チロリだって女のクセに強すぎなんだよ!」
「また敗けちゃったか!ゾロ、キミは強いのにねェ」
「先生!」
メガネをかけた男性が笑顔でやってきた。彼はこの道場の先生でくいなの父親だ。
くいなと同じ黒色の髪の毛を後ろでひとつに結っている。
道場の男の子達が登場した先生に「自分の娘だからって秘密の特訓とかしてんじゃねーのかよ!」「ずるすんなよ!」と詰め寄られ困った顔で「そんな事してないよ!」と言っていた。
バシッ!!
「くそぉ!!!!」
ゾロが竹刀を地面へ叩きつけ叫ぶ。
「なんでおれが、あんな女なんかに勝てねェんだよ!!!!」
「でもゾロ、くいなは君より少し年上だし…」
「おれは大人にでも勝てたんだ!!」
「おれは将来海へ出て世界一強い剣豪になるんだから、
今からあんな奴に敗けてるわけにはいかねえんだよ!!!!!!」
「ゾロ…」
先生が年齢のことで宥めても強い意志があるゾロ。
それが彼の強さなのだとチロリは本能的にと肌で感じながら呟いた。
「わたしも、敗けたくない…」
彼女は小声で決意をし直した。
「見てみろチロリ!ジジーから剣もらった!」
カチャ…
おじーさんからもらった2本の真剣をゾロは見せる。
「真剣だ!いいなぁ〜」
「いいだろ!な、今度はジジーのところ"一緒に"行こうぜ」
この男、くいなにチロリをとられたことを根に持っていた。
だが「うん!」と可愛い返事をされては拗ねた気持ちは無くなりニヤッと笑ってみせる。
「おれはこれでさらに修行して強くなるんだ…!」
「う、まけない!わたしも行く!」
「今からやるか!まずは打倒くいなだ!」
小さなふたつの影はいつも修行している場所へ仲良く歩んで行った。
後日、しっかりゾロにつれられたチロリも「お前もこれ、ナマクラだが持っていけ」と海辺のおじーちゃんから無事真剣を貰え、2人はさらに修行に励んだ。
そこから時が過ぎ
海辺のおじーちゃんが亡くなった知らせを受け、2人は道場まで様子を見に行った。
「くいな、すごく泣いてた…」
「あいつのじーちゃんだったんだな」
「…わたし知らなかった」
「おれも」
葬儀のため今日は道場が休みだと告げられた2人はとぼとぼと修行場へ足を向けていた。
「くいな大丈夫かな…」
「明日また道場行こうぜ」
「うん」
次の日、いつも通りのくいながそこにいてチロリは少しほっとした。
そこからさらに時が過ぎ
「やーーっ」バシッ!!
「勝者くいな!二刀流のゾロの敗け!」
「く…!!」
「これでゾロはくいなに0勝2000敗だぞ、あーあ」
いつもの光景、ゾロがくいなに倒されている。竹刀を2本落としたゾロにくいなは竹刀を向けて言う。
「フンっ!なんて情けないの?相変わらず弱いわね……男のくせに!」
「おい!ゾロは弱くねェぞ!」
「そうだ!おれ達の道場で一番強ええんだぞ!」
「大人も入れて一番だぞ!」
道場の男の子達がくいなに叫ぶ。
「あっそ、でも私より弱いじゃない。剣が2本使えようが弱い奴は弱いのよ。負け犬は黙ってなさい」
「くいな凄いな〜…」
チロリの頭を撫でながら道場の子達へ振り返り言うくいなに惚けた声を出し撫でられている彼女。
悔しいゾロは「くそっ」と思わず声が出る。
「くいなの奴ムカつくよなーっ!ちょっとかわいいけどよー」
「本当腹立つ女だぜ!道場の先生の娘だからっていばりやがって!」
「チロリだって女のクセに強すぎなんだよ!」
「また敗けちゃったか!ゾロ、キミは強いのにねェ」
「先生!」
メガネをかけた男性が笑顔でやってきた。彼はこの道場の先生でくいなの父親だ。
くいなと同じ黒色の髪の毛を後ろでひとつに結っている。
道場の男の子達が登場した先生に「自分の娘だからって秘密の特訓とかしてんじゃねーのかよ!」「ずるすんなよ!」と詰め寄られ困った顔で「そんな事してないよ!」と言っていた。
バシッ!!
「くそぉ!!!!」
ゾロが竹刀を地面へ叩きつけ叫ぶ。
「なんでおれが、あんな女なんかに勝てねェんだよ!!!!」
「でもゾロ、くいなは君より少し年上だし…」
「おれは大人にでも勝てたんだ!!」
「おれは将来海へ出て世界一強い剣豪になるんだから、
今からあんな奴に敗けてるわけにはいかねえんだよ!!!!!!」
「ゾロ…」
先生が年齢のことで宥めても強い意志があるゾロ。
それが彼の強さなのだとチロリは本能的にと肌で感じながら呟いた。
「わたしも、敗けたくない…」
彼女は小声で決意をし直した。