東の海
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「あーー腹減ったーー」
「……。」
「ルフィがごはん全部食べちゃうからじゃん」
「だって腹減ったからァ…」
東の海 に浮かぶ1隻の小船にルフィは仲間になった2人と一緒に新たな冒険へ出発していた。
「というかルフィ、ゾロを助けてくれてたんだな!ありがとう!」
「助けたと言うか、あれは悪魔の勧誘だったと言うか…」
「なのに恩人に向かって悪党だとか、私はすまないことを」
「いいんだ!仲間になったし、チロリはおれの夢褒めてくれたからな!」
「そうだ海賊王!かっけーよ!!」
「…おれの話聞いてる?」
ルフィのお陰もあるだろうがチロリとルフィはすっかり打ち解けていた。彼女とゾロの野望も大きいためルフィの夢もチロリは笑わず、ただ目指していることを尊敬をする。彼女はかっこいいことが大好きなのだ。
「海賊王と大剣豪がいて、その右腕に私がとか!どうだろうか!」
「いいじゃねェか!!それでいこう!しししっ」
「あははっルフィありがとう!」
夢を語る2人を見てゾロは歳上ながら微笑ましく見ていた。ただ、無視されたことは許していない為それを思い出して彼は眉間に皺を寄せた。
「というかお前らふたりとも迷子だったんだな」
「「迷子じゃねェ!!」」
ルフィが言うとふたりとも否定する。
「私はちゃんとコンパス見てたんだけどゾロの言う方に行ったら村に帰れなくなっちゃっただけだ、迷子はゾロだよ」
「コンパス見ても別の方角に行っちゃうチロリのが迷子だろ」
「要するにふたりとも迷子だな、うん」
ゾロとチロリはふたりして方向音痴だった。
シモツキ村を出たふたりは何とかなると言い、チロリがコンパスを持っているだけで航海術は全くなかった。しかもコンパスを持っていてもいつの間にか色んな方向に進んでしまう不思議な体質の為、何も意味がなかった。
「で、ルフィは航海術もってるの?」
「待ってねェぞ」しれっ
「あっ…(察し)」
「まったく…航海もできねェなんて海賊が聞いて呆れるぜ」
やっぱり"航海士"を仲間にしないと偉大なる航路 も目指せないとゾロは話し、チロリは納得する。
「あと"コック"とさ、"音楽家"とさァ…」
「んなモンあとでいいんだよ!!」
ルフィが楽しそうに指を折りながら言うとゾロに怒られていた。
バタッバタッバタッ
「「「腹へった」」」
そして船の上で3人は倒れた。
空を見上げると大きめの鳥が飛んでいる。
「お、鳥だ」
「ほんとだ」
「でっけェなわりと…」
バサッ
バサッバサッ
「食おう!あの鳥っ」
「?どうやって…」
「おれが捕まえてくる!まかせろ!!ゴムゴムの…」
びよーーーーん
「ロケット!!!」バシュン!
ルフィは大きな鳥を食べたくなったのか飛んで捕まえに行ってくれた。ゾロとチロリはルフィが飛んでいった空を見上げると「なるほどね…」と感心の声をあげる。だが、
パクッ
「はっ…!」
「「は?」」
ルフィが大鳥に咥えられて連れていかれてしまった。「ぎゃー!助けてェー!」とルフィが叫んで飛んでいってしまう。先程までの感心してた気持ちを返してほしいと思い、大声でゾロとチロリはアホー!!!と叫びながら急いで船を漕いで追いかける。
「チロリ!あいつ見失うなよ!」
「わかった!あれ、ゾロ前!!」
「ん!?遭難者かこんな時にっ!!」
ゾロが右のオール、チロリが左のオールと分担して漕いでいると進行方向に止まってくれェ!と声をあげて溺れている人がいる。
「船は止めねェ!勝手に乗り込め」
「すまん私たちも急いでるんだ!」
な!なにっ!?と悲鳴をあげながら男は3人は船に頑張って乗り込んだ。
ゾロがその姿に感心していると「ひき殺す気かっ!」とツッコミをする。息も切れてる様だったが3人の内帽子を被った男が剣 を取り出した。
「おい船を止めろ…
おれ達ァ、あの海賊"道化のバギー"様の一味のモンだ」
「「あァ??」」
急いでるゾロとチロリにとってとんでもなくウザい絡み方を男達はしてしまうのだった。
ギーコギーコ
「あっはっはっはっはーーー!」
「あなた方が"海賊狩りのゾロさんとチロリ"さんだとはつゆ知らずっ!しつれいしましたっ!」
「てめェらのせいで、仲間を見失うなっちまった」
「何してくれてんねんほんま」
男3人は見事にふたりに返り討ちに合っていた。たんこぶと青あざができた男達は冷や汗と笑顔でゾロとチロリの代わりに船を漕いでいる。
彼女の急な関西弁にゾロは「なんで関西弁?」と呟いていた。
「とにかく真っ直ぐ漕げ、あいつ のことだ陸でも見えりゃ自力で下りるだろう」
「なんでお前ら海で溺れてたの?置いてかれたの?」
「それだ!!よく聞いてくれやしたっ!!!」
「「?」」
チロリが尋ねると男達が「あの女が悪いんだ!」と事の経緯を話し始める。
どうも男達はオレンジ色の髪の結構可愛い女に騙されて宝が乗ってる船ごと取られたらしい。
しかも船を取られた直後にスコールが吹き、男達は海へ投げ出されたそう。
「っていう次第なんですよ!」
「ヒドイでしょ!」
男達がその女の悪口を色々叫んでいるがゾロとチロリはそこじゃない部分に注目してた。
「へェ天候まで操るんだって」
「海を知り尽くしてるなその女」
「その子、航海士になってくれないかな?」
「そりゃ名案だな、ルフィに伝えるか」
「おー!ルフィ喜ぶよな!」
「ははっだろうな」
ふたりの世界が出来ている。完全に置いて行かれているバギー一味がそれを見て、ひそひそと3人で話す。
「やっぱりこのふたりがデキてるって噂は本当だったんだな…」
「でもよ、兄妹って話もあるじゃねェかどっちだろうな」
「海賊狩りのゾロってあんな風に笑うんだな…鬼みてェな奴って言われてるのに」
ほのぼのとするふたりの姿を見て思わずぼーっとしていた3人だが、はっと我に帰り「宝どうしよう、このまま帰ったらバギー船長に…」と話し合いをする。その会話にゾロが気づき質問する。
「そのバギーってのは誰なんだ…?」
「俺たちの海賊船の頭 ですよ"道化のバギー"知らねェんで?
"悪魔の実シリーズ"のある実を食った男でね、恐ろしい人なんだ…!」
「…悪魔の実を?チロリ知ってるか?」
「聞いたことあるような…ないような…」
ゾロがチロリに聞くと彼女はうーんと唸りながら考えるが出てこない。
「つきましたゾロのだんな!!」
船は近くの町へ到着した。が、とても静かで町民が見当たらない。
「何だ…がらんとした町だな」
「人気 がまったくないね」
「じつはこの町、我々バギー一味が襲撃中でして…」
「わ、サイテー」
バギー一味の1人が照れくさそうに言うとチロリは正直な感想を言う。
どんっ!
「じゃあとりあえずそのバギーってのに会わせてくれ。ルフィの情報が聞けるかも知れねェ」
「そうだね、行こうか」
ゾロとチロリは船を降りて言った。
その瞬間、
ドオォン!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!
何かの衝撃で町の一部が破壊された。
綺麗に並んでいた家や店が崩れていく。
それを見たバギー一味の3人は「これが噂の!」「おおー!破壊力すげェ!」などとテンションが上がっていた。
「…あいつは多分あそこだな」
「絶対そうじゃん…」
ふたりは何をしてるんだろうとちょっと呆れる。
「おい、早くおれ達を案内してくれ」
「うん、その方が身のためな気がする」
チロリは「ね、ゾロ」と笑っているが目が笑っていない。
ふたりの剣士の迫力に押されバギー一味はまた逆らえないと思い、バギーがいる建物まで泣く泣く案内するのだった。
「……。」
「ルフィがごはん全部食べちゃうからじゃん」
「だって腹減ったからァ…」
「というかルフィ、ゾロを助けてくれてたんだな!ありがとう!」
「助けたと言うか、あれは悪魔の勧誘だったと言うか…」
「なのに恩人に向かって悪党だとか、私はすまないことを」
「いいんだ!仲間になったし、チロリはおれの夢褒めてくれたからな!」
「そうだ海賊王!かっけーよ!!」
「…おれの話聞いてる?」
ルフィのお陰もあるだろうがチロリとルフィはすっかり打ち解けていた。彼女とゾロの野望も大きいためルフィの夢もチロリは笑わず、ただ目指していることを尊敬をする。彼女はかっこいいことが大好きなのだ。
「海賊王と大剣豪がいて、その右腕に私がとか!どうだろうか!」
「いいじゃねェか!!それでいこう!しししっ」
「あははっルフィありがとう!」
夢を語る2人を見てゾロは歳上ながら微笑ましく見ていた。ただ、無視されたことは許していない為それを思い出して彼は眉間に皺を寄せた。
「というかお前らふたりとも迷子だったんだな」
「「迷子じゃねェ!!」」
ルフィが言うとふたりとも否定する。
「私はちゃんとコンパス見てたんだけどゾロの言う方に行ったら村に帰れなくなっちゃっただけだ、迷子はゾロだよ」
「コンパス見ても別の方角に行っちゃうチロリのが迷子だろ」
「要するにふたりとも迷子だな、うん」
ゾロとチロリはふたりして方向音痴だった。
シモツキ村を出たふたりは何とかなると言い、チロリがコンパスを持っているだけで航海術は全くなかった。しかもコンパスを持っていてもいつの間にか色んな方向に進んでしまう不思議な体質の為、何も意味がなかった。
「で、ルフィは航海術もってるの?」
「待ってねェぞ」しれっ
「あっ…(察し)」
「まったく…航海もできねェなんて海賊が聞いて呆れるぜ」
やっぱり"航海士"を仲間にしないと
「あと"コック"とさ、"音楽家"とさァ…」
「んなモンあとでいいんだよ!!」
ルフィが楽しそうに指を折りながら言うとゾロに怒られていた。
バタッバタッバタッ
「「「腹へった」」」
そして船の上で3人は倒れた。
空を見上げると大きめの鳥が飛んでいる。
「お、鳥だ」
「ほんとだ」
「でっけェなわりと…」
バサッ
バサッバサッ
「食おう!あの鳥っ」
「?どうやって…」
「おれが捕まえてくる!まかせろ!!ゴムゴムの…」
びよーーーーん
「ロケット!!!」バシュン!
ルフィは大きな鳥を食べたくなったのか飛んで捕まえに行ってくれた。ゾロとチロリはルフィが飛んでいった空を見上げると「なるほどね…」と感心の声をあげる。だが、
パクッ
「はっ…!」
「「は?」」
ルフィが大鳥に咥えられて連れていかれてしまった。「ぎゃー!助けてェー!」とルフィが叫んで飛んでいってしまう。先程までの感心してた気持ちを返してほしいと思い、大声でゾロとチロリはアホー!!!と叫びながら急いで船を漕いで追いかける。
「チロリ!あいつ見失うなよ!」
「わかった!あれ、ゾロ前!!」
「ん!?遭難者かこんな時にっ!!」
ゾロが右のオール、チロリが左のオールと分担して漕いでいると進行方向に止まってくれェ!と声をあげて溺れている人がいる。
「船は止めねェ!勝手に乗り込め」
「すまん私たちも急いでるんだ!」
な!なにっ!?と悲鳴をあげながら男は3人は船に頑張って乗り込んだ。
ゾロがその姿に感心していると「ひき殺す気かっ!」とツッコミをする。息も切れてる様だったが3人の内帽子を被った男が
「おい船を止めろ…
おれ達ァ、あの海賊"道化のバギー"様の一味のモンだ」
「「あァ??」」
急いでるゾロとチロリにとってとんでもなくウザい絡み方を男達はしてしまうのだった。
ギーコギーコ
「あっはっはっはっはーーー!」
「あなた方が"海賊狩りのゾロさんとチロリ"さんだとはつゆ知らずっ!しつれいしましたっ!」
「てめェらのせいで、仲間を見失うなっちまった」
「何してくれてんねんほんま」
男3人は見事にふたりに返り討ちに合っていた。たんこぶと青あざができた男達は冷や汗と笑顔でゾロとチロリの代わりに船を漕いでいる。
彼女の急な関西弁にゾロは「なんで関西弁?」と呟いていた。
「とにかく真っ直ぐ漕げ、
「なんでお前ら海で溺れてたの?置いてかれたの?」
「それだ!!よく聞いてくれやしたっ!!!」
「「?」」
チロリが尋ねると男達が「あの女が悪いんだ!」と事の経緯を話し始める。
どうも男達はオレンジ色の髪の結構可愛い女に騙されて宝が乗ってる船ごと取られたらしい。
しかも船を取られた直後にスコールが吹き、男達は海へ投げ出されたそう。
「っていう次第なんですよ!」
「ヒドイでしょ!」
男達がその女の悪口を色々叫んでいるがゾロとチロリはそこじゃない部分に注目してた。
「へェ天候まで操るんだって」
「海を知り尽くしてるなその女」
「その子、航海士になってくれないかな?」
「そりゃ名案だな、ルフィに伝えるか」
「おー!ルフィ喜ぶよな!」
「ははっだろうな」
ふたりの世界が出来ている。完全に置いて行かれているバギー一味がそれを見て、ひそひそと3人で話す。
「やっぱりこのふたりがデキてるって噂は本当だったんだな…」
「でもよ、兄妹って話もあるじゃねェかどっちだろうな」
「海賊狩りのゾロってあんな風に笑うんだな…鬼みてェな奴って言われてるのに」
ほのぼのとするふたりの姿を見て思わずぼーっとしていた3人だが、はっと我に帰り「宝どうしよう、このまま帰ったらバギー船長に…」と話し合いをする。その会話にゾロが気づき質問する。
「そのバギーってのは誰なんだ…?」
「俺たちの海賊船の
"悪魔の実シリーズ"のある実を食った男でね、恐ろしい人なんだ…!」
「…悪魔の実を?チロリ知ってるか?」
「聞いたことあるような…ないような…」
ゾロがチロリに聞くと彼女はうーんと唸りながら考えるが出てこない。
「つきましたゾロのだんな!!」
船は近くの町へ到着した。が、とても静かで町民が見当たらない。
「何だ…がらんとした町だな」
「
「じつはこの町、我々バギー一味が襲撃中でして…」
「わ、サイテー」
バギー一味の1人が照れくさそうに言うとチロリは正直な感想を言う。
どんっ!
「じゃあとりあえずそのバギーってのに会わせてくれ。ルフィの情報が聞けるかも知れねェ」
「そうだね、行こうか」
ゾロとチロリは船を降りて言った。
その瞬間、
ドオォン!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!
何かの衝撃で町の一部が破壊された。
綺麗に並んでいた家や店が崩れていく。
それを見たバギー一味の3人は「これが噂の!」「おおー!破壊力すげェ!」などとテンションが上がっていた。
「…あいつは多分あそこだな」
「絶対そうじゃん…」
ふたりは何をしてるんだろうとちょっと呆れる。
「おい、早くおれ達を案内してくれ」
「うん、その方が身のためな気がする」
チロリは「ね、ゾロ」と笑っているが目が笑っていない。
ふたりの剣士の迫力に押されバギー一味はまた逆らえないと思い、バギーがいる建物まで泣く泣く案内するのだった。
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