出会い
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タタタタッ
ルフィが海賊船に向かって子供の森を走っていると
シュタタタタタッ
ルフィに追いつく小さな影があった。
「速ェ!!なんだ!?」
「ルフィ!すまない、遅れた!」
走って追いついたチロリだった。
「あれ、お前ェ女だったのか!」
「?そうだぞ?」
ルフィはどうやらチロリを男だと思っていたようだ。たしかに彼女の声はハスキーで少し分かりにくかったかもしれない。
「女じゃ不満か?船長 」
少し遅れて追いついてきたゾロがルフィに問う。それを聞いてチロリは少し不安になった。
「いーやっ!女剣士いいじゃねェか!しかもめっちゃ速ェし、気に入った!!!!」
「…ッ!」
「そうだろ!俺の相棒だ!」
ルフィとゾロの言葉に心が温かくなり自然と口角があがる。
「そういやお前顔赤ェぞ、大丈夫か?」
「え!?そうかな!?///だだだだ大丈夫!!」
「?」
汗をだらだら流して真っ赤な顔のチロリとその奥でニコニコしてるゾロを見てルフィは首を傾げた。
「いたぞ!こっちだ!」
「縛ってたガキがいないと思ったら仲間がいやがったのか!」
「全員ガキだ!やっちまえ!」
チロリがいないことに気づいた海賊たちがルフィたちを追いかけてきた。
海賊船の方からも来て前も囲まれる。
「おひょーいっぱい来たぞ〜」
「前からも来たな」
「だから、雑魚には興味ないんだけど、ね!」
シュッ!ぐわぁ!
チロリは前を塞いでいた海賊を倒していく。
「お〜やっぱり速ェなあいつ!」
バキッ
ルフィは感心しながらチロリに加勢して倒していく。
ドンッ!!
周りにいた海賊の下っ端は倒れ、3人のみ立っていた。後ろにいた追手はゾロがやってくれたようだ。
ガヤガヤガヤ
「なっ!この数をこいつらがやったのか!?」
「何やってんだ!相手はガキだぞ!」
さらに下っ端が加勢にやってきた。彼らは倒れた仲間を見たが、相手は子供のため舐めて殴りかかってくる。
3人はそんな大人たちにも屈さずどんどん倒していく。だが、
「てめェらそこまでだァ!!」
チロリは聞いたことのある声がして振り向く。
ルフィとゾロも声がした方を見た。
「おいおい、また同じ目に遭いてェのか剣士姉ちゃんはよォ」
リツジを抱え彼の頭にピストルと突きつけながら海賊頭がやってきた。
「あ〜あ〜。俺の下っ端共をこんなにやってくれちゃって
随分大人しいと思ったら仲間が来るまで待ってたんだなァ」
「本命がでてきた、2人とも」
チロリがそう言うと2人はあいつかと思い構える。
「だがよォ7日前と一緒じゃねェか!
この小僧を人質にされ、お前は武器をおろし抵抗をやめて、
俺たちにまた捕まるんだよ!クックック…」
「くそっ!ねーちゃん!おれのことは良いから!」
(だからチロリは捕まってたわけか)
ゾロはその言葉を聞き納得をする。彼女がこんな小物たちにやられるわけがないことを知っているからだ。
リツジが叫び、海賊頭の腕の中でもがいている姿を見てチロリは考えていた。
誰かがあいつの気を逸らしてくれれば自分の速さで救出できる。
そう思い、少し遠くにいるゾロの方を見る。
ゾロは目が合うとチロリのやりたい事がわかり、地面を蹴ろうと構える、が。
「一緒じゃねェぞ!!!!ゴムゴムの…」
びよーーーーん
「銃 !!!!!!」
ドカッ!!!
「「「「えーーーっ!!!!!」」」」
「う、腕が伸びた!」
ルフィの腕が伸びたことに目を飛び出して驚くチロリと海賊たち。
殴られた海賊頭は突然顔面を殴られた衝撃で白目を剥いて倒れていく。
シュタタタタタッ
その隙にチロリはリツジを救出し離れる。
「7日前と違ェのはおれ達がいることだな!」
な!そうだろ!とルフィに笑顔を向けられ、チロリは「あはは!ありがとう!」と笑顔でお礼を言うと、ふわっと身体の力が抜けた。
「チロリ!!」
ゾロが私のことを呼ぶ声がしたがそこで意識は途絶えた。
「あ〜〜食ったァ〜!」
「あひゃひゃひゃww本当お前ェら似てるなァ!モグモグ」
「7日でくたばるたァ鍛練が足りねェんだよ」
「コイツ1ヶ月とか言いながら9日でぶっ倒れてたぞモグモグ」
「そんな変わらねェじゃん。ね、ルフィ」
「うるせェな!お前はいつまで食ってんだよ!」
「まだ食うぞ!モグモグ」
「ほらまだあるから、焦らずおあがり」
「また助かったよ、バナコさん」
「オバちゃんサンキューな!モグモグ」
空腹で倒れたチロリをゾロが運び、バナコの家で料理を食べさせてもらっていた。町長やリツジも無事にいる。
島民は誰1人欠けずにいつもの平和な日々に戻っていた。
「本当、助けてもらったのはこっちのほうさ」
「そうだね。島を守ってくれてありがとうお嬢さんたち。君たちは英雄 だ」
「「「……。」」」
そう聞いた3人はゾゾゾ…と鳥肌を立てた。
「いやだ!おれは海賊だ!ヒーローじゃねェ!モグモグ」
「ヒーローはなんか嫌だなぁ…」
「おれもそれは要らねェ」
それを聞いたバナコと村長はびっくりしたあと大笑いした。
「よし、もう行くか」
「そうだな、おいルフィ」
「まだ食いもんあるのに!モグモグモグ」
「もう行くのかい!チロリはまだ怪我だって残ってるだろう!?」
出航しようと立ち上がるチロリたちにバナコはもう少し休んでいくように言う。
その言葉を聞き、ゾロは言う。
「海軍に海賊たちのこと突き出しといてくれ」
「あぁ、もちろん。さっき呼んだところだ」
あれからゾロとルフィは島の中央の柵の所に海賊たち全員を縄で拘束して放置していた。
「私たちは"海賊"だからね、海軍には会いたくないね」
「!」
もうすぐ海軍が来るということはチロリたちにも良くない、それが分かるとバナコたちは見送る準備をした。
「ねーちゃん剣士だったんだな!ちっさいのにかっこいいな!」
「ちっさいは余計だけど、ははっありがとう」
海岸に向かいながらリツジはチロリに懐き、沢山話しかけている。
ゾロはその後ろ姿をじっと見ながら歩いている。
ルフィはバナコから料理を詰めてもらい、大きな荷物を持っていた。片手にはお肉を持ち、それを頬張りながらゾロの様子を眺めていた。
「あ、そうだ町長さん」
海岸に到着し、小船に乗る前にチロリが町長へ声をかける。
「今まで半分に分けてた子供と大人の土地の境界線をドーナツ状にして
大人は島の外側、子供は内側ってしたほうが守りやすいかもな。」
「!なんでそんなことを」
「捕まっている間暇で考えることは出来たからね、色々考えてた」
7日間考えることがあった。それは主に自分の反省と改善。自分の行動を見直して、過ぎたことは仕方ないが次はやられない方法を編み出す。
そうやってチロリはゾロと共に強くなってきた。
「私、この島の風習好きなんだ。
あの年齢で指示したことを的確にやってくれる子たちは珍しい。お陰で犠牲者を出さなくて済んだ」
島の中央へ走って逃げろとチロリが言った際、冷静に子供たちは逃げてくれた。
彼女のその言葉を聞き、町長はチロリがちゃんと考えてくれていたことが嬉しく真剣に検討をする。
「なるほど…内側にな」
「自立はさせたい島の人たちの気持ちもわかるが、"自立すること"と"守ること"は別だからな。
大きくなるまでは守ってほしいと感じた」
ま、海賊の独り言だけどね〜と彼女は言いながら手をひらひらさせて2人が乗っている船に乗る。
「よし、来たな!出航だ!!!」
ルフィが大きな声で言い、船を動かす。
島から少し離れ始めた時に島から声が聞こえてきた。振り向くチロリ。
「ねーちゃーん!ありがとう!!!またね!」
「お嬢さんたち!ありがとう!!」
「チロリ!!しっかり食べるんだよ!」
ありがとう!と島民たちがそれぞれお礼を叫んでいる。チロリも立ち上がり笑顔で答えた。
「ご飯とさくらんぼありがとーーー!!!美味しかったァーーー!!!」
ルフィはそれを聞くと笑顔になり、島へ手を振る。チロリも島民が見えなくなるまで、ずっと手を振っていた。
ルフィが海賊船に向かって子供の森を走っていると
シュタタタタタッ
ルフィに追いつく小さな影があった。
「速ェ!!なんだ!?」
「ルフィ!すまない、遅れた!」
走って追いついたチロリだった。
「あれ、お前ェ女だったのか!」
「?そうだぞ?」
ルフィはどうやらチロリを男だと思っていたようだ。たしかに彼女の声はハスキーで少し分かりにくかったかもしれない。
「女じゃ不満か?
少し遅れて追いついてきたゾロがルフィに問う。それを聞いてチロリは少し不安になった。
「いーやっ!女剣士いいじゃねェか!しかもめっちゃ速ェし、気に入った!!!!」
「…ッ!」
「そうだろ!俺の相棒だ!」
ルフィとゾロの言葉に心が温かくなり自然と口角があがる。
「そういやお前顔赤ェぞ、大丈夫か?」
「え!?そうかな!?///だだだだ大丈夫!!」
「?」
汗をだらだら流して真っ赤な顔のチロリとその奥でニコニコしてるゾロを見てルフィは首を傾げた。
「いたぞ!こっちだ!」
「縛ってたガキがいないと思ったら仲間がいやがったのか!」
「全員ガキだ!やっちまえ!」
チロリがいないことに気づいた海賊たちがルフィたちを追いかけてきた。
海賊船の方からも来て前も囲まれる。
「おひょーいっぱい来たぞ〜」
「前からも来たな」
「だから、雑魚には興味ないんだけど、ね!」
シュッ!ぐわぁ!
チロリは前を塞いでいた海賊を倒していく。
「お〜やっぱり速ェなあいつ!」
バキッ
ルフィは感心しながらチロリに加勢して倒していく。
ドンッ!!
周りにいた海賊の下っ端は倒れ、3人のみ立っていた。後ろにいた追手はゾロがやってくれたようだ。
ガヤガヤガヤ
「なっ!この数をこいつらがやったのか!?」
「何やってんだ!相手はガキだぞ!」
さらに下っ端が加勢にやってきた。彼らは倒れた仲間を見たが、相手は子供のため舐めて殴りかかってくる。
3人はそんな大人たちにも屈さずどんどん倒していく。だが、
「てめェらそこまでだァ!!」
チロリは聞いたことのある声がして振り向く。
ルフィとゾロも声がした方を見た。
「おいおい、また同じ目に遭いてェのか剣士姉ちゃんはよォ」
リツジを抱え彼の頭にピストルと突きつけながら海賊頭がやってきた。
「あ〜あ〜。俺の下っ端共をこんなにやってくれちゃって
随分大人しいと思ったら仲間が来るまで待ってたんだなァ」
「本命がでてきた、2人とも」
チロリがそう言うと2人はあいつかと思い構える。
「だがよォ7日前と一緒じゃねェか!
この小僧を人質にされ、お前は武器をおろし抵抗をやめて、
俺たちにまた捕まるんだよ!クックック…」
「くそっ!ねーちゃん!おれのことは良いから!」
(だからチロリは捕まってたわけか)
ゾロはその言葉を聞き納得をする。彼女がこんな小物たちにやられるわけがないことを知っているからだ。
リツジが叫び、海賊頭の腕の中でもがいている姿を見てチロリは考えていた。
誰かがあいつの気を逸らしてくれれば自分の速さで救出できる。
そう思い、少し遠くにいるゾロの方を見る。
ゾロは目が合うとチロリのやりたい事がわかり、地面を蹴ろうと構える、が。
「一緒じゃねェぞ!!!!ゴムゴムの…」
びよーーーーん
「
ドカッ!!!
「「「「えーーーっ!!!!!」」」」
「う、腕が伸びた!」
ルフィの腕が伸びたことに目を飛び出して驚くチロリと海賊たち。
殴られた海賊頭は突然顔面を殴られた衝撃で白目を剥いて倒れていく。
シュタタタタタッ
その隙にチロリはリツジを救出し離れる。
「7日前と違ェのはおれ達がいることだな!」
な!そうだろ!とルフィに笑顔を向けられ、チロリは「あはは!ありがとう!」と笑顔でお礼を言うと、ふわっと身体の力が抜けた。
「チロリ!!」
ゾロが私のことを呼ぶ声がしたがそこで意識は途絶えた。
「あ〜〜食ったァ〜!」
「あひゃひゃひゃww本当お前ェら似てるなァ!モグモグ」
「7日でくたばるたァ鍛練が足りねェんだよ」
「コイツ1ヶ月とか言いながら9日でぶっ倒れてたぞモグモグ」
「そんな変わらねェじゃん。ね、ルフィ」
「うるせェな!お前はいつまで食ってんだよ!」
「まだ食うぞ!モグモグ」
「ほらまだあるから、焦らずおあがり」
「また助かったよ、バナコさん」
「オバちゃんサンキューな!モグモグ」
空腹で倒れたチロリをゾロが運び、バナコの家で料理を食べさせてもらっていた。町長やリツジも無事にいる。
島民は誰1人欠けずにいつもの平和な日々に戻っていた。
「本当、助けてもらったのはこっちのほうさ」
「そうだね。島を守ってくれてありがとうお嬢さんたち。君たちは
「「「……。」」」
そう聞いた3人はゾゾゾ…と鳥肌を立てた。
「いやだ!おれは海賊だ!ヒーローじゃねェ!モグモグ」
「ヒーローはなんか嫌だなぁ…」
「おれもそれは要らねェ」
それを聞いたバナコと村長はびっくりしたあと大笑いした。
「よし、もう行くか」
「そうだな、おいルフィ」
「まだ食いもんあるのに!モグモグモグ」
「もう行くのかい!チロリはまだ怪我だって残ってるだろう!?」
出航しようと立ち上がるチロリたちにバナコはもう少し休んでいくように言う。
その言葉を聞き、ゾロは言う。
「海軍に海賊たちのこと突き出しといてくれ」
「あぁ、もちろん。さっき呼んだところだ」
あれからゾロとルフィは島の中央の柵の所に海賊たち全員を縄で拘束して放置していた。
「私たちは"海賊"だからね、海軍には会いたくないね」
「!」
もうすぐ海軍が来るということはチロリたちにも良くない、それが分かるとバナコたちは見送る準備をした。
「ねーちゃん剣士だったんだな!ちっさいのにかっこいいな!」
「ちっさいは余計だけど、ははっありがとう」
海岸に向かいながらリツジはチロリに懐き、沢山話しかけている。
ゾロはその後ろ姿をじっと見ながら歩いている。
ルフィはバナコから料理を詰めてもらい、大きな荷物を持っていた。片手にはお肉を持ち、それを頬張りながらゾロの様子を眺めていた。
「あ、そうだ町長さん」
海岸に到着し、小船に乗る前にチロリが町長へ声をかける。
「今まで半分に分けてた子供と大人の土地の境界線をドーナツ状にして
大人は島の外側、子供は内側ってしたほうが守りやすいかもな。」
「!なんでそんなことを」
「捕まっている間暇で考えることは出来たからね、色々考えてた」
7日間考えることがあった。それは主に自分の反省と改善。自分の行動を見直して、過ぎたことは仕方ないが次はやられない方法を編み出す。
そうやってチロリはゾロと共に強くなってきた。
「私、この島の風習好きなんだ。
あの年齢で指示したことを的確にやってくれる子たちは珍しい。お陰で犠牲者を出さなくて済んだ」
島の中央へ走って逃げろとチロリが言った際、冷静に子供たちは逃げてくれた。
彼女のその言葉を聞き、町長はチロリがちゃんと考えてくれていたことが嬉しく真剣に検討をする。
「なるほど…内側にな」
「自立はさせたい島の人たちの気持ちもわかるが、"自立すること"と"守ること"は別だからな。
大きくなるまでは守ってほしいと感じた」
ま、海賊の独り言だけどね〜と彼女は言いながら手をひらひらさせて2人が乗っている船に乗る。
「よし、来たな!出航だ!!!」
ルフィが大きな声で言い、船を動かす。
島から少し離れ始めた時に島から声が聞こえてきた。振り向くチロリ。
「ねーちゃーん!ありがとう!!!またね!」
「お嬢さんたち!ありがとう!!」
「チロリ!!しっかり食べるんだよ!」
ありがとう!と島民たちがそれぞれお礼を叫んでいる。チロリも立ち上がり笑顔で答えた。
「ご飯とさくらんぼありがとーーー!!!美味しかったァーーー!!!」
ルフィはそれを聞くと笑顔になり、島へ手を振る。チロリも島民が見えなくなるまで、ずっと手を振っていた。
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