Casablanca
ヒロインの名前
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「お返し」
「母親から」
「お母さん?なんで?」
「出かけようとしたら、もたされた」
「バレバレだったんだね」
「湯布院お取り寄せようかんだって」
「ありがとう。和菓子好きだから嬉しい」
華は差し出された小包を受け取った。
「で、これだけじゃなんだから、なんか他にも買ってやるよ」
「え、充分だけど」
この辺りでは有名な宝石店に向かって足速に進む三井に華は、
「無理でしょ」
と言い方向を切り変えた。代わりに向かいのセレクトショップに入ったが、こちらもまあまあなお値段だった。息を整え覗いたガラスケースの中、目に留まったのは、バタフライモチーフのネックレス。その輝きは時を忘れるくらいだった。
気を利かせた店員が「お出ししますね」と華に声をかけた。
つけてみようと華がネックレスに手をのばすと、横から三井の手が伸びてきた。
華の髪を撫でるように手にとって、左肩に寄せた。髪を避け、さっとネックレスをつける。華は目を見開いた。ゾクっとするような感覚が走る。
「お、似合う」
店員が華から慌てて目を逸らしたのを見て、急に恥ずかしさが込み上げてきた。
「やんちゃしてた時遊んでた?」
先程のネックレスを付ける仕草が無駄がなく滑らかで、なんだか泣きたくなってきた。
「そんなことねぇ、、と思うけど。なんで?」
「髪避けたの、慣れてる」
「そうか?あ、そっか、俺、髪長かったから…かも…しんねぇ」
しどろもどろの三井。母親にバレバレのバレンタインが容易に想像つく。
「そういうことにしておこう」
あまりに慣れてるだ何だと指摘したら、先程のように髪に触れてくれなくなるかも。そう思い、華はそれ以上言うのをやめた。
「母親から」
「お母さん?なんで?」
「出かけようとしたら、もたされた」
「バレバレだったんだね」
「湯布院お取り寄せようかんだって」
「ありがとう。和菓子好きだから嬉しい」
華は差し出された小包を受け取った。
「で、これだけじゃなんだから、なんか他にも買ってやるよ」
「え、充分だけど」
この辺りでは有名な宝石店に向かって足速に進む三井に華は、
「無理でしょ」
と言い方向を切り変えた。代わりに向かいのセレクトショップに入ったが、こちらもまあまあなお値段だった。息を整え覗いたガラスケースの中、目に留まったのは、バタフライモチーフのネックレス。その輝きは時を忘れるくらいだった。
気を利かせた店員が「お出ししますね」と華に声をかけた。
つけてみようと華がネックレスに手をのばすと、横から三井の手が伸びてきた。
華の髪を撫でるように手にとって、左肩に寄せた。髪を避け、さっとネックレスをつける。華は目を見開いた。ゾクっとするような感覚が走る。
「お、似合う」
店員が華から慌てて目を逸らしたのを見て、急に恥ずかしさが込み上げてきた。
「やんちゃしてた時遊んでた?」
先程のネックレスを付ける仕草が無駄がなく滑らかで、なんだか泣きたくなってきた。
「そんなことねぇ、、と思うけど。なんで?」
「髪避けたの、慣れてる」
「そうか?あ、そっか、俺、髪長かったから…かも…しんねぇ」
しどろもどろの三井。母親にバレバレのバレンタインが容易に想像つく。
「そういうことにしておこう」
あまりに慣れてるだ何だと指摘したら、先程のように髪に触れてくれなくなるかも。そう思い、華はそれ以上言うのをやめた。