Mistletoe
ヒロインの名前
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「クリスマス、バスケ部なにするの?」
話題はもっぱら年末のイベントの話になる。菫が聞くと、
「ニューグランドで立食」
とさすが部活動!と言いたくなるような答えが返ってくる。
「菫のとこは?」
「うちはどこかの会場借りて、ケータリング頼む感じだよ。あとは余興。踊ったり、歌ったり、漫才したり」
「漫才?…楽しそうだな」
部活ともなるとOB達も来る。菫のサークルの内輪ノリの雰囲気が藤真は羨ましいようだ。
「小林くんとかが、毎年つるっつるに滑ってます」
「想像つくな。でもあいつら毎年やるでしょ?」
「やるね。毎年。夏から準備し始めるから。パン屋のシュトーレンのごとくね」
たとえ絶妙だなと、藤真は笑った。
「祭りごとになると血が騒ぐ人が多いんだよ。学祭の方がひどいかも。あの斜面の校舎に登っちゃって滑り落ちて骨折とか」
男子校由来の内部生のノリだ。菫が呆れながら言うと、
「あそこは俺も登ったわ。俺も人のこと言えないかもな」
と意外な返事が。
「何それ、伝統なの?」
菫が笑いながら見上げると、
「かもな」
と藤真。包みこむような笑みで返す。隙のない完璧な笑みだ。
「菫は何かやるの?」
「秘密」
彼氏と言えど知られたくない姿のひとつはある。菫が言うと、
「気になるな。。俺、菫のほう、行こうかな?」
藤真は何かを企むような表情を浮かべた。
「や、やだ、藤真くん来ると厄介なことになりそうだもん」
「菫、、言い方…」
鋭い突っ込みが入る。
「すっごい聞かれるの。ふたりはどうなの?って」
「言ってやればいいじゃん。付き合ってます。もう全部やりましたって」
藤真の飾らない話しぶりは好きだが…。
「藤真くんこそ、言い方…」
「だめ?」
「だめじゃないけど、藤真くんまでそう言い出たらわたしひとり、完全アウェイだよね。。」
言い寄ってくる女なんて掃いて捨てるほどいるだろう。さっきのような笑みが自分でない誰かに向けられては、穏やかではいられないのも事実。
知られたいような、知られたくないような、そんな乙女心?を、菫は持て余す。
話題はもっぱら年末のイベントの話になる。菫が聞くと、
「ニューグランドで立食」
とさすが部活動!と言いたくなるような答えが返ってくる。
「菫のとこは?」
「うちはどこかの会場借りて、ケータリング頼む感じだよ。あとは余興。踊ったり、歌ったり、漫才したり」
「漫才?…楽しそうだな」
部活ともなるとOB達も来る。菫のサークルの内輪ノリの雰囲気が藤真は羨ましいようだ。
「小林くんとかが、毎年つるっつるに滑ってます」
「想像つくな。でもあいつら毎年やるでしょ?」
「やるね。毎年。夏から準備し始めるから。パン屋のシュトーレンのごとくね」
たとえ絶妙だなと、藤真は笑った。
「祭りごとになると血が騒ぐ人が多いんだよ。学祭の方がひどいかも。あの斜面の校舎に登っちゃって滑り落ちて骨折とか」
男子校由来の内部生のノリだ。菫が呆れながら言うと、
「あそこは俺も登ったわ。俺も人のこと言えないかもな」
と意外な返事が。
「何それ、伝統なの?」
菫が笑いながら見上げると、
「かもな」
と藤真。包みこむような笑みで返す。隙のない完璧な笑みだ。
「菫は何かやるの?」
「秘密」
彼氏と言えど知られたくない姿のひとつはある。菫が言うと、
「気になるな。。俺、菫のほう、行こうかな?」
藤真は何かを企むような表情を浮かべた。
「や、やだ、藤真くん来ると厄介なことになりそうだもん」
「菫、、言い方…」
鋭い突っ込みが入る。
「すっごい聞かれるの。ふたりはどうなの?って」
「言ってやればいいじゃん。付き合ってます。もう全部やりましたって」
藤真の飾らない話しぶりは好きだが…。
「藤真くんこそ、言い方…」
「だめ?」
「だめじゃないけど、藤真くんまでそう言い出たらわたしひとり、完全アウェイだよね。。」
言い寄ってくる女なんて掃いて捨てるほどいるだろう。さっきのような笑みが自分でない誰かに向けられては、穏やかではいられないのも事実。
知られたいような、知られたくないような、そんな乙女心?を、菫は持て余す。