仕事と日常と、時々甘い
夢小説設定
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〜
「さっきはすまん…」
「いや、私こそごめんね…」
なんだかお互い少し気まずい空気になってしまった。
胸の高鳴りはあるが、頑張って冷静を装うことにする。
「じゃあ虎杖くんと野薔薇ちゃんも呼びに行こうか。…あ、でも私2人の部屋知らないんだよね。」
「そうだったのか。虎杖はお前の部屋の隣で、釘崎は虎杖の隣だ。」
やっぱり私たち4人はみんな並びの部屋だったんだ。
「へぇ〜じゃあ虎杖くんから呼びに行こっか!」
〜
…ピンポーン
………
…ピンポーン
………
「あれ?出ないね…」
「もしかしてアイツ疲れて寝てるんじゃねーか?」
「うーん…そうなのかなぁ…」
何気なくドアノブを引くと、ガチャッとドアが開いた。
「鍵掛けてないんだ…」
「さすが田舎野郎だな。不用心なやつ」
「せっかくだし起こしてあげようよ」
「おい、勝手に入って大丈夫か?」
「んー…虎杖くんなら大丈夫でしょ!」
「お前なぁ…」
きっと虎杖くんなら勝手に入っても怒らないだろうと思う。
今日1日会っただけだけど、何となくわかる。
玄関から廊下を進んで寝室に行くとベットの上で寝ている虎杖くんがいた。
「おーい…虎杖くん?起きてー?」
「………」
「おーーい…虎杖くん…」
「コイツがっつり寝てんな」
「よっぽど疲れてたんだね、虎杖くんそろそろ起きてほしいなー」
本格的に寝てるみたいだし、虎杖くんの肩を揺さぶってみよう。
「虎杖くーん……っきゃあっ!!」
「んー…むにゃむにゃ」
「てめぇ虎杖何してやがる…」
虎杖くんの肩を触ろうと思ったら急に手を引っ張られた。
そのまま虎杖くんの胸の中へイン。
一瞬の出来事で何が起こったか全く理解ができなかったが、さっきまで隣にいたのが伏黒
くんではなく虎杖くんになっている。
「えっ…ちょっと…!!虎杖くん…!」
胸板を叩いてみるが起きる気配無し。
しかも心なしか虎杖くんの抱き締める力も強い気がする。
この体制も伏黒くんに見られていて恥ずかしさも増してくる。
「ふ、伏黒くん…助けて…」
顔が真っ赤で涙目のまま伏黒くんに助けを求めた。
「…っ、」
少したじろぎながら伏黒くんが、虎杖くんの頭を思いっきりパシーンと叩いた。
「いってーーー!!!なんなのマジ!…って伏黒かよ……ん?」
「……虎杖くん、私…ちょっと恥ずかしいかもしれない…」
涙目で訴えると、虎杖くんの顔も耳まで真っ赤になっていくのがわかる。
「えええ!?なななんで、佐藤さんが!?」
虎杖くんが動揺を隠せないでいると伏黒くんが怖い顔で言った。
「そろそろ集合したほうがいいって夢が呼びに来たんだよ。ていうか早く佐藤を離せ」
「あっ…そういうことなのね。ご、ごめんな夢さん。」
やっと虎杖くんの腕から離れて、少し距離を取る。
「いや…びっくりしただけだから大丈夫だよ」
「マジでごめんな…」
「さっさと用意しろよ。俺ら外で待ってるから」
「お、おう…」
虎杖くんの部屋から出ると、さっきまで虎杖くんの温もりを感じていたことにも恥ずかしさが込み上げてくる。
「佐藤、大丈夫だったか?」
「う、うん!大丈夫だよ…」
「もう一人で男の部屋になんて行くなよ」
伏黒くんはぷいっとそっぽを向いてたけど、もっと用心しろってことなのかな?
〜
おまけ
「何…あんた達なんでそんな距離空いてんの?」
「「「いや、そんなことない!」」」
「3人ともハモってんじゃん。何かあったでしょ?」
さすが野薔薇ちゃん…鋭い…
「な、なんもねーよ!!!さっさと飯行こーぜ!!」
なんだか虎杖くんの耳が赤いような気がするけど気のせいだったのかな…