やっとの思いで帰ってきたアジトでフラフラになりながら階段を上がった


指定された部屋に入るといつものようにモニターが無数に設置してある

扉を閉めると同時に全てのモニターの電源が入る
画面にはＲＵＭ（ラム）という表示が出ていた

『お帰りなさい、カイリ』

「ただいまラム」

『初任務はどうだい？』

「仕事自体は問題はなく終わったよ・・・」

『ふむ、では他に気掛かりなことがあるのかい？』

バーボンから連絡先をもらったことを言ってしまおうかと、少し頭の中をよぎった
しかし・・・

「・・・まだ、集団で仕事することに慣れないだけ・・かな」

まだ彼らのことを全く知らない内はラムに報告するのは止めておこうと思いとどまった

『・・・君は賢いからすぐに慣れるようになる。

さぁカイリ、クスリとデータを私に見せてくれ』

言われるがままにパーカーを開けて、Ｔシャツに腕を突っ込んで胸の・・・


ブラの裏地のポケットに隠していたピルケースとＵＳＢメモリーを真ん中の机の上に置いた

「これがターゲットの男の持っていたクスリとデータ、ベルモットに頼んで連れて行ってもらった男の住み家を爆破していたから大丈夫」

『上出来だ。よく頑張ったね

・・・まだ、雑音は収まらないかい？』