episode2 アイオープナー これは運命の出会い
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「今日はあの狼たちは連れていないんだね」
「……ラムが連れていくのはダメって言ってたから、預けてきた」
「預けるって……ペットホテルに?」
「キャンティとコルン」
それはそれで大丈夫なのかと言いたげなバーボンの表情には、何もコメントをしなかった
「ねぇ、さっきから回りくどい質問ばかりしてるけど……本題は何?」
「何のことかな?」
「ラムのことや、私のこと……何だか詮索されているみたいでむかついているだけ」
一瞬だけバーボンの表情が無くなったかと思えば、またいつものように笑顔を作ってゆっくり近寄ってきた
「僕はただ、君のことをもっと詳しく知りたかっただけなんだ。疑うのは勝手だが、これは信用してほしいな」
「・・・・考えておく」
::::::::::::::::::::::::::::::
ライブ本番になり、会場に戻ると様々なバンドが楽器の調整をして待機していた。
ターゲットの男を発見した。
奥の席でフードを深々と被って、ウォッカを飲んでいた。
目が合うと厄介なので、知らないフリをしてオーディションを受けた。
「ま、やっぱこういうオーディションって上手いやつばっかり集まるからなー。プロにはほど遠かったなー」
「俺たちはプロデビューするために来たんじゃないからなスコッチ」
ホワイトボードに張り出された合否発表の紙を見て、スコッチはため息をついていた
人々が帰っていく中、カイリとライはライブ会場に待機したままひっそりと男の監視をしていた。
ライはそろそろいいだろうと出入口付近で立ち止まり、腕組みをしてカイリに合図を出した
カイリはフードを被った男の隣の席に座った。
「なぁお嬢ちゃん」
酒焼けでガラガラになった声で呼ばれた
「ライブは受かったかぃ?」
「・・・落ちちゃった」
「へぇ~?そうなのか、可哀そうにね」
不気味な笑みをフードから見せてくる
背筋が凍り付いてくる
「ずっとここで聞いてたんだけど、お嬢ちゃんはいい声をしている。
その声をもっと美しく響かせるクスリを持っているんだ」
クスリ・・・
恐らく密輸したクスリをちょくちょく若者に買わせてお小遣い稼ぎでもしてたのだろう
「でも、今お金持っていないの」
「いいよいいよ・・・タダであげるから、ついて来て」
肩を抱かれ、出口に来たあたりですれ違い様に男はライが持っていたスタンガンでダウンした
気絶した男をライが支えて連れていく
周囲の人から見れば酔っ払いを介抱している親切な人だと思われて好都合だった
車のトランクに引きずりこみ、男が逃げられないように口にガムテープ、手足に手錠をかけた
「アマレット!!大丈夫か!?何もされなかったか!?」
後部座席で隣に座っていたスコッチが慌てていた
「ちょっと肩を掴まれただけだから、平気」
「そ、そうか・・・」
「それよりも、あの男のポケットの中にクスリとUSBメモリーが入ってたの」
カイリが取り出した小さいプラスチックのピルケースには青色の蝶の形が彫られている錠剤がいくつも入っていた。
USBメモリーは少しヒビが入ってはいたが普通だった。
「よし、じゃあそれは俺が預か」
スコッチが言いかけたところでカイリの携帯の着信が鳴った
着信先には『ラム』と表示されていた
「もしもし」
『カイリ、仕事は終わったかい?』
「うん」
『いい子だ。
掴まえた男は三人に任せて君は先に帰るんだ
クスリとデータは君が私の部屋まで持ってきなさい。
いいね?』
「分かった」
電話が切れたことを確認して、スコッチに渡そうと思っていたクスリとメモリーをすぐにパーカーの中にしまった
「あ・・・・」
「ラムからの連絡。トランクの男は貴方たちに任せて私はラムのところに戻ってクスリとデータの引き渡し、以上」
それだけ伝えて車を出た
「……ラムが連れていくのはダメって言ってたから、預けてきた」
「預けるって……ペットホテルに?」
「キャンティとコルン」
それはそれで大丈夫なのかと言いたげなバーボンの表情には、何もコメントをしなかった
「ねぇ、さっきから回りくどい質問ばかりしてるけど……本題は何?」
「何のことかな?」
「ラムのことや、私のこと……何だか詮索されているみたいでむかついているだけ」
一瞬だけバーボンの表情が無くなったかと思えば、またいつものように笑顔を作ってゆっくり近寄ってきた
「僕はただ、君のことをもっと詳しく知りたかっただけなんだ。疑うのは勝手だが、これは信用してほしいな」
「・・・・考えておく」
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ライブ本番になり、会場に戻ると様々なバンドが楽器の調整をして待機していた。
ターゲットの男を発見した。
奥の席でフードを深々と被って、ウォッカを飲んでいた。
目が合うと厄介なので、知らないフリをしてオーディションを受けた。
「ま、やっぱこういうオーディションって上手いやつばっかり集まるからなー。プロにはほど遠かったなー」
「俺たちはプロデビューするために来たんじゃないからなスコッチ」
ホワイトボードに張り出された合否発表の紙を見て、スコッチはため息をついていた
人々が帰っていく中、カイリとライはライブ会場に待機したままひっそりと男の監視をしていた。
ライはそろそろいいだろうと出入口付近で立ち止まり、腕組みをしてカイリに合図を出した
カイリはフードを被った男の隣の席に座った。
「なぁお嬢ちゃん」
酒焼けでガラガラになった声で呼ばれた
「ライブは受かったかぃ?」
「・・・落ちちゃった」
「へぇ~?そうなのか、可哀そうにね」
不気味な笑みをフードから見せてくる
背筋が凍り付いてくる
「ずっとここで聞いてたんだけど、お嬢ちゃんはいい声をしている。
その声をもっと美しく響かせるクスリを持っているんだ」
クスリ・・・
恐らく密輸したクスリをちょくちょく若者に買わせてお小遣い稼ぎでもしてたのだろう
「でも、今お金持っていないの」
「いいよいいよ・・・タダであげるから、ついて来て」
肩を抱かれ、出口に来たあたりですれ違い様に男はライが持っていたスタンガンでダウンした
気絶した男をライが支えて連れていく
周囲の人から見れば酔っ払いを介抱している親切な人だと思われて好都合だった
車のトランクに引きずりこみ、男が逃げられないように口にガムテープ、手足に手錠をかけた
「アマレット!!大丈夫か!?何もされなかったか!?」
後部座席で隣に座っていたスコッチが慌てていた
「ちょっと肩を掴まれただけだから、平気」
「そ、そうか・・・」
「それよりも、あの男のポケットの中にクスリとUSBメモリーが入ってたの」
カイリが取り出した小さいプラスチックのピルケースには青色の蝶の形が彫られている錠剤がいくつも入っていた。
USBメモリーは少しヒビが入ってはいたが普通だった。
「よし、じゃあそれは俺が預か」
スコッチが言いかけたところでカイリの携帯の着信が鳴った
着信先には『ラム』と表示されていた
「もしもし」
『カイリ、仕事は終わったかい?』
「うん」
『いい子だ。
掴まえた男は三人に任せて君は先に帰るんだ
クスリとデータは君が私の部屋まで持ってきなさい。
いいね?』
「分かった」
電話が切れたことを確認して、スコッチに渡そうと思っていたクスリとメモリーをすぐにパーカーの中にしまった
「あ・・・・」
「ラムからの連絡。トランクの男は貴方たちに任せて私はラムのところに戻ってクスリとデータの引き渡し、以上」
それだけ伝えて車を出た