「今度一緒に君に似合いそうな物を買いに行こうか」
「・・・うん」
そう言うとまたバーボンは腕を引っ張って走り出した


待ち合わせの場所に煙草を吸っているライとスコッチが待っていた

「お！来た来た！遅かったじゃないかバーボン！」
「悪い、ちょっとトラブルがあって遅くなったんだ」
「トラブル？」
「いや、もう解決したから心配ないさ！」

バーボンはスコッチとの会話を楽しんでいるように見えたが、ライに対してはただただ睨みつけているだけだった

「ほうー？随分とデートは楽しかったようだなバーボン。しかし、子どもとデートというのはいささか不純恋愛もいいところではないのか？もしや君はぺｄ」

ビキリとバーボンの額に青い筋が立った

「違うって言ってるでしょう？だいたい貴方みたいな毎回別の女性をとっかえひっかえして泣かせているような不純な男と一緒にしないでいただきたいですねぇ・・・」

「まぁまぁ二人とも、そこまでにして行くぞ」
スコッチになだめられて、目的の場所に向かった

今回の任務はとある地下でのライブ会場で、元組織のメンバーで薬物の密輸をしている人物がそこで身を潜めている。
その人物から全ての薬物と組織の情報を強奪し、且つその人物の抹殺をすることが重要ではある。
しかし他に仲間がいる可能性を考慮し、事前に持参した楽器のケースにそれぞれ武器を隠し持って潜入する算段である。