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・ニィロウ
「へっ!?えっと、うん……いいよ?」照れくさそうにはにかんだニィロウの両腕がこちらへと伸びてきて、両肩にそっとおかれる「……いちゃいちゃしたい、って先に言ったのは旅人だからね?」どういう意味なのか理解する前に顔が近付いたかと思えば、唇同士がふわりとくっついた。何度かそれを繰り返していく内に段々と頭がぼうっとしていく。両肩に置かれた手のひらに力が加わって、いつの間にか背には柔らかなマットレス。ニィロウの背後には天井が見えた「旅人、……今日はいつもよりもいーっぱい、いちゃいちゃしようね」
・放浪者
「……ふん」視線が合わないまま素っ気なく手を取られて握り込まれると、それをやさしく引っ張られて抱きしめられる。飛び込むような形になってしまったのもあって抱きしめる力が強まる。もういい、もう十分、と必死に訴えるけれど楽しげな笑い声が聞こえるだけで離れる気配は一切ない「へえ、もう限界なんだ?」情けないね。なんて意地悪い台詞とは裏腹に、声色はどこか甘やかなもので。素直に頷くと暫く沈黙が続く。どうしようか悩んでいると肩に顎が乗せられた「……本当に嫌なら、やめてやってもいいよ」けして嫌というわけではないので返答に詰まっていると、なんとか言いなよ、ともどかしそうに呟かれて頬に口付けられた。
・ナヴィア
「相棒ってば、可愛いこと言ってくれるじゃない……!ふふ、おいで?」勢いよく広げられた両腕。それに向かって歩んでいけば、たどり着いた瞬間包まれる。途端に彼女のいいにおいが鼻いっぱいに広がって、全身でナヴィアを感じる。抱きしめ返すとその瞬間に唇が重なった。それからちゅ、ちゅ、と何度も口付けが続く「……可愛すぎて、食べちゃいたいくらい」かぷり、かすかな力で唇を食まれる。痛みよりも気持ちよさが上回って、必死に、すがるように指先を伸ばした。
【ディシア】
「ああ、喜んで」そう言って立ち上がったディシアは、私の背後に回って腰を下ろす。後ろから伸びてきた両腕に閉じ込められた。緊張から身を強ばらせると、近くから小さな笑い声が聞こえる。「……緊張してる」落ち着いた声がすぐそばから聞こえて、心臓がどきりと跳ねる。待って、と声をかけるけど耳へキスされてびくりと肩が震える。「誘ってくれたのはあんただろ?……今日は覚悟するんだな」
最終更新24/11/13