文化祭
その後、校舎内の遊戯系や喫茶店系の模擬店で遊んだり軽食を食べたり、写真を撮ってから。
月音がシンジと別れ、午後のイベントの手伝いとして仮面ライダー部のところに移動した。
その頃にはレンも取材を終えて合流していたが、午後に仮面ライダー部が主催のイベントがあると聞いて、そのまま留まることに。
カラオケ大会も終わり、体育館に人が集まっていたのでそこに行く。
しばらく待ち、午後一時になった瞬間。
『変身!』
複数の声が、体育館内に響いた。
戸惑う者、興奮する者、感動する者………集まる客や生徒達は様々な反応を見せるが、シンジとレンは戸惑う側だった。
「シンジ、月音から何か聞いてるか?」
「いや、何も…」
だが、二人は何回か聞いたことがあり、口にしたこともある言葉だ。
それにあの中に聞いたことがある声もあった。
と、舞台にスポットライトが点いた。
そこへオレンジ色の粒子みたいなものが出現して。
『みんなー、こんにちはー!』
一人の女性が現れた。
ピンクのショートボブの髪型をし、まるでゲームのキャラクターのようなパステルカラーの派手な衣装。
可愛らしい顔立ちをした女性。
ドレミファビートの完全体バグスター、ポッピーピポパポだ。
彼女の後ろに、銀のオーロラが現れる。
そこからの十一人の仮面ライダー達が出てくる。
客や生徒の何人かがまさかの光景に目を丸めた。
オーロラが消えると、手に持ったマイクを使ってポッピーが話しかけてくる。
『司会のポッピーだよ、よろしくね!今日の午後限定、仮面ライダー部主催のイベント「ライダー隠れ鬼ごっこ」を今から始めるよー!!』
彼女がそう言った瞬間、仮面ライダー達がアピールを始める。
挑発するようにこちらに向かって指を差す者、挨拶するようにお辞儀をする者、控えめに手を振る者、など…。
『ルールは簡単!隠れたり逃げたりする仮面ライダー達を見つけたりして写真に撮るだけ!ベストショット賞を撮った人は好きなライダーを指命して、握手したり記念写真も撮れるよ!あ、ディリンク、注意事項お願い』
『え?あ、ああ……ただ、なるべく気をつけるようにはするがもしも戦いになったら、危険なので我々から離れるように。一応、対策はするしあなた達を傷つけさせるつもりもないが、何があるか分からないからな』
突然マイクを渡されたディリンクが少し戸惑うが、すぐに注意事項を伝えた。
しかし、と思わずシンジとレンはディリンクを見た。
自分達は彼女の変身前の姿───月音の姿を知っているだけに、そのハスキーボイスを聞いても女性の声だと分かる。
分かるが、やはりどことなく少年の声に聞こえる。
なるほど、これは展示で見た時に性別不明にされるわけだ。
納得していると、ディリンクがマイクをポッピーに返す。
さらには仮面ライダー達は展開されたオーロラの中に入っていった。
『写真は専用のアプリで撮れば、自動的に仮面ライダー部に送られるから送るのを忘れても安心してね!アプリは今からでも仮面ライダー部の展示室に行けばダウンロード出来るし、ライダー達の資料もあるからそれでどんな姿かの確認も出来るよ』
二人は展示室にいる時に仮面ライダー部の部員達に、何かのアプリを教えてもらって携帯に一応ダウンロードしたのを思い出した。
なるほど、こういうことだったのか。
『終了時間は午後五時!それまでなら同じライダーの写真を送ったりも出来るから、写真撮る時に失敗しても何回でもチャレンジしてねっ!それじゃ、また後で~』
マイクのスイッチを切り、それを舞台に置く。
ポッピーがオレンジの粒子となって消えた。
月音がシンジと別れ、午後のイベントの手伝いとして仮面ライダー部のところに移動した。
その頃にはレンも取材を終えて合流していたが、午後に仮面ライダー部が主催のイベントがあると聞いて、そのまま留まることに。
カラオケ大会も終わり、体育館に人が集まっていたのでそこに行く。
しばらく待ち、午後一時になった瞬間。
『変身!』
複数の声が、体育館内に響いた。
戸惑う者、興奮する者、感動する者………集まる客や生徒達は様々な反応を見せるが、シンジとレンは戸惑う側だった。
「シンジ、月音から何か聞いてるか?」
「いや、何も…」
だが、二人は何回か聞いたことがあり、口にしたこともある言葉だ。
それにあの中に聞いたことがある声もあった。
と、舞台にスポットライトが点いた。
そこへオレンジ色の粒子みたいなものが出現して。
『みんなー、こんにちはー!』
一人の女性が現れた。
ピンクのショートボブの髪型をし、まるでゲームのキャラクターのようなパステルカラーの派手な衣装。
可愛らしい顔立ちをした女性。
ドレミファビートの完全体バグスター、ポッピーピポパポだ。
彼女の後ろに、銀のオーロラが現れる。
そこからの十一人の仮面ライダー達が出てくる。
客や生徒の何人かがまさかの光景に目を丸めた。
オーロラが消えると、手に持ったマイクを使ってポッピーが話しかけてくる。
『司会のポッピーだよ、よろしくね!今日の午後限定、仮面ライダー部主催のイベント「ライダー隠れ鬼ごっこ」を今から始めるよー!!』
彼女がそう言った瞬間、仮面ライダー達がアピールを始める。
挑発するようにこちらに向かって指を差す者、挨拶するようにお辞儀をする者、控えめに手を振る者、など…。
『ルールは簡単!隠れたり逃げたりする仮面ライダー達を見つけたりして写真に撮るだけ!ベストショット賞を撮った人は好きなライダーを指命して、握手したり記念写真も撮れるよ!あ、ディリンク、注意事項お願い』
『え?あ、ああ……ただ、なるべく気をつけるようにはするがもしも戦いになったら、危険なので我々から離れるように。一応、対策はするしあなた達を傷つけさせるつもりもないが、何があるか分からないからな』
突然マイクを渡されたディリンクが少し戸惑うが、すぐに注意事項を伝えた。
しかし、と思わずシンジとレンはディリンクを見た。
自分達は彼女の変身前の姿───月音の姿を知っているだけに、そのハスキーボイスを聞いても女性の声だと分かる。
分かるが、やはりどことなく少年の声に聞こえる。
なるほど、これは展示で見た時に性別不明にされるわけだ。
納得していると、ディリンクがマイクをポッピーに返す。
さらには仮面ライダー達は展開されたオーロラの中に入っていった。
『写真は専用のアプリで撮れば、自動的に仮面ライダー部に送られるから送るのを忘れても安心してね!アプリは今からでも仮面ライダー部の展示室に行けばダウンロード出来るし、ライダー達の資料もあるからそれでどんな姿かの確認も出来るよ』
二人は展示室にいる時に仮面ライダー部の部員達に、何かのアプリを教えてもらって携帯に一応ダウンロードしたのを思い出した。
なるほど、こういうことだったのか。
『終了時間は午後五時!それまでなら同じライダーの写真を送ったりも出来るから、写真撮る時に失敗しても何回でもチャレンジしてねっ!それじゃ、また後で~』
マイクのスイッチを切り、それを舞台に置く。
ポッピーがオレンジの粒子となって消えた。