文化祭

仮面ライダー部の展示室から出て。
わざわざ校門のところまで戻り、シンジが写真を撮る間に月音がたこ焼きやたい焼きなどを購入し。


「あ、このたい焼き意外と美味しい」

「確かに……業務用じゃなく、ちゃんと手作りのやつだからか尻尾まであんこたっぷりです」


半分に割ったたい焼きを、フードコートとして解放されている食堂で食べていた。
ちなみにシンジは頭から派、月音は割った部分から派らしい。
程よく小豆の形が残されてるつぶ餡のそれを美味しく食べて自分達の胃に収めてから、次のものを出してそのパックを開く。
ソースとマヨネーズ、かつおぶしがかかった六個の丸いもの───たこ焼きだ。


「六個入り一パック三百円かぁ……まぁ、文化祭なら妥当な値段かなぁ。大きめに作ってあるみたいだし」

「あ、つまようじ一本しかない…先にシンジさんが使います?」

「いいの?」

「自販機で飲み物を買ってくるので。私の分もちゃんと残してくださいよ」


そして月音が飲み物を買いに行く間にシンジがたこ焼きを先に食べていたのだが…。
まぁ、文化祭ならこんなものかという表情をしていた。
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