欲望と罪と世界
オーズがチーターヤミーに飛びつく。
と、シャドーヴァイパーの効果が切れたのか大蛇がいなくなった。
チーターヤミーがオーズを振り払おうとするが…。
「はぁあああああっ!」
その前に、オーズが高速で連続してチーターヤミーの腹部を掘るように蹴りを放っていく。
オーズの持つ脚部用コアメダルの中で最速のチーターコアメダルが放てる連蹴り────リボルスピンキックだ。
威力によりチーターヤミーは動けず、甲高い音を立ててセルメダルが散っていく。
「オーズぅ……!!」
ヴァルツの回し蹴りで吹っ飛ばされ、それまで屈辱に震えていたカザリが接近してくる。
怒りに燃えるような声で、オーズの邪魔をしようとして。
「させるか!」
《ヴァルツガン!》
月音を地面に下ろしたヴァルツが、ヴァルツガンでカザリを射撃して防ぐ。
オーズの方でも動きがあった。
チーターヤミーの宿主が見えてきたのだ。
「たす、け…」
「しっかりして!今そこから出すから!!」
宿主である学生を傷つけないように気をつけながらもリボルスピンキックを止めず、手を伸ばす。
しっかりと学生を掴むと、そこから引き抜いて抱き抱えると離れた。
救出した学生の片足がギプスに包まれてることに気づいたオーズが、月音へと顔を向けた。
同じくギプスに気づいた彼女は頷き、オーズの隣に銀のオーロラを展開する。
オーロラにはどこかの病院の待合室にあるソファーが、すぐ近くに浮かんでいる。
「今からあのオーロラに君を入れるよ。「ヤミー」と「オーズ」って言ったら、早めに医者に通してくれるから」
「わ、分かりました…っ」
ギプスで固定した方の足の痛みからだろう。
脂汗が浮かび、表情を歪めた学生が頷く。
オーズは学生をオーロラに入れ、ソファーに座らせる。
気づいた看護師が慌ててやってくるのが見えてから、オーロラは消えた。
宿主を引き抜かれ、人質を無くしたチーターヤミーが睨んでくる。
カザリからの殺気も飛んでくるが。
「エイジさん、奴の相手は俺がします」
「私もだ」
「けど…」
「代わりに、ヤミーをお願いします」
コアメダルが少なくとも、ヤミーよりも遥かに強いのがグリードだ。
ヴァルツは変身者が戦闘経験に乏しいがスペックは高く、ディリンクはそのままだと手数は少ないが変身者の戦闘経験はそれなりにある。
二人が組めばなんとかなるだろう。
分かったと返し、オーズはチーターヤミーを見据えた。
と、シャドーヴァイパーの効果が切れたのか大蛇がいなくなった。
チーターヤミーがオーズを振り払おうとするが…。
「はぁあああああっ!」
その前に、オーズが高速で連続してチーターヤミーの腹部を掘るように蹴りを放っていく。
オーズの持つ脚部用コアメダルの中で最速のチーターコアメダルが放てる連蹴り────リボルスピンキックだ。
威力によりチーターヤミーは動けず、甲高い音を立ててセルメダルが散っていく。
「オーズぅ……!!」
ヴァルツの回し蹴りで吹っ飛ばされ、それまで屈辱に震えていたカザリが接近してくる。
怒りに燃えるような声で、オーズの邪魔をしようとして。
「させるか!」
《ヴァルツガン!》
月音を地面に下ろしたヴァルツが、ヴァルツガンでカザリを射撃して防ぐ。
オーズの方でも動きがあった。
チーターヤミーの宿主が見えてきたのだ。
「たす、け…」
「しっかりして!今そこから出すから!!」
宿主である学生を傷つけないように気をつけながらもリボルスピンキックを止めず、手を伸ばす。
しっかりと学生を掴むと、そこから引き抜いて抱き抱えると離れた。
救出した学生の片足がギプスに包まれてることに気づいたオーズが、月音へと顔を向けた。
同じくギプスに気づいた彼女は頷き、オーズの隣に銀のオーロラを展開する。
オーロラにはどこかの病院の待合室にあるソファーが、すぐ近くに浮かんでいる。
「今からあのオーロラに君を入れるよ。「ヤミー」と「オーズ」って言ったら、早めに医者に通してくれるから」
「わ、分かりました…っ」
ギプスで固定した方の足の痛みからだろう。
脂汗が浮かび、表情を歪めた学生が頷く。
オーズは学生をオーロラに入れ、ソファーに座らせる。
気づいた看護師が慌ててやってくるのが見えてから、オーロラは消えた。
宿主を引き抜かれ、人質を無くしたチーターヤミーが睨んでくる。
カザリからの殺気も飛んでくるが。
「エイジさん、奴の相手は俺がします」
「私もだ」
「けど…」
「代わりに、ヤミーをお願いします」
コアメダルが少なくとも、ヤミーよりも遥かに強いのがグリードだ。
ヴァルツは変身者が戦闘経験に乏しいがスペックは高く、ディリンクはそのままだと手数は少ないが変身者の戦闘経験はそれなりにある。
二人が組めばなんとかなるだろう。
分かったと返し、オーズはチーターヤミーを見据えた。