欲望と罪と世界
ヴァルツがドゥンケルライダーカプセルを翳す。
《ドゥンケル!バースト!》
エネルギーが全身を包み込む。
ヴァルツクローを切っ先にし、チーターヤミーへと突っ込んでいく。
ドゥンケルライダーカプセルとヴァルツクローを用いた特殊技───ゲイルクラッシャーだ。
チーターヤミーに突っ込んでいく最中、その間にいた屑ヤミー達は倒され、爆散していく。
あと少しでヴァルツクローの切っ先がチーターヤミーに届くという時。
「ダメだ!!」
オーズが割り込んだ。
慌てて止まろうとしたが、遅かった。
「うわぁああっ!」
「エイジさ、ぐっ!」
ヴァルツクローがオーズに突き刺さる。
すぐに引き抜こうとしたが、チーターヤミーが高速移動してヴァルツの背後に回ると横に吹っ飛ばした。
刃が抜け、ダメージの超過により、オーズの変身が強制解除された。
「まさか仲間割れするなんてねぇ」
戦いを眺めていたカザリが嘲笑うような声でエイジに近づく。
オーズドライバーから零れ落ちたトラメダルを拾い上げた。
「やっと取り戻したよ、僕のコアメダル。ついでだから、ウヴァやアンクのコアメダルも──」
もらおうかなと言いかけ、どこからか放たれた銃撃がカザリを襲った。
自分に向かってくる銃撃を避け、放たれた方向を見る。
そこには服がところどころ破けたり、紅く染まり、怪我をしている月音がいた。
その手にはガンモードのライドブッカーが握られている。
「ディリンクか…」
忌々しい、というようにカザリが呟いた。
それを無視し、月音はカザリに銃口を向けたままヴァルツへと告げた。
「椿、撤退だ!エイジさんは私が運ぶ!」
「でも……っ」
チーターヤミーに押さえつけられたヴァルツは、言葉に詰まる。
舌打ちし、月音は意識を少し集中させる。
と、複数の銀のオーロラが現れてヴァルツとエイジ、月音を呑み込んだ。
エイジが倒れていた近くに落ちていた、タカとバッタのコアメダルも無い。
つまらなさそうに鼻を鳴らし、トラメダルを取り込んだ。
「逃げられた、か……まぁいいや。僕のコアメダルは取り返せたからね、君は適当に走ってなよ」
その場に残ったチーターヤミーへと、命令しながら。
《ドゥンケル!バースト!》
エネルギーが全身を包み込む。
ヴァルツクローを切っ先にし、チーターヤミーへと突っ込んでいく。
ドゥンケルライダーカプセルとヴァルツクローを用いた特殊技───ゲイルクラッシャーだ。
チーターヤミーに突っ込んでいく最中、その間にいた屑ヤミー達は倒され、爆散していく。
あと少しでヴァルツクローの切っ先がチーターヤミーに届くという時。
「ダメだ!!」
オーズが割り込んだ。
慌てて止まろうとしたが、遅かった。
「うわぁああっ!」
「エイジさ、ぐっ!」
ヴァルツクローがオーズに突き刺さる。
すぐに引き抜こうとしたが、チーターヤミーが高速移動してヴァルツの背後に回ると横に吹っ飛ばした。
刃が抜け、ダメージの超過により、オーズの変身が強制解除された。
「まさか仲間割れするなんてねぇ」
戦いを眺めていたカザリが嘲笑うような声でエイジに近づく。
オーズドライバーから零れ落ちたトラメダルを拾い上げた。
「やっと取り戻したよ、僕のコアメダル。ついでだから、ウヴァやアンクのコアメダルも──」
もらおうかなと言いかけ、どこからか放たれた銃撃がカザリを襲った。
自分に向かってくる銃撃を避け、放たれた方向を見る。
そこには服がところどころ破けたり、紅く染まり、怪我をしている月音がいた。
その手にはガンモードのライドブッカーが握られている。
「ディリンクか…」
忌々しい、というようにカザリが呟いた。
それを無視し、月音はカザリに銃口を向けたままヴァルツへと告げた。
「椿、撤退だ!エイジさんは私が運ぶ!」
「でも……っ」
チーターヤミーに押さえつけられたヴァルツは、言葉に詰まる。
舌打ちし、月音は意識を少し集中させる。
と、複数の銀のオーロラが現れてヴァルツとエイジ、月音を呑み込んだ。
エイジが倒れていた近くに落ちていた、タカとバッタのコアメダルも無い。
つまらなさそうに鼻を鳴らし、トラメダルを取り込んだ。
「逃げられた、か……まぁいいや。僕のコアメダルは取り返せたからね、君は適当に走ってなよ」
その場に残ったチーターヤミーへと、命令しながら。