Motherland
タネを形成したら手を洗い、油を敷いて温めておいたフライパンに乗せていく。
肉が焼ける音と匂いを気にせず、鍋の代わりにも使える底が深いフライパンを取り出す。
それにケチャップとウスターソースを入れて混ぜていき、水も軽く加える。
ハンバーグをひっくり返し、蓋をしてある程度蒸し焼きにする。
蓋を開けて焼き上がってるのを確認したら、ハンバーグから出てきていた肉汁と一緒にソースに入れて煮て、沸騰するまで放置。
「ご飯は混ぜてあるから……あとは…」
おかずが煮込みハンバーグだけというのも気になるのか、月音は考え込む。
が、すぐに行動に移った。
片手鍋を取り出すと水を入れ、コンロに乗せて沸かしていく。
冷蔵庫からラップに包まれた、茶色くて少し小さな丸いものを取り出す。
水が沸騰してくると、ラップを外したそれと顆粒出汁を入れた。
おたまでかき混ぜていくと、少しずつ溶け出して油揚げやワカメも出てきて味噌の匂いがしてくる。
程なくして、味噌汁が完成した。
同時に煮込みハンバーグも完成し、二つの火を止める。
取り出した深めの皿に煮込みハンバーグをソースごと二個ずつ盛り、汁椀には味噌汁を注ぐ。
茶碗は炊飯器がリビング側にあるので、既に伏せた状態でテーブルの上に箸とコップと一緒に置いてある。
二人分のそれらを盆に乗せて持ち上げた月音はリビングに入る。
そこでは勝利がじっとテレビを見ていた。
「バラエティか」
「ん、あぁ……こういうのしかやってなかったからな」
「そういえば、今日みたいな曜日の今の時間帯はそうだな。それに今日はスペシャルらしいし」
バラエティの長時間スペシャルや、何らかの特集しかやっていない番組欄を思い出して納得する。
盆をテーブルに乗せてハンバーグの皿と味噌汁の汁椀を配ると、おぉ…という呟きが勝利の口から漏れた。
勝利の分まで月音が茶碗に白米を盛り、席に着く。
と、そこで忘れ物に気づいた。
「あ……飲み物忘れた。先に食っててくれ」
「おう!いただきまーす!!」
箸を手にしてハンバーグを一口サイズに切るのを横目に見ながら席を立ち、台所に入る。
冷蔵庫の扉を開けて麦茶が入っている2L ペットボトルを取り出し、扉を閉めて戻る。
肉が焼ける音と匂いを気にせず、鍋の代わりにも使える底が深いフライパンを取り出す。
それにケチャップとウスターソースを入れて混ぜていき、水も軽く加える。
ハンバーグをひっくり返し、蓋をしてある程度蒸し焼きにする。
蓋を開けて焼き上がってるのを確認したら、ハンバーグから出てきていた肉汁と一緒にソースに入れて煮て、沸騰するまで放置。
「ご飯は混ぜてあるから……あとは…」
おかずが煮込みハンバーグだけというのも気になるのか、月音は考え込む。
が、すぐに行動に移った。
片手鍋を取り出すと水を入れ、コンロに乗せて沸かしていく。
冷蔵庫からラップに包まれた、茶色くて少し小さな丸いものを取り出す。
水が沸騰してくると、ラップを外したそれと顆粒出汁を入れた。
おたまでかき混ぜていくと、少しずつ溶け出して油揚げやワカメも出てきて味噌の匂いがしてくる。
程なくして、味噌汁が完成した。
同時に煮込みハンバーグも完成し、二つの火を止める。
取り出した深めの皿に煮込みハンバーグをソースごと二個ずつ盛り、汁椀には味噌汁を注ぐ。
茶碗は炊飯器がリビング側にあるので、既に伏せた状態でテーブルの上に箸とコップと一緒に置いてある。
二人分のそれらを盆に乗せて持ち上げた月音はリビングに入る。
そこでは勝利がじっとテレビを見ていた。
「バラエティか」
「ん、あぁ……こういうのしかやってなかったからな」
「そういえば、今日みたいな曜日の今の時間帯はそうだな。それに今日はスペシャルらしいし」
バラエティの長時間スペシャルや、何らかの特集しかやっていない番組欄を思い出して納得する。
盆をテーブルに乗せてハンバーグの皿と味噌汁の汁椀を配ると、おぉ…という呟きが勝利の口から漏れた。
勝利の分まで月音が茶碗に白米を盛り、席に着く。
と、そこで忘れ物に気づいた。
「あ……飲み物忘れた。先に食っててくれ」
「おう!いただきまーす!!」
箸を手にしてハンバーグを一口サイズに切るのを横目に見ながら席を立ち、台所に入る。
冷蔵庫の扉を開けて麦茶が入っている2