プロローグ
どことなくレトロな雰囲気の外観を持つ、「ささめゆき」という喫茶店。
中もどことなくレトロな雰囲気があるが、テーブルや椅子の数の関係か広く、解放感がある。
壁には月が浮かぶ夜空に満開の桜が描かれた絵が掛けられていて、少し違和感はあるが一つの魅力となっているのだろう。
そんな「ささめゆき」の出入り口には現在、「本日貸し切り」と書かれたプレートが下げられていた。
▽▽▽▽▽
テーブルをいくつかくっつけ、その回りに十一人の男女が集まって椅子に座っている。
くっつけられたテーブルの上にはケーキやクッキー、市販品のポテトチップスなどの手作りや買ってきたらしき食べ物や、コーヒーや紅茶などの飲み物がある。
その中でこの「ささめゆき」の店長である少女──星宮 月音 が、声を発した。
「えーと…とりあえず、喫茶店「ささめゆき」の移転記念?……記念なのか、これは…?……と、皆さんの世界が一つになってからちょうど二ヶ月、完全に安定してる祝いに…………乾杯でいいんですかね?」
「うん、乾杯で合ってるよ」
「なら、乾杯……?」
戸惑い気味な月音の言葉に、思わず苦笑が漏れたりするも控えめに乾杯の声が響く。
中もどことなくレトロな雰囲気があるが、テーブルや椅子の数の関係か広く、解放感がある。
壁には月が浮かぶ夜空に満開の桜が描かれた絵が掛けられていて、少し違和感はあるが一つの魅力となっているのだろう。
そんな「ささめゆき」の出入り口には現在、「本日貸し切り」と書かれたプレートが下げられていた。
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テーブルをいくつかくっつけ、その回りに十一人の男女が集まって椅子に座っている。
くっつけられたテーブルの上にはケーキやクッキー、市販品のポテトチップスなどの手作りや買ってきたらしき食べ物や、コーヒーや紅茶などの飲み物がある。
その中でこの「ささめゆき」の店長である少女──
「えーと…とりあえず、喫茶店「ささめゆき」の移転記念?……記念なのか、これは…?……と、皆さんの世界が一つになってからちょうど二ヶ月、完全に安定してる祝いに…………乾杯でいいんですかね?」
「うん、乾杯で合ってるよ」
「なら、乾杯……?」
戸惑い気味な月音の言葉に、思わず苦笑が漏れたりするも控えめに乾杯の声が響く。