漆黒の戦士、来訪
見たことのない仮面ライダーに驚く月音を無視してヴァルツは動く。
「いくぞっ!」
《ヴァルツクロー!》
エクスライザーのグリップ後部のウェポンアクティベーターを二度引っ張り、トリガーを引く。
するとエクスライザーの両脇から二本の刃が飛び出した。
特殊合金で構成された、爪のような刃──ヴァルツクローを構えてカマキラスドーパントへと接近。
そのまま斬りかかると、片手の鎌で防がれすぐにもう片手の鎌が斬りかかってくる。
それに気づいた月音はライドブッカーで射撃、刃に命中させて軌道をずらした。
ヴァルツはカマキラスドーパントから離れ、エクスライザーをクロー形態から一度戻す。
「あの鎌が少し厄介だな…」
「大丈夫かもしれんが油断しない方がいいぞ。下手したら斬られる、さっき落ちてきた瓦礫を溶けてきたバターみたいにあっさり斬ってたし」
「なるほど…」
《ガンモード!》
月音からの言葉に納得しつつ、エクスライザーのウェポンアクティブを一度引く。
セーフティロックが解除され、ガンモードとなる。
ヴァルツはカマキラスドーパントから距離を取り、鎌を狙ってトリガーを数回引く。
ヴァルツガンとなったエクスライザーからエネルギー弾が数発放たれるが、カマキラスドーパントはそれら全てを切り捨てて消滅させる。
月音はその戦いを見ながら、先ほどまでは出来なかったことを考える。
それは、カマキラスドーパントの変身者について。
“奴ら”の残党か、あの組織からの刺客か。
先に浮かんだのはその二つだったが、ヴァルツの参戦で思考に余裕が出来た。
そして、浮かんだのだ………第三の選択が。
どちらにも所属していない、一般人という選択が。
「あり得なくはないか…」
“奴ら”の前身の一つは身体能力や頭脳に優れた人間を拉致し、怪人へと改造していた。
あの組織は異世界で戦ったことがある上、奴らの抑止力となっている少女達の話から関係者を駒として利用していたとも聞いたことがある。
可能性としては、一般人を使ってくるというのもあり得てしまう。
どうしたものかと考えていると。
『マスカレイド!』
大量のマスカレイドメモリのガイアウィスパーが聞こえてきた。
「いくぞっ!」
《ヴァルツクロー!》
エクスライザーのグリップ後部のウェポンアクティベーターを二度引っ張り、トリガーを引く。
するとエクスライザーの両脇から二本の刃が飛び出した。
特殊合金で構成された、爪のような刃──ヴァルツクローを構えてカマキラスドーパントへと接近。
そのまま斬りかかると、片手の鎌で防がれすぐにもう片手の鎌が斬りかかってくる。
それに気づいた月音はライドブッカーで射撃、刃に命中させて軌道をずらした。
ヴァルツはカマキラスドーパントから離れ、エクスライザーをクロー形態から一度戻す。
「あの鎌が少し厄介だな…」
「大丈夫かもしれんが油断しない方がいいぞ。下手したら斬られる、さっき落ちてきた瓦礫を溶けてきたバターみたいにあっさり斬ってたし」
「なるほど…」
《ガンモード!》
月音からの言葉に納得しつつ、エクスライザーのウェポンアクティブを一度引く。
セーフティロックが解除され、ガンモードとなる。
ヴァルツはカマキラスドーパントから距離を取り、鎌を狙ってトリガーを数回引く。
ヴァルツガンとなったエクスライザーからエネルギー弾が数発放たれるが、カマキラスドーパントはそれら全てを切り捨てて消滅させる。
月音はその戦いを見ながら、先ほどまでは出来なかったことを考える。
それは、カマキラスドーパントの変身者について。
“奴ら”の残党か、あの組織からの刺客か。
先に浮かんだのはその二つだったが、ヴァルツの参戦で思考に余裕が出来た。
そして、浮かんだのだ………第三の選択が。
どちらにも所属していない、一般人という選択が。
「あり得なくはないか…」
“奴ら”の前身の一つは身体能力や頭脳に優れた人間を拉致し、怪人へと改造していた。
あの組織は異世界で戦ったことがある上、奴らの抑止力となっている少女達の話から関係者を駒として利用していたとも聞いたことがある。
可能性としては、一般人を使ってくるというのもあり得てしまう。
どうしたものかと考えていると。
『マスカレイド!』
大量のマスカレイドメモリのガイアウィスパーが聞こえてきた。