秘密から始まる青い春
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なんで俺は苗字と同じクラスじゃねぇんだろ
そんな事を思いながら
また足早に部室に向かっていた
今日から苗字は正式なマネージャーとして
最初から最後まで部活にいるばす
なら始まる前に少しでも関わって
苗字と仲良くなりたい
部室が見えて来た
『あ、影山くん!』
そこで後ろからあの声が聞こえ、足がビタっと止まる
苗字だ・・!
振り向くと、笑顔の苗字の横に面白くなさそうに立つ月島と、いつもの山口が居た
『影山くん歩くの早いね』
そばまで近寄って感心する様に言う苗字
「勢いだけで生きてるからね」
目も合わせようとしない月島は不機嫌そうに言う
それを無視して苗字に話しかけた
「苗字、今日から正式にマネージャーだろ」
『うん、そう。よろしくね』
「ウッス!なんかわかんねぇことあったら、俺に言ってくれれば力貸すから」
「はっ!キミに何が出来るの?バレー以外に」
「あ?テメェには言ってねぇよ」
「はいはい、部活前にケンカはダメだよ、せっかく苗字さん入ってくれたのに」
睨み合う俺たちに山口が仲裁に入る
「あ、名前ちゃん!」
『清水先輩!』
「良かった、もう来てたんだね」
『はい!新人は早く行って勉強しないと』
「そんなに気負わなくていいのに」
清水先輩はそう言って笑った
「じゃあこっちで着替えてくれる?」
『あ、はい!』
じゃあね、みんな後で!と小さく手を振り清水先輩の後を追いかけて行こうとする
その背中に思わず
「苗字!」
と彼女を呼んでいた
振り返った彼女に
「これから・・よろしくお願いしまっす!!」
バッと頭を下げて叫んだ
頭をあげた先の苗字は目をパチパチさせたかと思うと
この前みたいに優しく微笑みながら
『こちらこそ!』
と同じように頭を下げて、清水先輩と行ってしまった
「・・相変わらず声デカいね、苗字さんも驚いてたじゃん」
「影山・・苗字さんのこと知ってるの?」
「ああ」
それだけ言って
俺も部室に向かった