ルームシェアのすゝめ
「予定と違ぇ」
「どうしたいきなり」
「どうもこうもねぇよ。おれはキラーと一緒に通えて且つバンドやるために練習そんなにキツくねぇバスケ部なとこ選んだってのに、おれが中学で全国制覇しちまったばっかりにあいつら希望見出し初めてやる気になりやがった」
「そんな漫画があったような」
「ンなもんめちゃくちゃあるだろ」
「キッドが入ったらいけそうなレベルなのか?」
「いや微妙だな。センスある奴もいるけどあの程度じゃ、今のままじゃ確実に無理だ。高校ともなるとおれだけ上手くてもガチなとこにゃ勝てねぇ」
「どうすんだ?」
「あー……優勝は無理でも、まあ、全国出場くらいは目指しとくか」
「メンバーが集まるまではバスケに専念でいいんじゃねぇか?」
「は?メンバーとっくに決まってんぞ」
「早いな。まだ入学して一週間も経ってないのに、もう目星をつけたのか」
「お前らだよ」
「は?」
「聞いてねぇけど」
「いいなそれ、面白そうだ」
「だろ?」
「いや、待て、楽器とかパートとかどうするんだ」
「お前おれのギターめちゃくちゃ見てたろ?興味あんじゃねぇのか?」
「…………あるもなにも、少し触ってた」
「じゃあ決まりだな」
「本当に少しだぞ?お遊び程度で触ってただけで、そんなバンドなんて組むほどじゃ」
「ギター触んの、楽しいか?」
「そりゃ、まあ」
「ならいいじゃねぇか。楽しくやりてぇんだよ、おれは」
「楽器なんて鍵盤ハーモニカとリコーダーしかやったことねぇ」
「でもロロノアはリズム感があるし、記憶力も悪くねぇだろ。何より目がいいから、大丈夫だ」
「まあやってみてだな」
「乗り気で結構。キラーがドラム、ロロノアはベース、ドレークがギターな」
「お前は何をやるんだ?」
「おれはボーカルやったりギターやったりキーボードやったり、曲に合わせて変えるつもりだ」
「そんなにできるのか、すげぇ」
「昔からそうだぞ」
「船にも幾つか楽器積んでたしな」
「今のおれたちが楽器を揃えるならある程度金がいるか……」
「平日の休みが奇跡的に被ってんのはありがてぇけど、土日はどうよ」
「テニス部はどっちか好きな方を自主練にしていいらしい」
「バレー部は午前で終わることがほとんどだと聞いたな」
「うちはまあまあ長ぇかも」
「家帰りゃいるから時間合わせるのはまあ難しくねぇか」
「そういやこの中で唯一のスポーツ推薦だったな」
「寮が一番良さそうなのここだったんだよ」
「お前なら強豪校からも声掛かってたんじゃねぇのか?」
「部員を番号で呼ぶようなとこなんか行くかよ。囚人じゃねぇんだから」
「まだそんなに前時代的なとこあんのか」
「ユースタスも強いところから推薦あったのか?」
「まあな。でも強制坊主なんて行くわけねぇだろ」
「厳しいところは坊主好きだよな」
「ロロノアは坊主みたいなもんか」
「流石におれも五厘は寒ぃからやりたくねぇぞ」
「やったことあんのか」
「中学ん時な。触り心地の良さ以外利点がねぇ」
「あー、やたら自分の頭触ってる坊主たまにいるな。そういうことか」
「どうしたいきなり」
「どうもこうもねぇよ。おれはキラーと一緒に通えて且つバンドやるために練習そんなにキツくねぇバスケ部なとこ選んだってのに、おれが中学で全国制覇しちまったばっかりにあいつら希望見出し初めてやる気になりやがった」
「そんな漫画があったような」
「ンなもんめちゃくちゃあるだろ」
「キッドが入ったらいけそうなレベルなのか?」
「いや微妙だな。センスある奴もいるけどあの程度じゃ、今のままじゃ確実に無理だ。高校ともなるとおれだけ上手くてもガチなとこにゃ勝てねぇ」
「どうすんだ?」
「あー……優勝は無理でも、まあ、全国出場くらいは目指しとくか」
「メンバーが集まるまではバスケに専念でいいんじゃねぇか?」
「は?メンバーとっくに決まってんぞ」
「早いな。まだ入学して一週間も経ってないのに、もう目星をつけたのか」
「お前らだよ」
「は?」
「聞いてねぇけど」
「いいなそれ、面白そうだ」
「だろ?」
「いや、待て、楽器とかパートとかどうするんだ」
「お前おれのギターめちゃくちゃ見てたろ?興味あんじゃねぇのか?」
「…………あるもなにも、少し触ってた」
「じゃあ決まりだな」
「本当に少しだぞ?お遊び程度で触ってただけで、そんなバンドなんて組むほどじゃ」
「ギター触んの、楽しいか?」
「そりゃ、まあ」
「ならいいじゃねぇか。楽しくやりてぇんだよ、おれは」
「楽器なんて鍵盤ハーモニカとリコーダーしかやったことねぇ」
「でもロロノアはリズム感があるし、記憶力も悪くねぇだろ。何より目がいいから、大丈夫だ」
「まあやってみてだな」
「乗り気で結構。キラーがドラム、ロロノアはベース、ドレークがギターな」
「お前は何をやるんだ?」
「おれはボーカルやったりギターやったりキーボードやったり、曲に合わせて変えるつもりだ」
「そんなにできるのか、すげぇ」
「昔からそうだぞ」
「船にも幾つか楽器積んでたしな」
「今のおれたちが楽器を揃えるならある程度金がいるか……」
「平日の休みが奇跡的に被ってんのはありがてぇけど、土日はどうよ」
「テニス部はどっちか好きな方を自主練にしていいらしい」
「バレー部は午前で終わることがほとんどだと聞いたな」
「うちはまあまあ長ぇかも」
「家帰りゃいるから時間合わせるのはまあ難しくねぇか」
「そういやこの中で唯一のスポーツ推薦だったな」
「寮が一番良さそうなのここだったんだよ」
「お前なら強豪校からも声掛かってたんじゃねぇのか?」
「部員を番号で呼ぶようなとこなんか行くかよ。囚人じゃねぇんだから」
「まだそんなに前時代的なとこあんのか」
「ユースタスも強いところから推薦あったのか?」
「まあな。でも強制坊主なんて行くわけねぇだろ」
「厳しいところは坊主好きだよな」
「ロロノアは坊主みたいなもんか」
「流石におれも五厘は寒ぃからやりたくねぇぞ」
「やったことあんのか」
「中学ん時な。触り心地の良さ以外利点がねぇ」
「あー、やたら自分の頭触ってる坊主たまにいるな。そういうことか」