君の泣き顔を思い出していた

あいつの泣き顔を思い出していた。

正確に言えば、寝顔だけれども。
自分の弟妹たちと並んで気持ち良さそうに眠るその寝顔は、次の瞬間泣き顔となった。

見てはいけないものを見てしまったと、その時はすぐに場を離れ見て見ぬふりをした。

自分の中で奥底に沈めたそれは、なのに忘れられず今も鮮明に思い出せる。

その一瞬の出来事は、俺の中で永遠になった。



(それは、初めて覚えた罪悪感と背徳感)


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(2020.07.20)
診断メーカーより
『君の泣き顔を思い出していた』で書き出してはいかがでしょう
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