眠い眠い、君に会いたい
ドキン、ドキン、ドキン―――
ベッドに入ると、やけに心臓の音が響く。
藤井君と想いが通ってから、それは毎晩続いた。
眠いのに、眠れない。
確かに瞼は重く、目を覆いかぶさるのだけど。
軽く気分がハイになっているのが分かる。
きっと、藤井君の事を無意識にも考えちゃってるせいだ…。
トクン、トクン、トクン―――
耳に響いてるのか、頭に響いてるのか、正直分からない、けどやっぱり眠れない。
もそっと寝返りを打ってみる。
やっぱり変わらない。
枕元に置いた携帯を探る。
時刻は午前3時を回っていた。
よく見たら、メール着信のマークが表示されている。
「…?」
ベッドに入る前はなかったのに…
メールボックスを開くと、藤井昭広の文字。
そういえば…
「寝る前に、メール着信はサイレントかバイブにしといて」
と藤井君に言われて、それを実行した事を思い出した。
「毎晩?」
「うん、毎晩」
(音じゃないから、気付かなかったじゃないか…)
と思いつつ、受信箱を開くと、着信時刻は午前2時。
『会いたくて、眠れない。メールしたら気が済むかと思って…おやすみ』
かぁっと顔が熱くなるのが分かる。
こんなの見ちゃったら、こっちが眠れないよ!!
ただでさえ眠れてないのに…
(あ…)
だからか。
だから、サイレントかバイブにって言ったんだ…。
寝ている筈であろう僕の眠りを妨げないように。
「藤井君…ズルイ…」
僕だって会いたいよ…
募る想いは果てしなく。
両手で熱くなった顔を覆う。
もう覚悟を決めて、今夜は徹夜だ!
お昼休みは二人で屋上でお昼寝しよう。
ただ今時刻は午前3時半。
目覚ましアラームが鳴るまであと3時間。
メールに
『おはよう、藤井君。あの後眠れた?』
とモーニングコールを入れて、予約送信の時間をセットした―――。
-2013.01.05 UP-
☆――――――――☆
「眠い眠い、君に会いたい」
お題提供:Largo
ベッドに入ると、やけに心臓の音が響く。
藤井君と想いが通ってから、それは毎晩続いた。
眠いのに、眠れない。
確かに瞼は重く、目を覆いかぶさるのだけど。
軽く気分がハイになっているのが分かる。
きっと、藤井君の事を無意識にも考えちゃってるせいだ…。
トクン、トクン、トクン―――
耳に響いてるのか、頭に響いてるのか、正直分からない、けどやっぱり眠れない。
もそっと寝返りを打ってみる。
やっぱり変わらない。
枕元に置いた携帯を探る。
時刻は午前3時を回っていた。
よく見たら、メール着信のマークが表示されている。
「…?」
ベッドに入る前はなかったのに…
メールボックスを開くと、藤井昭広の文字。
そういえば…
「寝る前に、メール着信はサイレントかバイブにしといて」
と藤井君に言われて、それを実行した事を思い出した。
「毎晩?」
「うん、毎晩」
(音じゃないから、気付かなかったじゃないか…)
と思いつつ、受信箱を開くと、着信時刻は午前2時。
『会いたくて、眠れない。メールしたら気が済むかと思って…おやすみ』
かぁっと顔が熱くなるのが分かる。
こんなの見ちゃったら、こっちが眠れないよ!!
ただでさえ眠れてないのに…
(あ…)
だからか。
だから、サイレントかバイブにって言ったんだ…。
寝ている筈であろう僕の眠りを妨げないように。
「藤井君…ズルイ…」
僕だって会いたいよ…
募る想いは果てしなく。
両手で熱くなった顔を覆う。
もう覚悟を決めて、今夜は徹夜だ!
お昼休みは二人で屋上でお昼寝しよう。
ただ今時刻は午前3時半。
目覚ましアラームが鳴るまであと3時間。
メールに
『おはよう、藤井君。あの後眠れた?』
とモーニングコールを入れて、予約送信の時間をセットした―――。
-2013.01.05 UP-
☆――――――――☆
「眠い眠い、君に会いたい」
お題提供:Largo
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