名取と見る夢
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聞き慣れないアラームで目が覚める…
「………いのり…
鳴っているの、君のじゃないか?」
ベッドの中
もそもそと動いているところに
声をかける
「…………ん…」
手だけが出てきてアラームを止めた
「起きるために鳴らしたんじゃないの?」
「…………ん」
ん、しか言わない………
ばさっと、布団をめくる
「んーー…!
…………寒っ」
そこには
素顔の君がいた
ーーーーーー
布団を取り返すと
彼女はまた顔半分まで潜ってしまった
「仕事なんじゃないのかい?
どうしてこっちが起きなきゃいけないんだ」
やれやれ…といった気分だ
「だって………
眠いし寒いし……」
口元を布団で隠しながら彼女が言った
「だらしがないよ〜」
少し意地悪っぽく言ってみる
「………わたしはもっと早く寝たかったのに…」
ふてくされた彼女が言う
「こっちのせいだとでも?」
にこりとわざと笑顔で返す
「…………べ、別に〜…」
照れた様子が可愛らしい
布団から見える彼女の顔をまじまじと見る
「……………いのりはすっぴんも綺麗だね」
お世辞なんかではなく
本当に綺麗だ
「………周一さん、甘いなぁ」
「…え?」
予想外の返しに少し驚く
「すっぴんって言っても……
まつエク付けてるし、眉毛もアートメイクで色入れてるからね〜」
「…?そうなの?」
「そうそう!
すっぴんとか言ってても、最近の女の子なんてそんなもんだよ〜」
自虐的に彼女が言う……
「わたしの友だちなんてアイラインもアートメイクだから」
「え、そんなことまでできるのか?
目のギリギリのところだろ?💦」
想像すると怖いと思うのは男だけだろうか…?
「…落ちないから便利じゃない?
それをすっぴんって言ってるわけだからね」
……女って
「……女って怖っ」
思わず本音が漏れた…
「すっぴん綺麗だ、なんて言ってる周一さんはまだまだ甘いよ〜
女のことわかってない」
「でもさ………」
手を伸ばし、彼女の頬に触れる…
「この肌の綺麗さは本物でしょ?
……すべすべ」
本当に彼女の肌は綺麗で
陶器のようだ
頬から首筋に沿って
彼女の肩までを撫でる
「本当に……すべすべだね」
彼女を見ると
布団で口元を隠していたが
照れている様子がわかる
(………可愛いなぁ)
「顔ちゃんと見せてよ…」
顔を隠す布団を取ろうとする
「やだ、だめだめ…っ」
「なんでさー…焦らし?」
「そんなんじゃなくて……」
困り顔の彼女…
「…………寝起きで
まだ歯磨きしてないから……」
ぼそりと恥ずかしそうに言う
「………そういうこと?ハハハっ」
彼女の意図がわかり思わず笑ってしまった
「何ならキスしようか?」
意地悪く言い、彼女をからかう
「…っ絶対むり!!」
そう言って彼女はバスルームに行ってしまった
(ほんと、可愛いやつ……)
ついニヤニヤしてしまう
しばらくして
彼女がシャワーを終えて戻ってきた
……歯磨きも済ませたようだ
二人で今度はソファーに座る
洗いたての髪から
良い香がする……
「いのりは肌も髪も綺麗なんだから……
モデルでもやったら?」
彼女の髪を撫でながら言ってみる
「ぜっっったい無理!
わたしなんかより可愛い子
世の中にたくさんいるし!
簡単になれるもんじゃないでしょ?
それに………
モデルの世界なんてどろどろして怨念とかすごそうっ」
怨念…は言いすぎだと思うが…
確かにどろどろしてそうだ…
「モデル同士で呪いかけあってそう〜」
「それは偏見だろ💦」
思わず彼女にツッコんだ………
おもむろに
彼女はコンタクトケースを取り出した
「コンタクト?前から使ってたっけ?」
「んー?ディファインだよ〜」
ケースを開けるとそこには丸く色のついたレンズが入っていた
瞳の淵を強調して、目を大きく見せるものだ…
「またそんなの使ってー!
使う必要ないだろ?」
「いいのー!
みんな使ってるよ?」
「みんなとか言っちゃって…」
躊躇なくそのレンズを付けようとする彼女の手を止める…
「……ちょっと待って」
彼女の顔をまじまじと見ながら言う
そんな風に見つめられ
彼女は少し恥ずかしそうにしていた
「…な、なぁに?」
彼女の瞳は……
綺麗な茶色で
少し潤んでいて
「とても綺麗だよ……」
彼女の体を引き寄せ
キスをする………
空がやっと
明るくなり始めたところだった
彼女といると
素直になれる自分がいた
俳優でも、祓い屋でもない
本当の自分でいられる…
だから君も…
もう少しだけ
素顔の君で…………
〜fin〜
「………いのり…
鳴っているの、君のじゃないか?」
ベッドの中
もそもそと動いているところに
声をかける
「…………ん…」
手だけが出てきてアラームを止めた
「起きるために鳴らしたんじゃないの?」
「…………ん」
ん、しか言わない………
ばさっと、布団をめくる
「んーー…!
…………寒っ」
そこには
素顔の君がいた
ーーーーーー
布団を取り返すと
彼女はまた顔半分まで潜ってしまった
「仕事なんじゃないのかい?
どうしてこっちが起きなきゃいけないんだ」
やれやれ…といった気分だ
「だって………
眠いし寒いし……」
口元を布団で隠しながら彼女が言った
「だらしがないよ〜」
少し意地悪っぽく言ってみる
「………わたしはもっと早く寝たかったのに…」
ふてくされた彼女が言う
「こっちのせいだとでも?」
にこりとわざと笑顔で返す
「…………べ、別に〜…」
照れた様子が可愛らしい
布団から見える彼女の顔をまじまじと見る
「……………いのりはすっぴんも綺麗だね」
お世辞なんかではなく
本当に綺麗だ
「………周一さん、甘いなぁ」
「…え?」
予想外の返しに少し驚く
「すっぴんって言っても……
まつエク付けてるし、眉毛もアートメイクで色入れてるからね〜」
「…?そうなの?」
「そうそう!
すっぴんとか言ってても、最近の女の子なんてそんなもんだよ〜」
自虐的に彼女が言う……
「わたしの友だちなんてアイラインもアートメイクだから」
「え、そんなことまでできるのか?
目のギリギリのところだろ?💦」
想像すると怖いと思うのは男だけだろうか…?
「…落ちないから便利じゃない?
それをすっぴんって言ってるわけだからね」
……女って
「……女って怖っ」
思わず本音が漏れた…
「すっぴん綺麗だ、なんて言ってる周一さんはまだまだ甘いよ〜
女のことわかってない」
「でもさ………」
手を伸ばし、彼女の頬に触れる…
「この肌の綺麗さは本物でしょ?
……すべすべ」
本当に彼女の肌は綺麗で
陶器のようだ
頬から首筋に沿って
彼女の肩までを撫でる
「本当に……すべすべだね」
彼女を見ると
布団で口元を隠していたが
照れている様子がわかる
(………可愛いなぁ)
「顔ちゃんと見せてよ…」
顔を隠す布団を取ろうとする
「やだ、だめだめ…っ」
「なんでさー…焦らし?」
「そんなんじゃなくて……」
困り顔の彼女…
「…………寝起きで
まだ歯磨きしてないから……」
ぼそりと恥ずかしそうに言う
「………そういうこと?ハハハっ」
彼女の意図がわかり思わず笑ってしまった
「何ならキスしようか?」
意地悪く言い、彼女をからかう
「…っ絶対むり!!」
そう言って彼女はバスルームに行ってしまった
(ほんと、可愛いやつ……)
ついニヤニヤしてしまう
しばらくして
彼女がシャワーを終えて戻ってきた
……歯磨きも済ませたようだ
二人で今度はソファーに座る
洗いたての髪から
良い香がする……
「いのりは肌も髪も綺麗なんだから……
モデルでもやったら?」
彼女の髪を撫でながら言ってみる
「ぜっっったい無理!
わたしなんかより可愛い子
世の中にたくさんいるし!
簡単になれるもんじゃないでしょ?
それに………
モデルの世界なんてどろどろして怨念とかすごそうっ」
怨念…は言いすぎだと思うが…
確かにどろどろしてそうだ…
「モデル同士で呪いかけあってそう〜」
「それは偏見だろ💦」
思わず彼女にツッコんだ………
おもむろに
彼女はコンタクトケースを取り出した
「コンタクト?前から使ってたっけ?」
「んー?ディファインだよ〜」
ケースを開けるとそこには丸く色のついたレンズが入っていた
瞳の淵を強調して、目を大きく見せるものだ…
「またそんなの使ってー!
使う必要ないだろ?」
「いいのー!
みんな使ってるよ?」
「みんなとか言っちゃって…」
躊躇なくそのレンズを付けようとする彼女の手を止める…
「……ちょっと待って」
彼女の顔をまじまじと見ながら言う
そんな風に見つめられ
彼女は少し恥ずかしそうにしていた
「…な、なぁに?」
彼女の瞳は……
綺麗な茶色で
少し潤んでいて
「とても綺麗だよ……」
彼女の体を引き寄せ
キスをする………
空がやっと
明るくなり始めたところだった
彼女といると
素直になれる自分がいた
俳優でも、祓い屋でもない
本当の自分でいられる…
だから君も…
もう少しだけ
素顔の君で…………
〜fin〜