亜夜視点

－－翌日…下駄箱や机の中、ロッカーは鍵が掛かってたから無事だったけど…に、割と早くから嫌がらせが始まってくれた。机の中がゴミだらけなんだけど。ふむふむ、まだ序の口…って所かしら。

亜夜「いったい、何方がこんな事を…」

跡部「亜夜、片付けるのを手伝うぜ。忍足、ゴミ箱…」

亜夜「景吾さん、私の机ですから。私が片付けますから、授業の準備をなさって??」

忍足さんも手伝ってくれて、数分で片付けられた。生ゴミとかじゃなかったから、臭い問題はなかったから良かった。学校の備品だから、流石に其処まではしないわよね??犯人も。

亜夜「景吾さん、忍足さんも、ありがとうございました。手伝って頂いて…」

忍足「テニス部入って間もないってのに、こんな嫌がらせっちゅうのは流石にな…」

ですよね…。えっと、景吾さんの婚約者を名乗るご令嬢…桜小路さんだったかしら。彼女はこの件には関わってなさそうなのよね。私の机を見た彼女は、目を少し見開いていたから。…と言う事は、違う人が犯人ね。

跡部「…桜小路、ちょっと「景吾さん、ストップ」何故止める」

景吾さんは桜小路さんとやらが犯人ではないかと疑ってたのね。私も彼女を見るまではそうかなと思ってしまったけど、そうではないと気付いたから。少し反省しなくちゃ。

亜夜「桜小路さん、でしたか??彼女が犯人ではありません。…そうですよね、桜小路さん」

桜小路「申し訳ございません、跡部様。私の管理が至らないばかりに、このような事になってしまって…。亜夜さん、でしたわね。この件は、##RUBY#男子テニス部ファンクラブ#あとべさまのこんやくしゃ##の桜小路 涼乃にお任せ下さい。必ずや、犯人を捕まえてみせます」

“男子テニス部ファンクラブ”…。そう見えたのは気のせい??てか、そんなものが存在してたのね。桜小路さんのお家は、跡部財閥よりは小さいけれど、それでも大きい会社を経営しているんだとか。だから、他の女生徒が暴走できないように抑止力的な役割を果たす為に言ってるのね。…彼女とは仲良く出来そう。

跡部「桜小路に任せるのか??」

亜夜「はい、そのつもりですけど。黙ってるつもりもないので、此方も動きます。その方が捕まえやすいと思いませんか??」

だって、嫌がらせされたらやり返したくなるのが私だもん。…やられる覚悟がある人しか、こう言う事はしちゃ駄目なのよ??

→