彩月視点

ーー目を覚ますと、いつの間にか教皇の間に来ていた。お兄ちゃんが運んでくれたのかしら??起きた途端、お兄ちゃんにかなり心配された。…何故??

彩月「お兄ちゃん、大丈夫よ。心配しすぎ」

マニゴルド「本当だろうな??気分悪いなら早めに言えよ」

彩月「わかってるわかってる」

なにがあったのかはわからないけど、お兄ちゃんの言う事は聞いておかないとね。

彩月「さてと、お兄ちゃん今日は執務??」

マニゴルド「あ??…あぁ、そうだな」

彩月「そっか。じゃあ、終わるまで自室に居るから。終わったら声掛けて??」

自室に戻ると、急に襲ってきた疲労感。そのままベッドに倒れ込む。

彩月「ヤバイ、身体動かせない。…誰か動かしてた??」

いやいや、気のせい。動かすにしても、誰が動かすのよ。お化けとかなら怖いからやめておこう。

彩月「…寝よう。気にしたら負けな気がする」

なんとか仰向けになり、そのまま寝る事に。ーーどれくらい眠っていたのか。気が付くともう夕方だろう。…私にしては寝た方だな。

彩月「お兄ちゃんが帰ってくるから、ご飯の準備しなきゃ」

マニゴルド「その必要はねぇぞ」

彩月「お兄ちゃん。帰ってたの??起こしてくれたら良かったのに」

部屋を出た所で、お兄ちゃんに声を掛けられて驚いた。

マニゴルド「起こそうかと思ったけどな、あんまりにも気持ち良さそうに寝てたからな。たまには良いだろう」

彩月「…お兄ちゃんが優しい。明日は雨!?」

そんな事を言ったからか、頭を軽くポコッと殴られてしまった。…あいたたた。

彩月「お兄ちゃんのいじめっ子…」

マニゴルド「ほぅ…。もう一発殴られてぇらしいな??」

彩月「嘘です、ゴメンなさい。…ご飯は??」

そう尋ねると、作ったと返ってきた。マジか。お兄ちゃんの手料理だー♪わーい♪