マニゴルド視点

ーー昨日、彩月がデートだとか言っていた。いつの間にそんな予定を入れてんだ。俺との約束はどうなってんだ。

彩月「お兄ちゃん、ゴメンね。明日にずらして貰っちゃって。今日はデートに誘われちゃったから、どうしても行かなきゃいけないから。ーーじゃあ、行ってきますっ♪」

そう言って出掛けたのが昼前。今は昨日行った喫茶店に入っていった。かなり気合入れて準備してたからな。…別に、ストーカーとかじゃねぇからな。…ただ、彩月がどんな奴とデートすんのか気になるだけであって。こっそり付けてるだけだからな。其処、大声でストーカーとか叫ぶんじゃねぇよっ!!

彩月「ーーお待たせ!!待った??」

そう言って誰かと合流する。…どんな野郎だ。俺が見極めて…。

アガシャ「いえ、私もさっき来たばかりです」

ーーデートって、あの花屋の嬢ちゃんとすんのか…??デートっつうから、男とするんだと思ってたが…。なんだ、その心配もなかったか。このまま帰るのも良いが、彩月は良く厄介事に巻き込まれるからな。…もう暫く様子を見るか。

彩月「ーーお昼食べた??まだなら此処で軽く食べてから行こうか」

なんて、楽しそうに話している。女同士だからか、凄く楽しそうだ。軽く昼食を摂り、会計を済ませ街を歩く。少し歩いた所にある雑貨屋に入っていくのを見た。…俺が入っていくのもなんだし、近くで待ってるか。２件目の喫茶店に入り珈琲を頼み、飲む。

マニゴルド「しっかし、なにを買ってるんだか。…お、出てきたな」

２人してなにやら包みを持っている。誰かに贈り物でもすんだろう。

マニゴルド「ーー誰にだ??」

黄金聖闘士の誰かか??彩月と仲が良いのは…全員だな。アルバフィカは避けてるが、彩月が寄ってくからな。後は、お師匠とハクレイのじいさんか。うわぁ、誰に渡すか全然わかんねぇわ。レグルスなんかは姉さんみたいだとか言ってたな、そう言えば。

アガシャ「私はお父さんにあげるけど、彩月さんは誰にあげるんですか??お世話になってる人とは聞きましたけど」

良い質問をするじゃねぇか。…さて、彩月はなんて答えるんだ??

彩月「ーー此処だけの話なんだけどね…」

そう言って、嬢ちゃんの耳元で囁いている。…肝心な所が聞けねぇ!!

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(誰なんだよ、本当に…)
(…小宇宙も抑えてこっそり付けてるの、バレてるのになぁ。暫くそうしてたら良いわ)