彩月視点

ーーお兄ちゃんの宮に来て１日。掃除をしながら、お兄ちゃんの部屋を物色中なう。…怪しい物とか隠してないかな??

彩月「…隠してるわけないか。サーシャのお膝元でそんなのを置いている訳ないよね。はぁ…面白くない」

マニゴルド「なにが面白くないって??」

彩月「お兄ちゃんの部屋にエロ本ないのが面白くないの」

マニゴルド「お前な、女がそんな事を言うなっつの」

だってー。本当の事だし。つまんなーい。

彩月「あったら読んでから燃やそうと思ったのに」

マニゴルド「読むのかよ。つか、人の物は燃やすな。彩月がんな本読んでるの想像すらしたくねぇわ」

ふふっ。今は若いけど、前は成人済みだったから、問題ない。なんて、お兄ちゃんや皆には言わないけど。

彩月「しなきゃ良いのに。…ねぇ、お兄ちゃん。私の小宇宙、可笑しくない??」

マニゴルド「どうしたんだよ、急に」

彩月「セージやサーシャに相談した方が良いのかもしれないけど、お兄ちゃんに先に聞いて貰おうと思って。前からなんだけど…私の小宇宙、たまにだけどロックが掛かったようになるの。何故かはわからないんだけど」

不思議よね。これ以上大きくならないようにと言うか、良くわからないけど。ぁ、お兄ちゃんが大人しい。

彩月「どうしたの??お兄ちゃんが静かだと、逆に可笑しいよ。お腹でも壊した??」

そう言うと頭を殴られた。痛いじゃないか…。でも、加減はしてくれてあったからそれほどダメージはない。良かったわ。

セージ『彩月、居るか??』

彩月「セージ??どうしたの??」

セージ『マニゴルドと共に教皇の間まで来てくれぬか??アテナが彩月と共にお茶をしたいらしい』

彩月「わかったわ。お土産持って行くわね」

作ったクッキーを持ち、教皇の間に向かう。途中で力尽き、お兄ちゃんにお姫様だっこされたのは言うまでもないけど。

彩月「サーシャ、一緒にお茶しましょう??」

サーシャ「はいっ」

可愛い可愛いサーシャと一緒に、アテナ神殿まで歩いていく。お兄ちゃんとセージには少し待って貰う事に。

サーシャ「そう言えば、神殿には初めて通しますね」

今でも恐れ多いと思う。私みたいないっかいの腐女子に、神聖な場所へ連れていってくれるなんて。

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(浄化されるようだ。汚れた思考を。ぁ、泣けてきた)
(どうしたんだろう??急に泣き出して…)