彩月視点

ーーアスプロスに額にチュッとされてからもう、照れる照れる。冷静で居ようとは思うんだけど、僅かに顔が赤くなるらしい。…ちくせう。

アスプロス「ーー人の顔を見てあかくなるとはな…」

放っておいてっ!!恥ずかしいんだからっ!!無意識に照れちゃうんだからっ!!楽しそうに笑うなっ!!なにしても格好いいから許しそうになるじゃないかっ!!←

彩月「…アスプロスのせいだもん。私のせいじゃないもん」

だもんとか、子供っぽいとか思わないでね。本当の事だし。

アスプロス「子供か」

彩月「…アスプロスの意地悪。良いもん、弟の所に行ってくるから」

行かせないと言わんばかりに、壁に追いやられ手で遮られる。…おぉ、壁ドンされましたよ。アスプロスじゃなくて、アローンにされたいわ。アローンが駄目ならテンマで手を打とう。年下hshsしたいvv←

彩月「アスプロス、行けないんだけど」

アスプロス「行けないようなしているからな」

くそー、笑いを堪えるような顔をしながら言ってくれちゃって。イケメンだからって全て許されると思うなよ。許しちゃうけどさ!!←

彩月「はぁ…。ちょっとマニゴルドの所に行ってくる。ご飯作りに来いって言われてるから。いつもの事だけど。気になるなら聞いてみなよ。本当の事だし」

アスプロスにそう伝え、腕からなんとかして脱出した。デフテロスに会いたかったけど、先にお兄ちゃんの所に行ってご飯作らなきゃ。お兄ちゃんてば人使い荒いんだから。作ろうと思えば作れるはずなのに。…とは言え、作りに行っちゃう私もお兄ちゃんに甘いんだろうな。お兄ちゃんの所に行き、帰って来た。

彩月「デフテロスの所に寄っていこう」

さてさてさーて、居るかな??…居た居た。なにか考え込んでいるデフテロスの後ろから目隠しをする。

彩月「ーーだぁれだ??」

デフテロス「こんな事をするのは彩月だけだろう」

彩月「それもそうね。どうしたの??」

そう訪ねると、苦笑が返ってきた。

彩月「アスプロスの事は取り敢えず無視しようと思ってるから。私が会いたい時に会いに来るだけだから。…デフテロスも、気にしちゃ駄目よ??」

そう言いデフテロスの頭をよしよしと撫でる。…おぉ、柔らかい。撫で心地良すぎだ。

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(まだ撫でていたい…。けど迷惑かな??)
(彩月の手は小さいが、落ち着くんだな…)