彩月視点

ーー女官長とのお茶も程々に。此処最近の女官の嫌がらせを逐一報告する。名前は知らないけど、特徴と証拠写真を見せるのも忘れない。

彩月「全く、こんな事をするくらいなら仕事しなさいよね。女官長も思わない??」

女官長「彼女たちも飽きませんね。やっても無駄だと、やれば倍返しが待っているとも知らないのでしょう」

３人をそっちのけで会話をする私たち。だって、女官たちの目当ては黄金聖闘士の皆だし。

彩月「女官長、今回も名前教えてよ。やられたらやり返さないと気がすまないの。お仕置きがてら木に縛り付けて来るから」

女官長「あらあら。手荒な真似はいけませんよ??やるならば、人目に付かず気付かれないように。良いですね??」

笑顔で会話が成り立つものだから、男３人の居心地の悪そうな顔。気にしないでおこう。

女官長「縛り付けて放置するのなら、後で場所だけ教えてくださいね??翌日取りに行かなくてはなりませんから」

彩月「わかってる。いつもの事だし」

部屋の隅に置いてあるロープを持ち、部屋を出ようとする。

彩月「ーーセージかマニゴルドに頼んで積尸気冥界波教えて貰っておけば良かった。面倒になったら冥界に飛ばせるように。…帰ったら、ギャラクシアンエクスプロージョン教えてね♪」

異次元に飛ばすのもありよね♪なんて冗談を言いながら出ていく。アスプロスに、帰ったら片付けるからカップは水に浸けて置いておくように小宇宙で頼むのも忘れない。

彩月「ーーそこの女官さん、少し宜しいかしら??」

振り返る２人の女官。私の顔を見た瞬間、真っ青に変える。

彩月「なにも怖い事はないですよ??少しの間、木に縛り付けられて放置されるだけですから。素っ裸じゃないだけ、感謝してくださいね??」

ドス黒いオーラを纏いながら、彼女たちに詰め寄る。その後、彼女たちの悲鳴が教皇の間中に響いたのは言うまでもない。

セージ「ーーまた、彩月がなにかやらかしたようだな」

女官長「嫌がらせをした女官たちを木に縛り付けてくると申しておりました」

セージ「聖闘士や兵たちには何事もないと伝えてくれ。私は彩月の様子を見てくる」

そんな会話がされているとは露知らず、嬉々として女官を縛り付けていたのだった。

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(ふぅ、出来た♪)
(楽しそうだな、彩月)
(もうね、最っ高に楽しかった♪)