彩月視点

ーーデフテロスの膝枕最高だった。今度は私がしてあげなきゃね。する機会があれば、だけど。あっ、お茶が出来た。

彩月「ーーデフテロス、お茶が出来たわよ」

デフテロス「ありがとう」

彩月「…ねぇ、お茶の後に少しだけ私に付き合ってほしいのだけど…良いかしら??付き合うと言っても私の組手に、だけど」

私の力量に興味を持ったのか、引き受けてくれた。ただし、手加減はしてくれと頼むのも忘れない。

デフテロス「見た限りそれ程弱くはないみたいだな。小宇宙だけなら、黄金に近い白銀…」

彩月「前に同じ事を言われたわ。私ではわからないんだけど」

苦笑しながらデフテロスを見ると、笑いながら頭を撫でる。そんなに私の頭は撫で良いのかしら??何故か良く撫でられるけど。

彩月「ーー宜しくお願いします」

準備運動を軽くし、デフテロスに向き直る。構えると、ニッと笑われた。なんか怖いな…。

デフテロス「ーー行くぞ」

デフテロスから攻撃の雨が降り注ぐ。…手加減してくれてるから避けやすい。此方からも攻撃しなきゃね。デフテロスのパンチを避けた後、すかさず回し蹴りを入れる。片手で止められたけど。

デフテロス「威力は中々だが。…スタミナが足りんな。もう少し体力を付けるべきだ」

息が上がるのが早い。最近サボってたからなぁ。…階段を行ったり来たりはしてるけど、それ以外してなかったからなぁ。一般女性よりはついたもん、体力。←多分だけど。

彩月「努力します。聖闘士並に付けようとは思ってないから、言っておくけど」

デフテロス「わかっている」

クツクツ笑いながら言っている。…わかってないでしょ。私は強くなりたい訳じゃない。趣味で技を覚えたいだけなんだもん。そう言えば、まだアスプロスに技を見せて貰ってなかったわ。近々見せて貰おう。

彩月「お茶飲んで帰るわ。お夕飯、作っとく??アスプロスは今日も教皇の間に籠ってるのよ。全く、明日か明後日には強制で帰らせてと伝えなきゃ」

デフテロス「アスプロスに手を焼いているな」

彩月「焼いたり焼かれたりの繰り返しね。技を見せて貰いたいから明日にでも強制で帰らせるようサーシャに言わなきゃ」

伸びをし、食器を持って帰る。双児宮に着いたと同時に、今日は帰れないとアスプロスから小宇宙通信が入った。

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(明日には強制送還させるんだから)
(なんだ、寒気が…)
(…彩月に言われるだろうな、帰って来いと)