双児宮での生活

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アスプロス視点

ーー面白い女が来たものだ。時空の神・クロノスの加護を受けていると教皇が言っていたが。何故力に頼ろうとしないのか…使える程の力を持っていると言うのに。

彩月「アスプロスー、早く早く♪」

アスプロス「…子供か」

彩月「あぁ、今失礼な事言った??子供じゃないわ。これでも…」

これでもと言いかけて口をつぐんだ。…何歳だ。

彩月「アスプロスは、25だっけ??」

アスプロス「何故知っている。…あぁ、教皇にでも聞いたのか」

彩月「そうそう。セージやハクレイには色々お世話になってるから。私の後見人だしね。サーシャとも昔から知っているから仲が良いのよ??友人としても、姉としてもね」

微笑みながらそう語る彩月。…彼女の事を少し調べたのは良いが、なにもわからなかった。普通に探したらだがな。教皇になるために色々と調べものをしていたら、彼女の事を記した物を見付けた。…彼女は女神の転生体で、まだそれに気付いてない。今はまだ、様子を見ているそうだが。

彩月「なにを考えてるの??」

いつの間にか目の前に来ていた。…顔を近付けて覗き込んでくる。

アスプロス「なんでもない。…買うものは決まったのか??」

彩月「えぇ。私の部屋に向日葵を飾ろうと思って」

向日葵。ーーあなたをずっと見つめています…か。

アスプロス「…誰か好いている男でも居るのか??」

彩月「ーーさぁ??でも恋や愛をするのは良い事だと思うわ。ほら、春も恋する季節って言うじゃない??私は好きよ」

本気で恋をした事はないけどと、小さく呟くのを聞いた。

アスプロス「愛だの恋だの、世迷い言だろう」

彩月「そうかもしれない。でも…私はその世迷い言が素敵だと思うから。アスプロスもしたら良いのよ、恋を。女官はおすすめしないけど。アスプロス程の人なら、きっと素敵な女性に出会えるわ」

笑う彩月に釣られてしまう。

彩月「後買うものは…。ぬいぐるみかな」

アスプロス「…ぬいぐるみ??」

この年でぬいぐるみとは、可愛らしい趣味な事だ。

彩月「あっ、今笑ったでしょう??」

アスプロス「…いや、笑ってなど…プッ」

やっぱり笑っているじゃないっと怒り拗ねる姿は、年齢より幼く見える。わかっているのかわかっていないか、定かではないが。



(もう、アスプロスは意地悪なんだから)
(そう怒る事でもないだろう)
(怒ってないわ、拗ねているだけ)
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