彩月視点

ーー今日で金牛宮とお別れか。１ヶ月ってあっという間ね。毎日会っていたサロにも中々会えなくなるし。テネオとセンリサとも頻繁には会えないわね。

彩月「今日までお世話になりました。１つ上に上がるけど、また遊びに来るわね。毎日は無理だけど、たまに来るから」

サロ「絶対来てください。僕、待ってますから!!」

可愛いサロを撫でくり回す。本当に可愛いんだからっ。

彩月「私、アスプロス苦手なのよね。なに考えてるかわからないし。腹黒だし。怖いし」

野心家だし。でも、苦手であっても嫌いにはなれないのよね。

アルデバラン「それは言い過ぎではないか??」

彩月「良いのよ。私の本心だし。多分、私がそう思っているだろうなとは踏んでいそうだもん。気にしないわ」

はぁ、アスプロスとデフテロスは似ているようで似ていない。似ているのは顔と声だけね。付き合いやすいのはデフテロスの方ね、やっぱり。

彩月「双子座は本当に困るわ。どう付き合ったら良いのかわからない」

アルデバラン「悪い奴ではないんだけどな」

彩月「それはわかるわ。でもーー」

アスプロスは昔に杏馬に会ってる筈。それを言ったらシオンもか。…私は会いたくないんだけどな。でも、何処かで必ず会ってしまうだろうから要注意ね。ーー会ったら顔面にパンチ入れてやるんだから。

アルデバラン「ーーまた難しい事を考えて居るのか??眉間に皺が寄っている」

彩月「あらら。いけないいけない。難しくはないけど、ちょっとした考え事ね。ゴメンなさい、心配掛けて」

アルデバラン「いつでも心配するさ。彩月は放っておいたら無茶をしかねないからな。俺で良ければ相談に乗るから、なにかあれば言ってこい。いつでも待ってるからな」

彩月「ありがとう、アルデバラン。時が来たら、相談させてね」

ニコッと笑いながらそう言うと、必ずだと言い私の頭を撫でてくれる。アルデバランの手は大きいから落ち着くのよね。安心できるし。…よし、癒されたから今晩のご飯を作らなきゃ。

彩月「そろそろご飯を作らなきゃ。アルデバランも手伝ってくれる??」

アルデバラン「あぁ、任せろ」

そう言い、２人でキッチンに向かう。その様子を３人が優しく見守っていた。

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(アルデバラン様にお似合いなんだけどなぁ…)
(仕方ないわ、彩月さんの希望で全部の宮を回るんだから)
(また来てくださいね、彩月さん)