彩月視点

ーー誘拐犯のアジトみたいな所に連れてこられた。拐われてきたであろう女の子が、私を含めて１０人。他の部屋にも居るみたいね。雑魚相手だけど、何人か来て貰った方が良いかな。

彩月「ーーねぇ、今まで拐ったのはこれで全員??」

見張り役の男に尋ねるとニヤニヤ笑いながら答える。

「あぁ。姉ちゃんを入れると、３０人くらいか。今日、売りに行くからな。…姉ちゃん、えらく別嬪だな。売る前に一回ヤらせろよ」

近付いてきて顎をクイッと持ち上げられる。

彩月「ふざけんじゃないわよ。その汚い手で触らないで」

私の台詞が勘に触ったのか、男に殴られた。…痛いじゃない。

「調子に乗るなよ、このアマ。お前は俺たちの金蔓なんだからな」

彩月「そう上手くは行かないからね」

っ!!小宇宙が近付いてくる。この小宇宙は、アルデバランね。後はーー何故、黄金聖闘士の皆が??

彩月「…貴方達、殺されないようにね」

「なに言ってんだ??」

此処には雑魚が２人。後は何処かに居るだろうけど。私が数えただけでも、この組織みたいなのは５０から居る。ボスに引き合わされたけど、雑魚だった。クズだったな。男達がかなり騒いでいる。

彩月「…迎えが来たみたいね。其処、退いてくれる??」

「はぁ??退ける訳が…ぐあっ!!」

回し蹴りで撃沈。もう１人は股間を蹴り上げてやった。ざまぁ♪

彩月「その内静かになるから、それまで待っていましょう。私の仲間が迎えに来てるから」

泣いている女の子の涙を拭って元気付ける。うん、女の子は笑っている顔が一番ね。

アルデバラン「ーー彩月、無事か!?」

彩月「大丈夫よ。頬を叩かれただけだし。其処で伸びているから」

先に女の子達を逃がし、最後に私とアルデバランが出ていく。出ていく際に、踏みつけるのも忘れない。

彩月「あら、なにか踏んだかしら??」

アルデバラン「……。気のせいだろう」

突っ込みを諦めたアルデバラン。←

彩月「こんなに可愛い子ばかり集めて。私が嫁に貰いたいわ」

シジフォス「女性の君では無理だろう」

それはそうか。しかも私は百合ではないからね。…なんの話をしてるんだろう??

→

(と言うか、何故皆が此処に??)
(彩月が拐われたと聞いたら、じっとして居られなかったよ)
(もう少しでお師匠まで出てきそうだったからな)
(…セージ、貴方って人は)