彩月視点

ーーお掃除していたら、急に意識が遠退いた。しかも、何故か私は眠っていて、夢を見ている。またこの夢。私じゃない私の。誰かを探しているような、見付けてくれるのを待っているような。

『あの方は、いつの世も私を探していらっしゃる。けれど、あの方のなさった事を私はまだ許せそうもない。あの方を愛しているからこそ。それをわかってくださいませ。ーー様』

いつも大事な部分、名前だけが聞こえない。私に似た顔の彼女は、誰を想い誰を愛しているのだろう??私も、こんな風に誰かを想える日が来るんだろうか??ーーそう思った所で目が覚めた。

彩月「…私の部屋??」

センリサ「彩月さん、良かった。気が付かれたんですね??覚えてますか??掃除をしていて倒れたんですが…」

彩月「…あぁ、そうだったわね。急に意識が遠退いたの。心配掛けてゴメンね。アルデバランにも謝らないと」

そう言うと、センリサが呼びに行ってくれた。

アルデバラン「大丈夫か??帰ってきたら倒れていたから心配したぞ」

彩月「ゴメンなさい、アルデバラン。大丈夫。夢見が悪いせいだから、気にしないで」

アルデバラン「夢??」

中身までは話せないけど。と苦笑しながら伝えると、今日はもう無理をするなと言われてしまった。いやいや、起きてご飯の準備くらい出来るって。

アルデバラン「今日は様子を見て休め。明日からやって貰うから」

頭を撫でられながら諭される。…子供扱いされてるようだが、好きだから仕方ない。素直に頷いておく。でも、退屈だ。センリサと話をしようと思うと、センリサはアルデバランの手伝いに行ってしまった。その後、セージから小宇宙通信が入った。大丈夫かと。セージ以外にも、シオンやレグルス等から声を掛けて貰った。皆に心配しないでと伝えたけど。１番焦っていたのはサーシャかもしれない。降りてくるとまで言っていたから。落ち着かせるのが大変だったけど。

彩月「ふふっ、愛されてるのかしら??私ってば。アルバフィカさえも、心配して大丈夫かと聞いてくれたのだもの。萌えたわvv」

デフテロスにも心配掛けちゃったかな??そうだ、明日にでもお菓子焼いて持っていこう。食べてくれるかな??アルデバランたちのも焼かなきゃね。後は、シオンとアスプロスか。

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(一杯作らなきゃ)
(飯が出来たが、食べられそうか??)
(大丈夫。いただくわ)