金牛宮での生活

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私の名前

彩月視点

ーー休憩がてら、ギリシャ語の本を読んだり書いたりしている。たまに、アルデバランが見てくれる。外に気分転換に上下の宮を行ったり来たり。

彩月「お兄ちゃんは出掛けてる。アルデバランは夕方には帰ってくるけどまだ時間がある。シオンは音がしてるから聖衣を直してるのね。…アスプロスか、なんかちょっと怖くて苦手なんだよね。蛇に睨まれた蛙な状態と言うか。でも、仲良くはなりたいし。勉強くらいなら教えてくれそうだし。…居るかな??」

重い足取りで階段を登っていく。着いたは良いけど、小宇宙で確認してから来るべきだった。小宇宙で尋ねたら執務中だと返された。ホッとしたのは良いが、このまま帰るのは暇だし双児宮の周りをぶらぶらする事にした。

彩月「ちゃんと見るのは初めてだ。全ての宮ってこんな感じで出来てるのかな??」

??「ーー女、何者だ」

彩月「っ!?」

首に腕を回され絞められる。ちょっ、苦しいのですがっ。このアスプロスと同じ声は…。ーーようやく会えたのね。

彩月「ーー桜小路 彩月よ。貴方は、アスプロスと同じ声をしているのね。兄弟??」

私の名前を告げると、絞められていた力が緩くなった。多分、アスプロスから聞いているんだろう。腕をゆっくり外し、振り返るとマスクを付けたデフテロスと目が合った。

彩月「あら、やっぱり。そっくりなのね。双子座の聖闘士は双子だって聞いた事があったからもしかしたらと思ったけど。…貴方の名前は??」

デフテロス「俺は影だ。名などな「影としてじゃなくて、貴方を知りたいし、貴方の名前で呼びたいの」…デフテロスだ」

素直に教えて貰えるとは思わなかったから、思わず笑ってしまった。

彩月「教えてくれてありがとう、デフテロス。また、会って話をしましょう??貴方の話を聞きたいわ」

手を振り、私は金牛宮へ降りていく。

アルデバラン「ーーなにか良い事でもあったのか??」

彩月「お散歩していたら、良いもの見付けたの。私だけの良いもの」

アルデバラン「そうなのか??」

そう言いながらアルデバランは私の頭を撫でてくる。…癒されてしまうのは仕方あるまい。落ち着くし。アルデバランって、癒し系だなと最近ふと思うわ。



(今日も一緒に作りましょう??)
(そうだな)
(今度お菓子を持ってデフテロスに会いに行こう。喜んでくれるかしら??)
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