彩月視点

ーーわぁ、此処がロドリオ村ね。生活用品何処に行けばあるかな。ぁ、彼処かな。雑貨店みたいなのがある。…そう言えば、これってなんか。

彩月「ーーデートみたい…」

カルディア「っ!?!?」

彩月「なんてね。馬鹿な事言ってないで買うもの買わなきゃ。カルディア、あのお店入るから」

雑貨店に入ると、やっぱり正解。可愛いカップや小物が色々ある。もしも欲しいものがなければクロノスに揃えさせれば良いだけだし。…ぁ、林檎柄のカップだ。

彩月「ねぇ、カルディア。これ可愛くない??」

林檎柄のカップを見せると林檎か…と呟いた。そうだ。帰りにアップルパイ買って帰ろう。

カルディア「そんだけで良いのか??」

手に持っているカップと小物を見て言う。…私の生きている時代が違うから、揃えられる物に限りがある。見渡す限り１番欲しい箸がない。当たり前だけど。…童虎に聞けばわかるかな??良いや、それも込みでクロノスに揃えさせよう。

彩月「欲しいのが余りなくて。そうだ、カルディア。花瓶も買いたいから、もう少し見ても良い??」

カルディア「見ても良いが、早めにな」

カルディアに頷き返し、花瓶を見る。一輪挿しの花瓶を見付けた。ガラス細工でかなり綺麗。これにしよう。会計を済ませ、カルディアと店を出る。少し歩いた所に花屋を発見。もしかして、アガシャちゃんのお店かな??と思い店内を覗くと、正解だったのかアガシャちゃんが居た。お父さんと一緒に。

彩月「すみません、この花を一輪いただけますか??」

私が見付けたのは白い薔薇。鈴蘭や水仙にもかなり惹かれるものがあったけど、最初から白薔薇を買うつもりだったからと諦める。

アガシャ「お姉さん、初めて見ますね。最近引っ越しでもされたんですか??」

彩月「えぇ。聖域で使えることになったの。今、ちょっとした買い物をね」

アガシャちゃんとの話に花を咲かせていると、そろそろ帰るぞとカルディアに声を掛けられた。あぁっ、まだ話したいのに。…セージに小宇宙通信入れるの忘れてた。更にサーシャとお茶しようねって言ってたんだ。急がなきゃ‼アガシャちゃんに別れを告げ、ケーキ屋に寄ってケーキを買い急いで聖域に戻る。…その後、セージとシジフォスからお説教を食らったのはまた別の話。

→

(怒られた後のケーキは格別ね。サーシャとセージも食べて。カルディアと選んだんだから)
(彩月さん、美味しいですね♪)
(成る程。だからアップルパイなのか)