彩月視点

ーーシオンにも似合うと言って貰って喜びまくる私。ぁ、セージに出掛けたいって言うの忘れた。まぁ良いか。教皇の間を出たのは良いけど、誰か見付けて…。居た!!

彩月「カルディア♪」

カルディア「なんだ、彩月じゃねぇか。どうしたんだ??」

彩月「下に降りるんだよね??天蠍宮までで良いから、私も下ろして」

お願いと言うと、最もらしい返答が返ってきた。

カルディア「それは構わねぇが、教皇には許可取ったのか??」

彩月「ちょっと出掛けるくらいだから大丈夫だと思う。後で小宇宙通信入れるし」

カルディア「出掛けるって、聖域でも見て回るのか??」

彩月「それも魅力的なんだけど、違うの。聖域のお膝元であるロドリオ村に行こうと思って」

内緒よ??と唇に人差し指を当てて言うと、ニヤッと悪戯っぽい笑みを浮かべる。

カルディア「なら、俺も付いて行こう。護衛がてらな」

彩月「良いのよ??途中までで。そんな事したら、カルディアが怒られちゃうわ」

カルディア曰く、私１人で行かせるよりはいいって。確かに、迷子の確率とかあるからな。初めての土地は迷うだろうし。時間も掛かるし。でも、良いのかな??渋る私を見かねたのか、行くのか行かないのかと問われる。行くと答えると、決まりだなと笑った。急いで着替えに戻り、桜色のワンピースに着替えてカルディアの元に戻る。

カルディア「俺も着替えなきゃなんねぇから、急ぐぞ」

そう言い終わらない内に私を横抱きにし、階段を降り始める。それに慌てて小宇宙を小さく抑え込む。双魚宮は難なく通れた。次はデジェルの宝瓶宮。この十二宮はイケメン揃いだけど、恐ろしいトラップのようだ。次は磨羯宮。その次は人馬宮。…なにを隠そう、隠さないけど。シジフォスには見付かりたくない。怒ると怖そうだから。人馬宮を越えるとカルディアの護る天蠍宮。プライベートルームのドアの前で待たされる。少しするとラフな格好をしたカルディアが出てきた。また横抱きにされ、降りる。

天秤宮も越えると、処女宮が見えた。それからは何事もなく、獅子宮・巨蟹宮・双児宮・金牛宮・白羊宮をも突破し、いざロドリオ村へ私たちは向かうのだった。花屋でアガシャちゃんに会えたらいいな♪

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(んで??ロドリオ村に行ってなにすんだ??)
(買い物。自分の使うものを買いたいの。その後は、花屋に行って花を買うの)
(ふーん…)