彩月視点

ーーバイトが終わって家に帰り、私はお宝の山との至福の時を過ごしていた。お宝とはなんぞと??私のお宝は、聖闘士星矢ＬＣの漫画!!外伝と本編両方。無印はアニメを見ただけだけど。っと、そんな事を言っている場合じゃないわ。イケメンが不法侵入してるんだけど!!


彩月「ーー何処から入ったの。言わないと殴りますよ…」

??「…もう、殴っているではありませんか。ーー私の名はクロノス。時空を司る神。貴女を迎えに来ました、桜小路 彩月」

クロノスって、ギリシャ神話の??ゼウスやハーデス・ポセイドンの父??なんでそんな神様が私の所に??迎えに来ましたとか、意味がわからないんだけど…??

彩月「意味がわかりませんが、なにがしたいのですか??新手の誘拐方法??そんな危ない事に私を巻き込まないでください。私の至福の時間を邪魔しないで」

一気に言いたい事だけ伝え、本に目を通す。やっぱりイケメンパラダイスよね、聖闘士星矢の世界って。行ってみたいわ…!!

クロノス「仕方ありませんね。彩月を聖闘士星矢の世界にご招待しようと思っていたのですが、残念です」

ーー!?!?聖闘士星矢の世界っ?!?!

彩月「行きます!!連れていってください!!」

身代わり早い??当たり前よ!!聖闘士星矢の世界よ!!??行かない方がどうかしてるわ。怪しさ百万倍だけど、場所の名前だけに食い付かなくてどうするの!?!?

彩月「連れていってくれるんですよね??神様は嘘は吐かない筈ですし」

クロノス「当たり前です。ＬＣで如何ですか??」

彩月「ーー大好きです」

私の答えに満足そうに微笑む。…予想通りって訳ね。はぁ…愛しのアローンに会えるなんて…。

彩月「パラレルワールドにしても、一応無印の２４３年前の聖戦って設定だもんね。子供のサーシャたちに会えるかしら」

アテナに頼んでるって話だから、会えるはずよね??それ以外も大好きだけど!!

彩月「そうとなったら、準備をしなきゃ。いや、逆に持っていったら邪魔になるか。…やっぱり持っていくのはよそう。スマホと自分自身だけで良いか。でも充電がな…」

ソーラー式の充電器持ってけばなんとかなるかな。なんともならなかったら、クロノスに任せよう。なんとかしてくれるでしょ。私の妄想が膨らむ一方、クロノスは始終笑顔であった。

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(その前に、１つ話しておかなければならない事があるのです)
(そうなの??じゃあ、簡潔に)