彩月視点

ーーそう言えば、サーシャの姿が見えない。アテナ神殿に居るのかな??あっ、奥からニケを手にしたサーシャが見えた。私に気付き、凄く嬉しそうに笑った。

彩月「ーー久し振りね、サーシャ。約束を守ってくれてありがとう」

サーシャ「いいえ。良く来てくださいました。皆に自己紹介をお願いします」

彩月「初めまして、桜小路 彩月と申します。暫くの間、聖域でお世話になります。宜しくお願い致します」

微笑めば皆照れている。おろ??どうして照れるんだ??皆も自己紹介してくれたので、１人ずつ握手を交わす。流石に、アルバフィカには避けられたけど。

サーシャ「彩月さんの詳しい話は後日改めて。彩月さん、ご要望はなにかありますか??」

彩月「十二宮を制覇したい。女官としてで良いから、全部の宮を回りたいんだけど。駄目かしら??」

私の台詞に賛否両論。反対するのは勿論、魚座のアルバフィカだ。

アルバフィカ「私の宮は魔宮薔薇が敷き詰められている。香気を吸えば死に至るんだ。私の宮はなかった事に「却下」なっ!!??」

彩月「夢小説のヒロインなめんなよ。そんなのは彼奴の神気とかでなんとかなる(はず)」

なんとかならないと困る。ーーアスプロス居た!!って事は、死ぬ前か。ちくせう、イケメンが死ぬのを見たくないのに。アスプロスに視線を向けるとバチッと合ってしまった。直ぐ様逸らすと、向こうは笑っている。

彩月「下から順に行こうかな。１ヶ月ずつ回れば１年以内に全部回れるわね」

セージ「では、白羊宮からですな。シオン、彼女を頼むぞ」

セージの台詞で確定され、皆苦笑い。よし、最期はあのお願いをするだけ。

彩月「皆にお願いがあるの。良いかな??」

童虎「なっなんじゃ??」

そんな狼狽えなくても。取って食う訳じゃないのに。

彩月「皆の技を教えて欲しいの。聖闘士になりたい訳じゃないんだけど、自分の身は自分で守れるようになる為に」

マニゴルド「彩月なら、そんな事しなくても強いじゃねぇか。一般的な女より」

彩月「私、人の技は見て覚えるの。１度見ればどんな技も使える(ようになるらしい)わ」

サイコキネシスもイケるかな。テレポート１回見たし。短距離なら出来る気がする。と言うことで、やってみる。マニゴルドの側に居たのが、やってみたらレグルスの後ろに居た。やれば出来るじゃん♪

→

(わーい♪出来ちゃった♪)
(…教皇、彼女は聖闘士の資格が、あるのではないでしょうか)
(彼女は特殊なのだ。皆、彼女の望む技を教えてやってくれ)