彩月視点

ーーやって来ました、聖域に。うわぁ、凄い凄い!!階段が半端ない!!…上の教皇の間まで行くんだよね??私の足で、今日中に辿り着けるかしら??

彩月「１２星座になぞられていて、下から白羊宮・金牛宮・双児宮・巨蟹宮・獅子宮・処女宮・天秤宮・天蠍宮・人馬宮・磨羯宮・宝瓶宮・双魚宮だったかしら??で、マニゴルドが巨蟹宮、シオンが白羊宮ね」

マニゴルド「よく知ってんな。それもお師匠からか??」

彩月「ハクレイから教えてもらったのよ。私の後見人になってくれてるから」

たまに小宇宙通信でやり取りしてたから。遠くまで送受信出来るようになったのは此処半年くらい前からだけど。セージとも、小宇宙通信でちょこちょこやり取りしてたから、今回の話が出せたのもある。たまに手紙も書いてたから、今回の知らせも手紙になったんだなと思ったけど。

シオン「我が師・ハクレイとも知り合いだったとは。貴女は何者なのだ??」

彩月「それは女神に説明をして貰って。彼女が知っているから、私の事は。私が知らない私の事も、多分知ってるかも。何処まで私の事を彼奴から聞いたのかは聞いた事ないし。私は桜小路 彩月。それ以上でもそれ以下でもないわ」

…話ながら昇るのは辛い。息切れしてきた…。つか、まだ金牛宮にも辿り着けてないし。

マニゴルド「このまま上がってったら夜になっちまうな」

マニゴルドは私の持っていた荷物をシオンに渡し、私を横抱きにする。その際驚き、きゃっ!!と声が出た。…こんな声出せたんだな。←

マニゴルド「ちょっと急ぐわな。おい、シオン。荷物は頼んだぜ??」

ため息を吐きながら後を着いてくるシオン。光速でも音速でもない。普通よりかなり早い速度で駆け上がっていく。あまりにも早すぎると酔いそうだからね。気を使ってくれたのかも。暫くすると、教皇の間に着いた。

シオン「此処が教皇の間だ。この奥に、セージ様とアテナ様がいらっしゃるーー失礼します」

中に入ると、黄金聖闘士全員が左右に控えていた。凄い迫力。

セージ「シオン・マニゴルド、ご苦労であった。初めまして、と言うのも変だな。彩月、息災ですか??」

彩月「えぇ。元気にしてたわ。手紙や小宇宙で会話はしていたけど直接会うのは初めてだから、初めましてで良いんじゃないかしら??会えて嬉しいわ、セージ」

ニコッと微笑めば、仮面で表情は見にくいけれど微笑み返してくれたのは口元を見ればわかる。皆なにか言いたそうにしているけど、どうしたのかしら??

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(教皇を呼び捨てに出来るのはアテナ様かハクレイ様くらいなものだが)
(面白そうな女が来たもんだ)
(シジフォスとカルディアがめっちゃ見てる)