彩月side

－－引き継ぎ終わってたらしく、そのまま獅子宮へ。もう、レグルス可愛がるんだから!!抱き締めるんだから!!

彩月「－－…………」

レグルス「彩月、動けないんだけど…??」

動けなくしてるんだもん。可愛いレグルスを抱き締めてるんだもん。仕方ないよね。

レグルス「彩月、少し離してくれ」

しぶしぶ…本当にしぶしぶ離すと、私は後ろから抱き締めてたんだけど、レグルスは正面から抱き締めてくれた。

彩月「～～～～っ」

レグルス「彩月はこっちの方が嬉しいんじゃないかって。…どう??」

－－誰だ、レグルスに感情がないって言ったのは。私の喜ぶ事わかってるじゃないか。あのさ、独り言なんだけど。このまま結婚したいって思っても良いよね??あああああっ、もう、本当に、大好き!!

彩月「レグルス、大好きー!!」

レグルス「うん、俺も大好きだよ」

ぐふっ、なんて破壊力なの…。ストレートに言われただけなのに。と言うか、私とそんなに変わらない身長だけど、体付きはやっぱり聖闘士と言った感じで筋肉質だ。私を横抱きしてそのまま教皇の間まで行けるし。…細くても筋肉あるのは、アルバフィカもそうよね。アスミタは細すぎると思うのは私だけ??

レグルス「そうだ、今度同期の訓練生仲間を紹介したいんだ。耶人って言うんだけど、良い奴なんだ」

一角獣座の聖衣を貰うのはもう少し先だけど、彼も聖闘士として聖戦に巻き込まれるのよね。レグルスも、聖戦で－－

レグルス「彩月??なんで泣いてるんだ??」

レグルスに指摘されて気付いた。誤魔化す為なんでもないと言ったけど、レグルスは私を優しく抱き締めてくれた。

レグルス「こう言う時、どうしたら良いのかわからない。でも、こうすれば少しは落ち着けるんじゃないかって。嫌なら抵抗して」

うううっ…、可愛すぎて抵抗出来ない。それに、落ち着くのも本当だし…。と言うか、レグルスに…ってもう一回叫びたい。心の中で。

彩月「ねぇ、レグルス。もう少しこのままでも良い??」

レグルス「彩月が嫌じゃなければ、俺は良いよ」

…あぁ、そんな屈託のない笑顔を向けないで。テンマを思い出してしまう。一緒に居たアローンの事も。…あのまま、何事もなく孤児院で過ごせていたら…。聖戦なんて起きなければ…。そう思わずには居られない。

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(よし。レグルス、ご飯にしよう!!)
(落ち着いたみたいだけど、少し無理してるような…??)