千夜side

－－結婚式って言った??私と、綱吉が??待って、今気持ちを確かめ合った所だけど、これって夢なの??

千夜「－－いひゃい…」

ほっぺを抓ってみる。うん、痛い。夢じゃない…。現実だとしたら、綱吉の隣でウェディングドレスを着られるの??

沢田「…もう、また泣いてるの??」

千夜「だって…、嬉しすぎて…。涙止まらない…」

本当に嬉しすぎて。綱吉が私を選んでくれるなんて、思わなかったから。夢じゃないって、わかったから。…あぁ、本当に嬉しすぎてどうにかなりそう…。

千夜「恭弥くんに報告しなきゃ。恭弥くん、喜んでくれたら良いな」

沢田「…俺も、咬み殺されないように説得しなきゃ…」

確かに、とは言えなくて。苦笑いを浮かべる。恭弥くん、祝ってくれると良いんだけど。

雲雀「－－誰が誰と結婚するって??」

千夜「恭弥くん!!いつ、戻ってきたの??」

今さっき、と私の頭を撫でてくれる。日本とイタリアを行き来するのも大変なのに。と言うか、あっちに暫くは留まる筈だったのに。

千夜「恭弥くん、なにかあった??向こうに暫く居る筈だったのに、急に帰ってくるなんて」

雲雀「基地の事でね。通信じゃ、埒があかないから。…沢田綱吉、千夜を妻にしたければ僕を倒してからだね」

千夜「駄目だよ、恭弥くん。私が、綱吉じゃないと駄目なんだから。それに、２人には私の事で戦ってほしくないし」

２人が戦えば、無事では済まないだろうし。どちらかが確実に怪我するのは目に見えてる。…綱吉が、とは言わないけど。

山本「千夜、此処に居たのか。小僧が呼んでたぜ??」

リボーンくんが??なんだろ、なにかあったのかな…。

リボーン「ツナとの結婚の話は聞いていた。千夜、お前はそれで良いんだな??」

私がこの世界の人間ではないから、そう聞いてくれてるのね。勿論、いつかは離れ離れになってしまう事になるかもしれない。でも、そんな事より私は綱吉の隣で支えたい。私の知る、あの十年後は嫌だから。守護者やファミリーに辛い思いをさせるくらいなら、いっその事…。

リボーン「－－千夜、下手な事は考えるなよ。良いな」

千夜「リボーンくんは心が読めるの??…そうね、まだそうだと決まった未来ではないかもしれないから」

そうならないように、私は未来を変える。綱吉の代わりにはなれるよね??

大空の代わりは居ないから

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(私の代わりは誰でもなれるから)
(千夜、お前…)