僕が君の手を握り返したのは、
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レグルスside
ーー彼女と、教皇の間に続く廊下ですれ違った。少し慌てた様子だったから、どうしたのかと聞くと、闘技場を使わせて貰いたいから教皇に許可をもらいに来たと教えてくれた。
レグルス「なんなら、一緒に行こうか??俺からも頼んであげるよ」
亜夜「ありがとう、気持ちだけ受け取っておくわ。私用で使わせて貰うだけだし。…でも、人目に付かない所の方が良いかも。どうしようかな」
レグルス「人目に付かなそうな場所??なら、聖域の裏の外れに草原があるんだ。其処に行ってみる??教皇に、其処を立ち入り禁止区域にして貰えば良いんじゃない??」
そう言うとパアッと顔を明るくさせる彼女。ーー可愛い…。
亜夜「セージに頼んでみる‼ありがとう、レグルス」
走り去ろうとする彼女の手を掴むと、きょとんとした顔で振り返り首をかしげる。
レグルス「あのさ、俺も付いて行って良い??」
亜夜「ーー恥ずかしいから、他の皆にはナイショよ??」
教皇に頼み、立ち入り禁止にしてもらった草原に来ると、彼女の顔が真剣なものになる。俺に数歩下がるように言うと拳を振り上げおもいっきり地面に叩き付ける。地面がひび割れるのを目の当たりにした俺は、その場に立ち尽くす。
亜夜「ーー威力が落ちちゃってるか。ゴメンね、驚かせて。こう言うのって、余り人に見せたくないのよね。レグルスは、この場所を教えてくれたから良いかなって思ったけど。やっぱり恥ずかしいな…」
照れて舌を少し出す彼女を可愛いと思ってしまった。俺より年上を捕まえて、可愛いは駄目か。でも、年上だと威張る訳でもなく、気さくだから。そんな風に思ってしまうんだろうな。
亜夜「そうだ。綺麗なお花が咲いているから、花冠作ろうかな。それとも、花輪の方にしようかな。悩む…」
花を摘みながら考えている彼女は楽しそうで、見ている此方も楽しくなる。結局、花輪に決めたのか、いそいそと作り始める。ーーあれからどのくらい経ったか。結構な数を作っている。
レグルス「いくつ作ってるの??」
亜夜「黄金聖闘士皆・サーシャ・セージ・ハクレイ・テンマ・アローン・耶人・ユズリハ。全部で20個かな」
彼女はなんとなくだけど、アローンに惚れていると思う。勘、でしかないけど。アローンの名前を呟く時、ほんの少ししかわからないけど、目元が優しくなるんだ。彼女は多分、無意識なんだろうなと思う。
亜夜「出来た。ーーはい、レグルス。貴方に一番最初に受け取って欲しい」
レグルス「…俺が最初に貰って良いの??」
亜夜「だって、今一緒に居るのに。後で渡すなんて、可笑しいじゃない。男の子に花輪はないなと思ったんだけど。サーシャに触発されたのね、きっと」
クスクスと笑う彼女の顔は、輝いて見える。ーー受け取り、右手に着けると満足そうに頷く。
亜夜「ありがとう、レグルス。戻ろうか。この後、なにもないなら私の部屋でお茶しようよ。テンマやアローンたちを呼んで」
彼女は俺の左手を取り、歩き始める。ーー今気付いた。俺は彼女が愛しいのだと。気持ちに気付き、彼女の右手を握り返すと彼女もまた握り返してくる。この気持ちは、まだもう少し自分の中にしまっておこう。彼女の笑顔を隣でもう少しみていたいから。
ーー彼女と、教皇の間に続く廊下ですれ違った。少し慌てた様子だったから、どうしたのかと聞くと、闘技場を使わせて貰いたいから教皇に許可をもらいに来たと教えてくれた。
レグルス「なんなら、一緒に行こうか??俺からも頼んであげるよ」
亜夜「ありがとう、気持ちだけ受け取っておくわ。私用で使わせて貰うだけだし。…でも、人目に付かない所の方が良いかも。どうしようかな」
レグルス「人目に付かなそうな場所??なら、聖域の裏の外れに草原があるんだ。其処に行ってみる??教皇に、其処を立ち入り禁止区域にして貰えば良いんじゃない??」
そう言うとパアッと顔を明るくさせる彼女。ーー可愛い…。
亜夜「セージに頼んでみる‼ありがとう、レグルス」
走り去ろうとする彼女の手を掴むと、きょとんとした顔で振り返り首をかしげる。
レグルス「あのさ、俺も付いて行って良い??」
亜夜「ーー恥ずかしいから、他の皆にはナイショよ??」
教皇に頼み、立ち入り禁止にしてもらった草原に来ると、彼女の顔が真剣なものになる。俺に数歩下がるように言うと拳を振り上げおもいっきり地面に叩き付ける。地面がひび割れるのを目の当たりにした俺は、その場に立ち尽くす。
亜夜「ーー威力が落ちちゃってるか。ゴメンね、驚かせて。こう言うのって、余り人に見せたくないのよね。レグルスは、この場所を教えてくれたから良いかなって思ったけど。やっぱり恥ずかしいな…」
照れて舌を少し出す彼女を可愛いと思ってしまった。俺より年上を捕まえて、可愛いは駄目か。でも、年上だと威張る訳でもなく、気さくだから。そんな風に思ってしまうんだろうな。
亜夜「そうだ。綺麗なお花が咲いているから、花冠作ろうかな。それとも、花輪の方にしようかな。悩む…」
花を摘みながら考えている彼女は楽しそうで、見ている此方も楽しくなる。結局、花輪に決めたのか、いそいそと作り始める。ーーあれからどのくらい経ったか。結構な数を作っている。
レグルス「いくつ作ってるの??」
亜夜「黄金聖闘士皆・サーシャ・セージ・ハクレイ・テンマ・アローン・耶人・ユズリハ。全部で20個かな」
彼女はなんとなくだけど、アローンに惚れていると思う。勘、でしかないけど。アローンの名前を呟く時、ほんの少ししかわからないけど、目元が優しくなるんだ。彼女は多分、無意識なんだろうなと思う。
亜夜「出来た。ーーはい、レグルス。貴方に一番最初に受け取って欲しい」
レグルス「…俺が最初に貰って良いの??」
亜夜「だって、今一緒に居るのに。後で渡すなんて、可笑しいじゃない。男の子に花輪はないなと思ったんだけど。サーシャに触発されたのね、きっと」
クスクスと笑う彼女の顔は、輝いて見える。ーー受け取り、右手に着けると満足そうに頷く。
亜夜「ありがとう、レグルス。戻ろうか。この後、なにもないなら私の部屋でお茶しようよ。テンマやアローンたちを呼んで」
彼女は俺の左手を取り、歩き始める。ーー今気付いた。俺は彼女が愛しいのだと。気持ちに気付き、彼女の右手を握り返すと彼女もまた握り返してくる。この気持ちは、まだもう少し自分の中にしまっておこう。彼女の笑顔を隣でもう少しみていたいから。