僕が君の手を握り返したのは、
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亜夜side
ーー今日は、いつもならロドリオ村で済ませる買い物をアテネ市街にまで足を伸ばしている。可愛い小物を買いたいんだけど、ロドリオ村じゃなかなかピンと来るのが見付からなくて。
亜夜「誰か誘えば良かったかしら。ミロなんかは誘えば来てくれかも知れないけど、今日は執務当番だからな…」
困った。ちょっと迷子になりかけている。初めての土地では仕方ない事だけど。そんな事を思いながら回りを見渡すと見知った後ろ姿を見つけた。あれはーーアイオリア‼小宇宙通信で後方の少し離れた所に居る事を伝えると振り返り気付くと来てくれた。
アイオリア「1人で居るとは珍しいじゃないか。買い物か??」
亜夜「本当は誰かを誘おうと思ってたんだけど、誰が執務当番で、誰が休みかわからなかったから。…シオンがデートに誘ってくるけど、仕事するように言ってきたの。最近、私みたいに逃げちゃうのよ??教皇がそんな事をしたらいけないわよね??そうそう…アイオリアさえ良ければなんだけど、私と街を回ってくれないかしら??アイオリアって確か、ギリシャでしょ??この辺りなら知ってるはずだし。ーー駄目??」
小首を傾げながら問うと、快く承諾してくれた。アイオリアは真面目で良い子ね。近くにあった雑貨屋に入る旨を伝え、小物を揃えていく。蝶をモチーフにした物を良く買う。後は、桜。でも、今日は違うものを買おうと思っている。アイオリアを見ていると、向日葵を連想させられる。アイオリアがお日様みたいだからかな。買い物を済ませ、待たせていたアイオリアにゴメンと謝る。すると気にするなと返ってきた。それからは、食事を(アイオリアの奢り。出すと言ったのに聞いて貰えなかった)して、散策して、帰る事に。人が多くて、アイオリアとはぐれそうになる。一生懸命追い掛けるけど放される一方。それに気付いたアイオリアは、躊躇いながら私の荷物を取り、空いている右手を握る。
アイオリア「はぐれるといけないから、我慢してくれ。荷物は重そうだから俺が持つよ」
遠慮するが持つと言ってくれているので、そのまま甘える事に。ありがとうと返すと、なにも言わず手を握り返された。私のペースに会わせてゆっくり歩いてくれるアイオリアの顔を見上げると、少しばかり照れているのかほんのり赤くなっている顔が見えてしまい、見なかった事に。ーー人の居ない所で、テレポートで聖域の近くまで帰ってくる。此処から教皇の間までまだ長いが頑張るしかない。そうだ、渡さなきゃ。
亜夜「ーーアイオリア、良かったら受け取って??今日のお礼に。私とお揃いなんて嫌かもしれないけど。ありがとう♪」
向日葵のストラップを渡し、階段をかけ上がっていく。
ムウ「ーー良かったですね、アイオリア。彼女からプレゼントを頂いて。1人で出掛けたと聞いて、慌てて飛び出して行ったくらいですからね」
アイオリア「…それを言うな。あれは、その…心配だったからで」
ムウ「…自覚がないとは恐ろしいですね」
なんて会話がされているとは露知らず、沙織ちゃんにお土産を渡したらどんな顔をするかなと考えながら上がっていく私だった。
ーー今日は、いつもならロドリオ村で済ませる買い物をアテネ市街にまで足を伸ばしている。可愛い小物を買いたいんだけど、ロドリオ村じゃなかなかピンと来るのが見付からなくて。
亜夜「誰か誘えば良かったかしら。ミロなんかは誘えば来てくれかも知れないけど、今日は執務当番だからな…」
困った。ちょっと迷子になりかけている。初めての土地では仕方ない事だけど。そんな事を思いながら回りを見渡すと見知った後ろ姿を見つけた。あれはーーアイオリア‼小宇宙通信で後方の少し離れた所に居る事を伝えると振り返り気付くと来てくれた。
アイオリア「1人で居るとは珍しいじゃないか。買い物か??」
亜夜「本当は誰かを誘おうと思ってたんだけど、誰が執務当番で、誰が休みかわからなかったから。…シオンがデートに誘ってくるけど、仕事するように言ってきたの。最近、私みたいに逃げちゃうのよ??教皇がそんな事をしたらいけないわよね??そうそう…アイオリアさえ良ければなんだけど、私と街を回ってくれないかしら??アイオリアって確か、ギリシャでしょ??この辺りなら知ってるはずだし。ーー駄目??」
小首を傾げながら問うと、快く承諾してくれた。アイオリアは真面目で良い子ね。近くにあった雑貨屋に入る旨を伝え、小物を揃えていく。蝶をモチーフにした物を良く買う。後は、桜。でも、今日は違うものを買おうと思っている。アイオリアを見ていると、向日葵を連想させられる。アイオリアがお日様みたいだからかな。買い物を済ませ、待たせていたアイオリアにゴメンと謝る。すると気にするなと返ってきた。それからは、食事を(アイオリアの奢り。出すと言ったのに聞いて貰えなかった)して、散策して、帰る事に。人が多くて、アイオリアとはぐれそうになる。一生懸命追い掛けるけど放される一方。それに気付いたアイオリアは、躊躇いながら私の荷物を取り、空いている右手を握る。
アイオリア「はぐれるといけないから、我慢してくれ。荷物は重そうだから俺が持つよ」
遠慮するが持つと言ってくれているので、そのまま甘える事に。ありがとうと返すと、なにも言わず手を握り返された。私のペースに会わせてゆっくり歩いてくれるアイオリアの顔を見上げると、少しばかり照れているのかほんのり赤くなっている顔が見えてしまい、見なかった事に。ーー人の居ない所で、テレポートで聖域の近くまで帰ってくる。此処から教皇の間までまだ長いが頑張るしかない。そうだ、渡さなきゃ。
亜夜「ーーアイオリア、良かったら受け取って??今日のお礼に。私とお揃いなんて嫌かもしれないけど。ありがとう♪」
向日葵のストラップを渡し、階段をかけ上がっていく。
ムウ「ーー良かったですね、アイオリア。彼女からプレゼントを頂いて。1人で出掛けたと聞いて、慌てて飛び出して行ったくらいですからね」
アイオリア「…それを言うな。あれは、その…心配だったからで」
ムウ「…自覚がないとは恐ろしいですね」
なんて会話がされているとは露知らず、沙織ちゃんにお土産を渡したらどんな顔をするかなと考えながら上がっていく私だった。
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